データ
初出 | 第5世代 |
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効果 | ターン終了時に能力1種が2段階上がり、他の能力1種が1段階下がる |
概要
第5世代のポケモンBWで初登場した特性。第8世代時点では隠れ特性限定である。
ターン終了時に能力がめまぐるしく変化する、面白い特性である。
所有者はオクタン系統・ドーブル・オニゴーリ系統(ユキメノコ以外)・ビーダル系統・スコヴィラン。
変動する能力は攻撃・防御・特攻・特防・素早さのいずれか(第7世代までは命中率と回避率も対象になっていた)。
上手く能力が変動すれば凶悪な特性になりうるが、下手な引き方をすると全く役に立たない……と非常に癖が強い。
とは言え下降能力1段階に対して上昇能力2段階である為、期待値的に見れば強化されると見て間違いはない。後はターンをどう稼ぐかと運に身を任せるだけである。
ターンの稼ぎ方は主に「まもる」や「みがわり」等、ドーブルの場合は「キノコのほうし」で眠らせるのもあり。
この特性で有名なポケモンと言えば間違いなくオニゴーリがあげられるだろう。他のポケモンだと基本的に火力が安定しないが、オニゴーリには確実に急所に当たる「こおりのいぶき」と一撃技である「ぜったいれいど」があるので火力面によるデメリットが実質無いに等しい(命中が下がった時のこおりのいぶきのみ)からである。
第7世代ではジャローダで起点を作ってからオニゴーリが積みまくる「ジャロゴーリ」が凶悪な遅延戦術として恐れられたが、第8世代で命中率や回避率が増減しなくなったことであまり使われなくなってしまった。
第9世代では久々にスコヴィランという新顔が登場。耐久は低いがやどりぎのタネが使えるのが嬉しい。
さらにDLC「藍の円盤」ではドーブルも復帰。シングルでも新技を活かしたコンボが考案されたが、ダブルバトルではちいさくなるを積んだアローラベトベトンに特性を渡す「ドブベトン」戦術が流行。
以前にも存在していたコンボではあるが、必中のZわざがなくなった上にテラスタルで耐性を変えることができるようになり、ムラっけ自体も命中と回避が増減しなくなったことで防御や特防の上昇期待値が7/5倍になった(ちいさくなるで上げた回避率が下がる心配もない)とシステム面での追い風が大きい。
きょうえんで能力をコピーできるカラミンゴ(しろいハーブで下がっていた分も消せる)や体力を回復できるヤバソチャといった相性のいい新ポケモンも多く、シングルよりダブルで見ることが増えた。他には耐久が高くじこあんじやアシストパワーを持つラティアス・クレセリアなども使いやすい。
因みに「かそく」と違って何故か交代で出て来たターンにも発動する。
効果が強力な分、相手にスキルスワップで強奪されたりトレースされたりするとかなり危険。相手にサーナイトやポリゴン2(特にポリゴン2)がいたら要警戒。
新アイテムだっしゅつパックを意図的に発動させるコンボも生み出されている。詳細はレパルダスを参照。
余談
ポケモン不思議のダンジョンの探検隊・冒険団には「かしこさ」の1種としてムラっけが登場する。
名前が同じだけの全くの別物で、効果は「相性によるダメージの変化が普通よりも大きい」というもの。
この2シリーズの場合、例えばこうかばつぐんは普通だとダメージ1.4倍だが、ムラっけがあると1.7倍になる。およそ2割増し。本家のたつじんのおびに近い効果である。
ただし、こうかいまひとつは0.7倍→0.5倍、こうかなしは0.5倍→0.25倍と弱体化してしまう面もあるので扱いは難しい。
この2シリーズは原作でいう第四世代であり、まだ特性のムラっけは無かった。
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かそく…毎ターン素早さ上昇