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概要

第7世代におけるパートナーポケモン(ポケモン御三家)で、名前の由来はアローラ地方を舞台にしている為である。

また「7代目御三家」と言ったりもする。

しまキングハラ(『SM』)またはククイ博士(『USUM』)からいずれか1匹を託されることになる。

なお、この世代ではライバルがプレイヤーの選んだポケモンが弱点となるタイプを選ぶようになり、後の第8世代でもこの傾向が継承されている。

従来通りくさタイプ・ほのおタイプ・みずタイプの3すくみ方式となっている。

2016年5月10日に公式発表、同10月4日に1進化、同10月27日に2進化目が発表された。

初の両生類また爬虫類型ポケモン不在の御三家でもある。

アローラ地方のモデルとなったハワイ州に土着として存在する動物のはモクローのみ(アシマリはアシカであり、ハワイモンクアザラシとは少し違う)。

公式サイトのキャッチフレーズによればジュナイパーは「百発百中のアーチャー」、ガオガエンは「傍若無人なプロレスラー」、アシレーヌは「大海原のシンガー」であり、ここから想像を広げて「アローラ御三家にはフィクションのヒーローという裏モチーフがあるという説を唱える人も多い(公式設定ではないので注意)。

2020年のポケモン・オブ・ザ・イヤーにて、アローラ地方のポケモンの中では最終進化の御三家が3匹共にベスト10にランクインした。

ジュナイパーはポッ拳、ガオガエンはスマブラ、アシレーヌはアニポケと幅広い活躍を見せた事が大きい。

各地方の最終進化系の御三家ポケモンがベスト10にランクインしたのは唯一(系統を含めばホウエン地方とアローラ地方の御三家のみ)。

モクローのみヒスイ地方ヒスイ御三家として再び御三家に選出された。

ゲームでの性能

たねポケモン

HABCDS合計
モクロー685555505042320
ニャビー456540604070320
アシマリ505454665640320

1進化

HABCDS合計
フクスロー787575707052420
ニャヒート658550805090420
オシャマリ606969918150420

2進化

HABCDS合計
ジュナイパー781077510010070530
ガオガエン9511590809060530
アシレーヌ80747412611660530

アローラ御三家はイッシュ御三家と同じく種族値合計が統一されており、平均素早さは御三家中最下位となっている。

ゲーム中の性能としては、シンオウ御三家カロス御三家と同じく、3匹とも最終進化形でタイプが変化するという共通点がある。

ジュナイパーは「くさ/ひこう」から「くさ/ゴースト」、ガオガエンは「ほのお」から「ほのお/あく」、アシレーヌは「みず」から「みず/フェアリー」にそれぞれ変化する。

ちなみに御三家以外では、彼らと同じタイプのポケモンが存在する

最初の進化はLv.17とイッシュ御三家同様若干遅めだが、最終進化はLv.34と若干早めに設定されている。

何れも専用技を持ち、専用のZクリスタルを持たせることで専用技が特別なZワザに変化するのも特徴の一つ。

隠れ特性は2018年3月に「ポケモンバンク」で一律で解禁され、内2つは初登場にして専用特性となっている。

ちなみにアローラ御三家はカロス御三家と同じく地味に複合タイプで、両方とも三すくみの関係になっている…と思いきや、アシレーヌとジュナイパーの間にだけはこの関係は成立していない。

