シンオウ御三家一覧
くさタイプ
ほのおタイプ
みずタイプ
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』(第4世代)及びそのリメイク作である『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』における「パートナーポケモン」を指すトリオタグ。
名前の由来は、非公式通称およびグループタグの「ポケモン御三家」+上記作品の舞台となっている「シンオウ地方」。
他には「第4世代御三家」、「ダイパ御三家」などの呼称がある。
出会いは赤いギャラドスを見つけるため湖に来たライバルと主人公が忘れ物のカバンを見つけ、途中ポケモンに襲われ身を守るためカバンに入ってる3匹の内1匹を選び追い払う。その後主人公に懐いてるの見た博士にプレゼントとして貰う。
御三家としては初めて三匹とも進化でタイプが付加されており、それによって進化後は三竦みが崩れ、お互いに弱点を突けるようになっている(実際には偏っているのだが……)。
『ポケモンレンジャー バトナージ』では3匹ともパートナーポケモンの1匹として登場している。
ゲームでの性能
たねポケモン
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ナエトル | 55 | 68 | 64 | 45 | 55 | 31 | 318 |
ヒコザル | 44 | 58 | 44 | 58 | 44 | 61 | 309 |
ポッチャマ | 53 | 51 | 53 | 61 | 56 | 40 | 314 |
1進化
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ハヤシガメ | 75 | 89 | 85 | 55 | 65 | 36 | 405 |
モウカザル | 64 | 78 | 52 | 78 | 52 | 81 | 405 |
ポッタイシ | 64 | 66 | 68 | 81 | 76 | 50 | 405 |
2進化
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ドダイトス | 95 | 109 | 105 | 75 | 85 | 56 | 525 |
ゴウカザル | 76 | 104 | 71 | 104 | 71 | 108 | 534 |
エンペルト | 84 | 86 | 88 | 111 | 101 | 60 | 530 |
シンオウ御三家はカントー・ジョウトの両御三家とタイプごとの合計種族値が同じだが、個々の種族値が大きく異なっており、ホウエン地方と違いやや特化気味の種族値配分となっている。
ちなみにエンペルトははがね複合に加え鈍足な上、ゴウカザルの攻撃性能があまりにも高いため、御三家内の相性は「ドダイトス←ゴウカザル→エンペルト」だったりする。
この反省からか、以降四世代(LA含む)に渡り御三家本来の相性を覆しうるタイプ2の追加が為されることはなく、むしろタイプ2の追加やメインとなる戦法の違いにより、もはやどうしようもない天敵となるケースが見られるようになっている。
シンオウ御三家のように、進化前は不利を取られた御三家に対して逆に有利を取れるタイプ2の追加が為されるのは第九世代のパルデア御三家を待つこととなったが、こちらも新システムのテラスタルによりシナリオ上の戦闘においては草・炎・水の単タイプポケモンと化すため、ゴウカザルのような一強状態は生まれにくくなっている。
また、隠れ特性の入手がホウエン御三家と同等の高難易度であり、「ポケモンカードゲームBW『はじめてセット』」「ポケモンカードゲームBW『はじめてセット forガール』」を買った時についてくるシリアルコードを入力するとランダムで手に入った。
もちろんこのセットの発売もシリアルコード入力も現在終了しているので、持っている人から分けてもらうしかない。
3匹とも隠れ特性の評価はそこそこしかなく、対戦への影響が少ない。
そのためホウエン御三家ほどの騒ぎにはならなかったが、逆に入手は困難を極める。
ドダイトスについて
ナエトルの最終進化形ドダイトスは進化時にじめんタイプが追加され、「HP」「こうげき」「ぼうぎょ」が高く、くさタイプの御三家では初の物理攻撃に特化したポケモンとなっている。
