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概要編集

NHK大阪放送局制作の連続テレビ小説第101作目。2019年9月30日より2020年3月28日まで放映された。


主人公は戸田恵梨香演じる「川原喜美子」。戦後の滋賀県信楽町を舞台に、女性陶芸家として才能を開花させていく姿が描かれる。


今作はオリジナル作品とされており、ヒロイン含め登場人物のモデルは存在しないが、実在する陶芸家で、日本における骨髄バンクの設立に尽力した神山清子の半生、および家族のことが参考にされている。(神山は陶芸指導としてドラマにも関わっている上、作中に登場する作品の多くは彼女が制作のものである。)


主題歌はSuperflyの「フレア」。語りは中條誠子アナウンサー。

脚本は『ホタルノヒカリ』などを手がけた水橋文美江。なお、総集編を兼ねた番外編である第21週は本作に俳優として出演していた三谷昌登が担当している。


タイトルの「スカーレット」とは緋色(ひいろ)のこと。伝統的に炎の色とされ、黄色味のある鮮やかな赤。緋=火に通じ、陶芸作品に表れる理想の色のひとつである。


主演の戸田恵梨香はオーディションを経ずに起用された。企画段階で既に候補として名前が挙がっており、オファーをしたところ快諾されたとプロデューサーが言及している。


番組の最後に紹介する写真は「自信作できました!」


「大家さんと僕」の作者でもあるお笑いタレントの矢部太郎がNHKアーカイブスの「著名人レコメンド」にて毎話イラストを交えて感想をつぶやいている。


2021年7月に、本作で夫婦役を演じた林遣都大島優子が実生活でも入籍したことを発表し、話題となった。


あらすじ編集

戦後まもなく、大阪から滋賀・信楽にやってきた、絵が得意な女の子、川原喜美子。両親と二人の妹との暮らしは貧しく、頑張り屋の喜美子は、幼いながらも一家の働き手だった。

15歳になった喜美子は、大阪の下宿屋で女中として働きはじめる。大都会での暮らしと、個性豊かな下宿の人々との出会いは、喜美子をさらに成長させる。

3年後、信楽に戻った喜美子は、地元の信楽焼に惹かれ、男性ばかりの陶芸の世界に飛び込む。やがて愛する男性と結婚し、息子を授かり、仕事にも家庭にもまい進する日々が始まる。

相変わらずの貧乏だが、夫や息子のかたわらで、大好きな陶芸にいそしむ喜美子。だが、幸せなはずの生活は思惑どおりにはいかず、大きな波乱が彼女を待ち受けている。

どんなにつらいことがあっても、陶芸への情熱は消えることがない。喜美子は自らの窯を開き、独自の信楽焼を見出していく。


なお、喜美子は最序盤で遭遇した孤独な陶芸家の忠告した通りに、陶芸家として世間に実力を認められながらも幸せな家庭を築くことはできなかったという結末に終わっており、一概にハッピーエンドとは言い難い作品となっている。


両親を見送り、夫とは別離し、二人の妹は結婚して家を出て、白血病になった息子は陶芸と淡い恋に命を燃やし先立った。


一人川原家に残った喜美子が、昔この家に来た荷車の車輪をイメージした作品を作るところで物語は終わっている。


関連タグ編集

連続テレビ小説 朝ドラ NHK 信楽焼 陶芸 滋賀県


なつぞら…前作。最終回でナレーターから「101作目に、続けよ」エールを送られた。


プロメア…「炎」とSuperflyつながり


なつぞら→スカーレット→エール

外部リンク編集

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