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十三人の刺客

じゅうさんにんのしかく

『十三人の刺客』は、東映製作の劇場用時代劇である。後年、リメイク版が作られている。
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概要編集

江戸時代、将軍家の権威をふりかざして暴虐の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶を暗殺せよ、との密命を受けた旗本島田新左衛門率いる13人の暗殺部隊が、参勤交代により帰国途上の斉韶一行を中山道落合宿で待ち構え、落合宿に張り巡らせていた必殺の仕掛けを使って殲滅する。


十三人の刺客(オリジナル)編集

(C)TOEI CO.,LTD.

オリジナル版は東映京都撮影所製作、工藤栄一監督により、1963年(昭和38年)12月7日に封切られた日本映画の時代劇。

実録タッチの作風による集団抗争時代劇として有名で、約30分に及ぶクライマックスである13人対53人の殺陣シーンは、1対1の対決を極力避けて、集団戦をメインに据えている。


俳優陣も主人公の島田新左衛門に片岡千恵蔵、息子の新六郎に里見浩太朗。ほか、丹波哲郎山城新伍西村晃、月形龍之介など豪華俳優を起用していた。


十三人の刺客(リメイク)編集

(C)2010「十三人の刺客」製作委員会

リメイク版は東宝配給で、三池崇史監督によりリメイク。東宝とテレビ朝日提携作品である。敵の数が53人から300人になったり、やたらとグロい描写があるなどオリジナル版と若干異なる所がある。

俳優陣には、島田新左衛門に役所広司、倉永左平次に松方弘樹、鬼頭半兵衛に市村正親、ほかに稲垣吾郎、山田孝之、伊勢谷友介、高岡蒼甫、伊原剛志などが出演。

スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭で、観客賞、最優秀美術賞を受賞している。国内では第34回日本アカデミー賞優秀作品賞などを受賞している。


十三人の刺客(コミカライズ)編集

森秀樹による漫画が、リメイク版「十三人の刺客」の公開に先立ち『ビッグコミック増刊号』で連載(2010/6/17増刊号~2010/10/17増刊号、全3回)された後、リメイク版公開に合わせて2010年9月25日に単行本が発売された。物語の展開は東映版を踏襲している。


ASSASSINS 13 PROJECT(モバイルコンテンツ他)編集

リメイク版「十三人の刺客」のコラボレーション企画として作られた。キャラクターデザインは「デビルメイクライ」の土林誠氏とアニメ会社のタツノコプロ

映画版(オリジナル、リメイク)と違い、女性向けの美形キャラになってしまったのはご愛嬌。

リメイク版「十三人の刺客」劇場公開に合わせて、携帯電話ゲーム、グッズなどの商品展開を行っていた。

なお、pixivでの当作品のイラストは、「ASSASSINS 13 PROJECT」バージョンが多い。


余談編集

  • 悪役である松平斉韶と同名の播磨明石藩主が実在していたが、もちろん、本作で描かれたようなエピソードは無い。
    • ただし、実在の松平斉韶の養嗣子となった松平斉宣には「12代将軍徳川家慶の弟」「参勤交代の際に、尾張藩内で幼児を無礼討ちしてしまい、この事件で尾張徳川家を怒らせてしまい『以後、(例え参勤交代などの公用であっても)松平斉宣侯が尾張藩内に入る事をお断りする』と通達されてしまう」などの本作の松平斉韶を思わせるエピソードがあり、2010年のリメイク版のノベライズでは悪役は、この松平斉宣となっている。

外部リンク編集

十三人の刺客(東映チャンネル)

十三人の刺客(東宝公式サイト)

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