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概要編集

連続テレビ小説第98作「半分、青い。」は、脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品。故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしていく。……ということになっているが一部語弊がある。

物語全般を通しての明確なテーマが存在せず、子供時代・漫画家・100円ショップ店員・専業主婦・カフェ経営・商品開発とヒロインの職業や生活環境が目まぐるしく変わっていく。

そのせいかこれまで一つの目標に向かって突き進んでいた歴代主人公に比べると今一つ筋が通っていないようにも見え、特に終盤の展開に関しては非常に賛否が分かれている。


あらすじ編集

大阪万博の翌年、1971(昭和46)年。岐阜県東部の架空の町・東美濃市梟(ふくろう)町の小さな食堂に、鈴愛(すずめ)という女の子が生まれた。毎日野山を駆け回る元気な子だったが、小学生のとき、病気で片耳を失聴してしまう。そんな彼女を励ましたのは、わが子を愛してやまない両親と、同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみだった…。

(公式サイトより)


登場人物編集

※一部にネタバレが含まれているのでご注意ください。


楡野鈴愛(にれのすずめ)

演:永野芽郁

1971(昭和46年)7月7日、岐阜県東部のとある小さな町に楡野家の長女として誕生。温かな人たちに囲まれすくすく育ち、大胆なひらめきで、思い立ったら即実行。失敗しても「やってまった」(=やってしまった)と明るくやり過ごす。だが、時として周囲を巻き込んでの大騒ぎを引き起こしてしまうことも…。小学3年生のとき、左耳の聴力を失うが、雨音が片側しか聞こえないことをおもしろがり、雨上がりの青空を見て「半分、青い。」とつぶやくような、ユニークな感性で前向きに乗り越える。勉強は苦手だが、絵を書くことが得意。


鈴愛の同級生とその家族編集

萩尾律(はぎおりつ)

演:佐藤健

鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれ、ともに育った幼なじみ。互いのことを誰よりも理解し合っているが、生まれたときから全てが対照的で、容姿端麗、成績優秀。感情のおもむくままに行動する鈴愛と違い、クールな理論派だが、誰よりも優しく傷つきやすいところがある。物心ついたころから鈴愛を気にかけ、鈴愛から頼られてきたが、彼女の大らかさに励まされ、うらやましく思う一面も。鈴愛を守れるのは自分しかいないと心のどこかで思っている。


萩尾弥一(はぎおやいち)

演:谷原章介

律の父で写真館を営んでいる。


萩尾和子(はぎおわこ)

演:原田知世

律の母。センキチカフェの岐阜犬の声を任される。


萩尾より子(はぎおよりこ)

演:石橋静河

律の妻。鈴愛にふられて落ちこんでいる律に忍び寄っていく「いつの間にか婚」により律をゲットする。という勝手な推理を鈴愛の漫画家仲間がする。


西園寺龍之介(ブッチャー)(さいおんじりゅうのすけ)

演:矢本悠馬

鈴愛の同級生。態度がでかいようにも見えるが性格が悪いわけではない。


西園寺(旧姓 木田原)菜生(さいおんじなお)

演:奈緒

鈴愛の同級生でブッチャーの妻。


西園寺満(さいおんじみつる)

演:六角精児

ブッチャーの父で不動産屋。町の土地をたくさん持っているお金持ち。


西園寺富子(さいおんじとみこ)

演:広岡百合子

ブッチャーの母。


西園寺麗子(さいおんじれいこ)

演:山田真歩

ブッチャーの姉。


木田原五郎(きだはらごろう)

演:高木渉

菜生の父で洋品店「おしゃれ木田原」を営んでいるがセンスが独特。


木田原幸子(きだはらさちこ)

演:池谷のぶえ

菜生の母。


鈴愛の家族編集

楡野家は「つくし食堂」という店を営んでいる。後に鈴愛が2号店となる「センキチカフェ」を開く。


楡野晴(にれのはる)

演:松雪泰子

鈴愛の母。町の食堂を切り盛りする、地元商店街指折りの美人おかみ。怒ると怖いので肝っ玉母ちゃんに見られがちだが、実は涙もろくてお人よし。常に前向きな夫・宇太郎に心底ほれている。鈴愛の耳のことを気にして、片耳を失聴させてしまったことに後ろめたさを感じている。娘を心配するあまり、時にけんかになってしまうことも……。だが誰よりも鈴愛の幸せを願い、ここぞという時には真っ先に背中を押してくれる、よき理解者である。


楡野宇太郎(にれのうたろう)

演:滝藤賢一

鈴愛の父。


楡野草太(にれのそうた)

演:上村海成

鈴愛の弟。斬新なカツ丼を開発して食堂を大繁盛させる。


楡野仙吉(にれのせんきち)

演:中村雅俊

鈴愛の祖父。優しい性格故に厄介なことを抱え込んでしまうことが何回かある。作中で天寿を全うするが、遺影になっても表情を変えることができるという特殊能力を持つ。


楡野廉子(にれのれんこ)

演:風吹ジュン

作中では既に亡くなっている。天国から見守るような体でナレーションをしている。


楡野(旧姓 森山)花野(にれのかの)