ジュナイパーについて

モクローの最終進化形ジュナイパーは進化するとひこうタイプゴーストタイプに変更され、「HP」「ぼうぎょ」「すばやさ」が低い以外は両刀寄りの種族値を持つ。

攻撃は草御三家の中で3位(御三家全体だと8位)タイで前世代のブリガロンと同数値で、特攻もそれほど低くはない。

専用技の「かげぬい」は「くろいまなざし」の攻撃版といった性能となっており、タイプは違うが同様の効果を持つ技も存在する。

ただし、くさタイプの補助技やゴーストタイプのメジャーな補助技を覚えることができず、状態異常を与える技も覚えないので痒い所に手が届きそうで届かないのが難儀。

隠れ特性は接触攻撃を非接触攻撃に変える「えんかく」で、現状モクロー系統の専用特性となっている。

ガオガエンについて

ニャビーの最終進化形ガオガエンは進化するとあくタイプが追加され、「こうげき」が「とくしゅ」より高いというラグラージと似た種族値配分で、第8世代時点で進化前より「すばやさ」(というか、種族値のいずれか)が下がってしまう、初の御三家となっている。

攻撃は炎御三家の中で4位(御三家全体だと5位)と高く、素早さは炎御三家中ワースト1(御三家全体だとワースト2タイ)となっている。

専用技の「DDラリアット」は相手の能力変化を無視して攻撃できる技で、あくタイプが半減されにくいのが一番の長所で、後の第8世代ではわざレコードとして多くのポケモンが覚えられるようになった。

隠れ特性は「いかく」で、元々ダブルバトルに適した技を多く覚えた事と第7世代のトップメタに刺さるという汎用性を発揮し、解禁後は一躍ダブルバトルのトップメタにまで上り詰め、御三家としては初の使用率1位となった。

ガオガエンの他にトップメタでランク(レーティング)バトルで使用率が1位となった御三家はエースバーン(シングル1位)とゴリランダー(ダブル1位)の2体のみで、対戦環境の歴史を塗り替えた厨ポケの内の1体となった。

剣盾のランクバトルのシリーズ6では出禁となったが、裏を返せば禁止クラスに選ばれる程の高いポテンシャルを持っているとも言える。

アシレーヌについて

アシマリの最終進化形アシレーヌは進化するとフェアリータイプが追加され、「とくこう」「とくぼう」がアローラ御三家中もっとも高い。

特攻・特防も全御三家中1位で完全に特殊方面に特化した種族値となっており、逆に「すばやさ」は水御三家中ワースト1(御三家全体だとワースト2)タイとなっている。

元専用技の「うたかたのアリア」は相手のやけど状態を直すという変わった追加効果を持つ音技で、第8世代ではラプラスが遺伝技として習得可能になった。

水御三家の中では使用率が第7世代ではゲッコウガに次いで高く、第8世代でも高い使用率をキープしている。

隠れ特性は「うるおいボイス」で音技が全てみずタイプに変化するスキン系の下位互換に近い特性となっており、こちらも現状アシマリ系統の専用特性となっている。

各シナリオでの評価

サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン

シリーズおなじみのストーリー上の格差であるが、アローラ御三家はそれほど大きな差はないと考えてよい。

以前のシリーズでは野生ポケモンの登場が遅くなりがちであったほのおタイプみずタイプのポケモンが最初の島で捕獲出来るため、「特定のタイプのポケモンがいなくて苦戦する」事はほとんどない。

各タイプのZクリスタルも、各々の専用Zクリスタルもそれほど変わらないタイミングで手に入る。

強いて言うなら、全試練中一二を争う難関と名高いスイレンの試練に対しほのおタイプのニャビーは不利になるが、難易度の高さゆえ、他のポケモンを育てての対策を強いられるのは他の2匹を選んだトレーナーも変わらない。

最初の1匹だけでクリアといった縛りプレイでもしていない限りは、それほど労力に差が生じることはないだろう。

ソード・シールド

他の御三家共々非参戦だったがデータ自体は存在しており、ポケモンHOMEの解禁で連れて行けるようになった。

2021年10月01日~10月04日までの期間限定で、モクロー・ニャビー・アシマリが剣盾のレイドバトルに出現するようになり、待望のオシャボ厳選が可能になった。

DLC「鎧の孤島」のイベントでも隠れ特性持ちの個体を入手することが可能。

また、貰えるポケモンは最初に選んだ御三家によって変化する。

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