HPは草御三家の中で2位(御三家全体だと3位タイ)、攻撃は草御三家の中で2位(御三家全体だと7位)、防御は御三家中2位の種族値を持つが、逆に歴代御三家中最も「すばやさ」が低い。
攻撃面では優秀だが防御面は複合タイプと種族値が噛み合っておらず、特に弱点となるこおりタイプが4倍弱点となっているのが大きなネックとなっている。
隠れ特性は「シェルアーマー」で前述の通り耐久型に向かない能力だが、積み技が豊富なので万が一の保険として役立つ。
なお、ドダイトスは第9世代でリククラゲが登場するまでは唯一のくさ・じめんの複合タイプを持つポケモンだった。
ゴウカザルについて
ヒコザルの最終進化形ゴウカザルは前作と同じかくとう複合で「こうげき」「とくこう」「すばやさ」が高いという完全速攻特化型の能力を持つ。
素早さは炎御三家の中で2位(御三家全体だと6位)で、登場当時ほのお・かくとう両方のタイプで最速だった。
優秀なステータスや多彩な技を持ち、型の豊富さから御三家の中でトップクラスの実力を持っていた。
前作のバシャーモの上位互換とも言われ、第5世代以降はどちらも相応の強さを備えていたが、第7世代でガオガエンが登場したことにより、完全に立ち位置を奪われてしまっている(隠れ特性とタイプ等で一応差別化はできているが)。
隠れ特性は「てつのこぶし」だが、有効に活用できる機会は少ない。
エンペルトについて
ポッチャマの最終進化形エンペルトは進化時にはがねタイプが追加され「とくこう」と「とくぼう」が最も高い中速型の種族値配分となっている。
特攻は水御三家の中で3位(御三家全体だと4位)、特防も御三家の中で3位と高水準な種族値を持つ。
半減以下にできるタイプが多く、優秀な耐性や耐久力を生かした戦い方も可能である。
「こうげき」も低くはないため物理型もこなせるが、タイプ一致わざの火力が不足しているのが難点。
隠れ特性は「まけんき」。特殊主体のエンペルトとの噛み合いが悪く相性は微妙だったが、第9世代から「かちき」に変更され、力を存分に発揮できるようになった。
ちなみにエンペルトは第9世代現在でもはがねタイプが付与された唯一の御三家で、みず・はがね自体もこいつが唯一となる。
各シナリオでの評価
ダイヤモンド・パール・プラチナ
ほのおタイプの選択肢が少ない事や先制で他の御三家ポケモンの弱点を付けるゴウカザルの優位性が際立った、かなり歪な構成になっている(一応みずタイプ・じめんタイプのタイプ一致技でゴウカザルの弱点を突けるようになってはいる)。マイナーバージョンである「プラチナ」でほのおタイプポケモンが追加された点から見ても、御三家内のバランスが取れていない事をメーカー側も把握していたようである。
ナエトルを選んだ場合
見た目通りの鈍足で、前述の通り物理攻撃の方を得意とする。
くさ技以外では、物理技になったあくタイプの「かみつく」などを覚え、補助も初代以来久々に「やどりぎのタネ」を自力で覚えられる他「のろい」も備える。
特殊攻撃は攻めても守っても不得手なので対策の必要があるが、ほのおタイプが少ない(特に『DP』)ので上記2つの補助技を駆使して乗り切れなくもない。
ドダイトスに進化することでじめんタイプがつく。
どくの弱点が消えてほのおに一応弱点を突けるようになった(弱点は消えない)他、「じしん」で多くの相手に弱点を突ける。ダブルバトルもひこうタイプやとくせい「ふゆう」持ちを相方にすることで、敵を一掃できる。
だがこおりタイプに4倍ダメージをもらってしまう為、足の遅さもあって終盤はかなり苦戦するだろう。
はがねタイプにも対抗できはするが、一番弱点を突きたいはずのドーミラー・ドータクンはトレーナー戦では全て「ふゆう」持ちという。
またひこうタイプ相手はじめんタイプが増えても不利。
ジムは有利2つ不利1つで、トウガン戦、デンジ戦はドダイトスになっていれば有利がつく。
一方スズナ戦は圧倒的不利な他、四天王・チャンピオン戦もやや不利な相手が多い。
リメイク版のポケモンBDSPでは早い段階でくさタイプの物理わざ「このは」を覚えるようになったものの、「すいとる」が没収されたことで、序盤のいわタイプに対して持久戦に持ち込むことが難しくなった。リメイク前と同じく終盤の安定性に欠けることから、全体的な難易度は御三家の中でも高いことに変わりはない。