演:山崎莉里那

鈴愛の娘。幼児とは思えないほど大人の対応ができる。ときどき言い間違いがあるが、かわいいからという理由で周りの大人は訂正しようとしない。浅田真央に憧れていて回転ジャンプが得意。


梟町の人々編集

岡田貴美香

演:余貴美子

梟町の医者。


まさこ

演:ふせえり

喫茶「ともしび」の店主。


漫画家編編集

秋風羽織(あきかぜはおり)

演:豊川悦司(絵はくらもちふさこ

少女漫画家。本名は美濃権太。天才肌ではあるが彼もまたある意味やってまった面があり、鈴愛とのエピソードに事欠かない。赤坂にあるスタジオから新宿まで自力で出られないほどの方向音痴。外見はどう見てもこの人にしか見えない。


菱本若菜(ひしもとわかな)

演:井川遥

秋風羽織の秘書。漫画以外が壊滅的に駄目な秋風をサポートしている。


小宮裕子(こみやゆうこ)

演:清野菜名

秋風羽織のもとで漫画家を目指している。しかし鈴愛やボクテより先に辞めてしまった。最終的には仙台に移住する。


藤堂誠(ボクテ)(とうどうまこと)

演:志尊淳

秋風羽織のもとで漫画家を目指している金沢出身のゲイ。「僕って」が口癖なので「ボクテ」と呼ばれる。ゲイと漫画家を辞めて実家を継ぐように言われているがゲイは辞められるものではない。鈴愛からアイデアをもらってエロ雑誌に掲載したことにより秋風から破門される。しかし漫画はヒットし、物語終了時点でも漫画家を続けている。


朝井正人(あさいまさと)

演:中村倫也

律の友人。新しい犬を飼っても今まで飼っていた犬を捨てたりはしない。だから複数の人と同時に付き合ってはいけないわけではない。という考え方の持ち主。


100円ショップ編編集

田辺一郎(たなべいちろう)

演:嶋田久作

100円ショップ「大納言」の店長。たまに失踪する癖がある。おとなしい性格に反して激動の経歴を持っている。


藤村光江(ふじむらみつえ)

演:キムラ緑子

藤村三姉妹の次女。おかしな関西弁を話す。大納言の店舗オーナー。「3月うさぎ」という帽子屋を営んでいたが潰してしまってしまったことを悔いている。


藤村麦(ふじむらむぎ)

演:麻生祐未

藤村三姉妹の三女。野鳥が大好き。


藤村めあり(ふじむらめあり)

演:須藤理彩

藤村三姉妹の四女。長女は亡くなっているため次女から四女で三姉妹。


元住吉祥平(もとすみよししょうへい)

演:斎藤工

映画監督。かたつむりの映像が数分間も流れるという奇特な作品「追憶のかたつむり}

が賞をとるがそれほど有名ではないらしい。なお、「追憶のかたつむり」の映像撮影には実際に斎藤工も立ち会っている。


森山涼次(もりやまりょうじ)

演:間宮祥太朗

藤村三姉妹の姉の息子。映画監督を目指している。両親を亡くし三姉妹に育てられるが、溺愛のあまり三姉妹に愛し殺されそうになり元住吉のもとに逃げる。元住吉監督のことを超有名な人だと思っている。後に鈴愛と結婚する。しかし鈴愛の結婚費用を元住吉の映画制作費に流用してしまった。


五平餅カフェ編編集

健人(けんと)

演:小関裕太

つくし食堂で見習いとして働いている。生まれも育ちもアメリカだが両親は日本人。鈴愛が東京にいる間に鈴愛の部屋をアメリカナイズドして住んでいた。後に鈴愛が戻ってきたために別の家を探す。


おひとりさまメーカー編編集

津曲雅彦(つまがりまさひこ)

演:有田哲平くりぃむしちゅー

企画会社「ヒットエンドラン」社長。広告代理店「電博堂」に勤務していたが独立した。代表作は竹から生まれた姫を育成する携帯ゲーム「ひめっち」。ちなみにこのドラマの世界にもたまごっちは存在するらしい。鈴愛にある話を持ち掛け、鈴愛は取引条件としてヒットエンドランで働くことを提案する。その後事業は成功したが直後に大失敗し津曲は社員を置いて夜逃げする。しかし、しばらく経ったころに再び東京に戻ってきてラーメン屋を開く。そこを鈴愛に見つかり修羅場と化す。その後も悪事に手を染めようとしたが寸前のところで良心が働き未遂に終わる。


加藤恵子(かとうけいこ)

演:小西真奈美

津曲雅彦の妹で、「グリーングリーングリーン」という色の商品を売る会社を一人で経営している。緑の惑星からやって来た(自称)。服はもちろん髪から靴まで全身、緑。しかも雅彦を「お兄ちゃん」や「アニー」などと呼ぶというかなりぶっとんだ人。


関連タグ編集

NHK 連続テレビ小説

いつもポケットにショパン

くらもちふさこ

なかはら★ももた

???・・・鈴愛の発明品はこれの新型。

東日本大震災・・・平成20年代を象徴することになる大きな事件として物語の終盤に大きく関わっていく。過去の朝ドラではあまちゃんでもその影響が描写されていた。

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