曖昧さ回避
概要
CV:松本まりか / 新作歌舞伎での演者:上村吉太朗
『ファイナルファンタジーX』、『ファイナルファンタジーX-2』でパーティメンバーとなるアルベド族の少女。アルベドの族長シドの娘で、アニキの妹。
年齢は「X」では15歳。「X-2」では17歳。
ストーリー上、パーティメンバーではアーロンに次いで序盤に登場するが、仲間に加わるのは一番遅い。
父・シドの妹がユウナの母であり、ユウナとは従姉妹同士になるため召喚士の運命を知っていることもあって人一倍ユウナを気にかける。アルベド語はもちろん、兄と違って共用語も話すことが出来る。ただ、独特の訛りがあり、ユウナを「ユウナん」と発音する。
使用が禁止されている機械を扱うアルベド族らしく「エボンの教え」に囚われない柔軟な思考を持ち、どんな事でも鵜呑みにせず「なぜ」と疑う側面がある。そのため「エボンの教え」に熱心に従うワッカには、正体が露見してしまった際に「寺院が機械を禁じるのにれっきとした根拠を示さないのに、教えに従う理由はない」という考えを暴露し、激しく衝突した。
器用で機械いじりが得意という設定で、「アルベドキャプチャー」を操縦してユウナを誘拐しようとしたり、戦闘では素早さを活かして「盗む」や「ぶんどる」を使って敵のアイテムを盗んだりするのが主な役目。ちなみに機械系の敵にこれらの技を使用すると、一撃で倒すことができる(無効アビリティを持たないザコ敵のみ)。機械の構造を理解しているため、アイテムごと「パーツを引っこ抜いて」壊しているらしい。
泳ぎが上手く、『FFX』のパーティメンバー内ではティーダ、ワッカと共に水中戦可能メンバー。
過去に魔物と出くわした際にアニキにサンダーを誤射された事がある。
これがトラウマになって極度の雷嫌いになり、戦闘中でも雷属性の魔法を食らうと一人だけ専用の被ダメージボイス(悲鳴)を発するようになっている(その後、雷平原で1週間キャンプをして、雷嫌いを克服した事がFFX-2で語られる)。
続編「ファイナルファンタジーX-2」では、スフィアハンター「カモメ団」のメンバー。
ティーダに似た人物が映ったスフィアを持ち寄り、「シン」を完全に倒し大召喚士になって以降ビサイドにこもりっきりだったユウナをカモメ団に誘った。この彼女が持ってきたスフィアが今作の冒険の発端である。
デフォルト状態でのドレスフィアは「シーフ」。服装は前作より露出が多くなり、ビキニにミニスカートと身軽なものを好む。
「ニギヤカ担当」を自称した前作では、むしろ悲愴な表情を見せることが多かったため、今作では飛び抜けた明るさを見せるようになっている。
戦闘スタイル
FFX
武器はグローブで、防具はアーマー。七曜の武器は『ゴッドハンド』。
従来のシーフの性能に近く、初期能力ではすばやさに優れる反面、攻撃力・体力などといった他のステータスは総じて低い。
正式加入が最も遅いこともあり始めは成長具合で足手まといになりがちだが、「盗む」「使う」のスキルがとても有用で、活躍できる場も多いため、すぐに頭角を現すようになる。ティーダ・ワッカと共に水中戦闘も可能。
オーバードライブ技は「調合」。消費アイテムを二つ選んで組み合わせることにより様々な効果を引き出す事が出来る。組み合わせによっては攻撃・補助・回復に絶大な効果をもたらすことから、破格の能力を持つ訓練所モンスターやインターナショナル版のヘレティック召喚獣との戦いでは欠かせない存在。
FFX-2
初期装備のドレスフィアはシーフ。
ゲームシステムの関係で一つに尖った性能になる事はなく、これはユウナやパインも同様。
強いて言えば、大げさな動作を取る事が多い影響で攻撃や魔法の発動が他の二人に比べて若干遅めといったところ。
ブリッツボール
Xでは選手ではなかったが、X-2ではカモメ・ダンの一員としてカモメ団全員がビサイド・オーラカの代わりに参戦。
ATK(タックル能力)はあまり成長しないが、PAS(パス能力)、BLK(パスカット能力)、REC(レシーブ能力)といった能力は大きく成長し、RCH(守備範囲)は広い。
また、SHT(シュート能力)とCAT(キーパーキャッチ能力)もある程度成長する為、完璧に鍛えるとユウナと同じく万能選手になる。
余談
演者の松本氏は当時現役の女子高生であった。収録が放課後になる事も多く、制服姿でアフレコ現場に現れると、ブリッツボールの観客ばりにスタッフの歓声が起こったという(アルティマニアのこぼれ話より)。また、リュック同様に雷が大の苦手で、雷が鳴ると悲鳴を上げていたらしく、これがそのままキャラクターにも反映されることになった。