一応タマゴわざに強力なヘビーボンバーが追加されているが、雌を厳選してタテトプスやカビゴンから継承させる手間があるためシナリオ攻略中の実用性は低い。
ヒコザルを選んだ場合
他のほのおタイプがポニータしか存在しない(『プラチナ』では若干増えたが)ため、手持ち内でのタイプ競合が起こりにくく、本人の超性能もあり最後までスタメンほぼ確定である。
モウカザルに進化することで、前作同様にかくとうタイプが付与される。
進化と同時にタイプ一致技「マッハパンチ」も覚える。
最初のジムがいわタイプなので是非進化させておきたい。
ほのお・かくとうの優秀な技を揃え、攻め手に事欠くことはない。
『プラチナ』なら「かみなりパンチ」を覚えさせておくと技が通りにくい相手にも対抗できる。
一方かくとうタイプがつくせいで、ひこう・エスパーに弱点を突かれてしまう。
特にドーミラー・ドータクン相手は互いに弱点を突き合う関係になるので要注意。
また反動効果のある技が主砲になりやすいので「やられる前にやる」を徹底したい。
ジム戦は有利5つ不利1つ、四天王は有利1つ不利2つとなる。
ゴリ押しができなくもないが、いざという時のために弱点のケアはしておくとよい。
ポケモンBDSPではモウカザルに進化する前にかくとうタイプのグロウパンチを習得できるようになったため、最初のジムでもかなり戦いやすくなっただけでなく、複数体使用してくるトレーナー相手にも一撃必殺戦法が通しやすくなった。文句なしで初心者にお勧めのポケモンと言えるだろう。
ポッチャマを選んだ場合
前述の通り中速で特殊攻撃の方を得意とする。
だが、みず技以外軒並み物理技で、そのみず技も『DP』の場合レベル8から24(進化キャンセルで22)まで「あわ」しかないというかなり厳しいものとなっている。
ポッタイシに進化すると同時に覚える技は「メタルクロー」だが、まだはがねタイプはつかないので使いどころが微妙。
『プラチナ』ならレベル19(進化キャンセルで18)まで上げればよくなったが、それでも最初のジム戦に間に合わないことが多い。加えて次のジム戦は苦手なくさタイプという。
みずタイプの性か道中にライバルが多く、あろうことか序盤ノーマルがみずタイプとして競合相手に参入する有様なので優位性が薄れがち。
もちろん「なみのり」が手に入りさえすれば火力は保証されるので、それまで我慢できるかがポイントと言えるだろう。
エンペルトに進化することではがねタイプがつく。
だがこちらもはがね技が先の「メタルクロー」しかないというとんでもないことになっている。
どうしても生かしたければ1品ものの「ラスターカノン」を覚えさせるしかなく、覚えさせてもこおりタイプくらいにしか有利にならない。
はがねタイプならではの耐性と自身の耐久を生かしてじっくり戦うのが主と言えるだろう。
また、本来有利なはずのじめんタイプに抜群を取られるので注意したい。
ジム戦は有利2つ不利2つと可もなく不可もなく。
みずタイプらしい安定感で対処したい。
ポケモンBDSPではLv6で「みずでっぽう」を習得し、「バブルこうせん」の習得レベルも引き下げられたことで、序盤の深刻な火力不足もある程度補えるようになった。上述の「ラスターカノン」も地下大洞窟で複数入手できるようになっているので、遠慮なく使うことができる。
オメガルビー・アルファサファイア
2回目の殿堂入り後、オダマキ博士を救出するイベントで何れか1匹を貰える。
ウルトラサン・ウルトラムーン
特定の曜日でしまスキャンをすることで野生の個体が出現する。
全国図鑑解禁後に地下大洞窟にて野生の個体が出現する。
LEGENDSアルセウス
特定のエリアで野生の個体が出現する。
ポケモンSV
追加コンテンツ『ゼロの秘宝』にて追加されたポケモンの一種として登場。
一足早く碧の仮面で実装され、スイリョクタウンの公民館の東の橋の近くにいるジニア先生から受け取るタマゴからランダムで入手可能。
藍の円盤ではテラリウムドームで歴代の御三家全種を捕獲できるため、碧の仮面で入手できなかった残りの2種も入手可能。
アニポケでの扱い
サトシを含めたレギュラー・準レギュラーの手持ちとして登場する。ヒコザル系統の扱いが良かったが、ナエトル系統やポッチャマ系統にもきちんと見せ場が与えられ最終進化形も活躍している。
関連イラスト
地方別御三家タグ
特にパルデア御三家は最終進化の際に付いたタイプが本来は不利な御三家に強いという共通点を持っている。