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なつよ、これが概要だ

朝の連続テレビ小説記念すべき100作目。

戦争で両親を失った主人公・奥原なつ(モデルはアニメーター奥山玲子)が父の戦友に引き取られて兄や妹と別れて十勝で暮らすことになる。成長したなつはアニメ制作に挑戦するという物語。十勝の酪農やなつの仲間達の夢を追う姿も描かれる。

オープニングはいわゆるアニメらしいアニメで、番組最後のコーナーは視聴者から募集した線画アニメが放送され、時折プロの作品も紛れていることがある。

主人公を演じるのは広瀬すず、語りは内村光良。このナレーションのせいでたまにコントと化す。土曜日の放送では必ず「来週に、続けよ」で締めくくる。内村は既に亡くなっている奥原なつの父という設定。

朝ドラ100作目という記念作品のため、過去の連続テレビ小説でヒロインを演じた人が多数出演しているほか、舞台が北海道だけあってTEAMNACSのメンバーも登場する。

主題歌はSPITZの「優しいあの子」。

本作では白蛇姫やどうぶつ三国志などのアニメが作中で制作公開されているが、これは東洋動画のモデルとなった東映動画(東映アニメーション)のアニメが元ネタ。

なつよ、これが登場人物だ

★は過去の連続テレビ小説主演女優

主人公とその兄妹

幼いころに東京大空襲で離ればなれになり別々の場所で暮らすことになる。

なつと咲太朗は再会を果たすも千遥は何の情報も得られず。ようやく引き取られた家を見つけるも家出したことが判明し、千遥が十勝の柴田家に現れるも逃げるように帰ってしまい結局会えなかった。後にマコプロダクションのスタジオに実娘の千夏とともに現れ、28年振りの再会を果たす。

坂場(奥原)なつ広瀬すず):坂場一久と結婚。職場では旧姓「奥原」を名乗る。

奥原咲太郎岡田将生):なつの兄。前島光子と結婚。

杉山(奥原)千遥清原果耶):なつの妹。

なつの父内村光良):ナレーション。

なつの母(★戸田菜穂):回想シーンのみ。

柴田家

浅草孤児院にいたなつを引き取ったが、泰樹は農協の方針に反対したり、なつと照男を結婚させようとするなど色々とトラブルを起こす。

柴田剛男藤木直人):なつの父の戦友婿養子のため義父の泰樹には頭が上がらない。

柴田富士子(★松嶋菜々子):泰樹の一人娘でなつの理解者。

柴田泰樹草刈正雄):「柴田牧場」の牧場主。熱心に働くなつを後継者にしたいと考える。

柴田照男清原翔):剛男の長男。阿川砂良と結婚。

柴田夕見子福地桃子):剛男の長女。小幡雪次郎と結婚

柴田明美平尾菜々花鳴海唯):剛男の次女。

柴田牧場の従業員

戸村悠吉小林隆):なつに酪農の仕事を教えた。

戸村菊介音尾琢真):悠吉の息子でスキーが得意。

山田家

東京から開拓団拓北農兵隊)として移住してきた。

山田正治戸次重幸):なつと会った時点では荒れ地の開墾を断念し、郵便配達員をしていた。

山田タミ(★小林綾子):正治の妻。

山田陽平犬飼貴丈):正治の長男。モデルは画家神田一明

山田天陽吉沢亮):正治の次男。なつが十勝で入学した国民学校の同級生で絵を描くのが得意。なつは天陽のことが好きだったようだ。134話で死去。モデルは画家の神田日勝

山田靖枝大原櫻子):天陽の嫁。

菓子屋「雪月」

十勝にある菓子屋。イートインスペースが広く菓子屋というよりは飲食店のような雰囲気。当時では珍しい商品をいくつも作っている。雪次郎は雪月を継ぐためなつと共に東京に出て川村屋で修業するが、突如俳優になると言い出し辞めてしまう。

小畑雪之助安田顕):「雪月」の店主。

小畑妙子仙道敦子):雪之助の妻。

小畑とよ高畑淳子):雪之助の母。

小畑雪次郎山田裕貴):柴田夕見子と結婚。

十勝農業高等学校

なつは無理矢理演劇部に入れられ、泰樹を農協に賛成させるための劇をやらされる。

朝ドラ受けでノブが「結構練習して作り込んでやったんですけど(中略)ただのノブじゃ!」という名言を残す。

倉田隆一柄本佑):演劇部の顧問。

太田繁吉ノブ千鳥):「ヤギチーズはクセがすごい」と教えている教師。

門倉努板橋駿谷):演劇部員。通称「番長」。演劇コンクールの十勝地区予選大会敗退後、なつにプロポーズするが断られる。

居村良子富田望生):演劇部員でなつの親友。後に門倉努と結婚。

阿川家

森の奥でひっそりと暮らしている。

阿川弥市郎中原丈雄):戦時中に軍国教育をしたことを悔いて教職を辞め、森の奥で木彫りの熊を作って暮らす。吹雪の中倒れていたなつを救出する。

砂良北乃きい):熊からラブレター)をもらった事がある。柴田照男が鮭を持ってプロポーズし、結婚。

十勝の人々

花村和子(★岩崎ひろみ):なつ国民学校時代の担任教師。

大清水洋森崎博之):十勝支庁長。名前が……

田辺政人宇梶剛士):音問別農業協同組合長。「たんぽぽバター」の商標制作をなつに依頼した。

新宿の人々

ベーカリーカフェ・川村屋(モデルは「新宿中村屋」)の人々とその常連客。小畑雪次郎はここで修業し、なつも住ませてもらう。東洋動画入社後は「風車」に兄と一緒に住ませてもらう。

前島光子(★比嘉愛未):川村屋のオーナーでインド風の服装。奥原咲太郎と結婚。

野上健也近藤芳正):川村屋のギャルソン。先代マダム時代から「川村屋」に勤務。

杉本平助陰山泰):川村屋の職長。小畑雪次郎の上司。

三橋佐知子水谷果穂):川村屋のウェイトレス

岸川亜矢美(★山口智子):おでん屋「風車」の店主。元「ムーランルージュ新宿座」の花形ダンサー。なつに「自分の服を使ってもいい」と言ったせいで、なつの服装はド派手になる。

茂木一貞リリー・フランキー):書店「角筈屋」(モデルは「紀伊國屋書店」)の社長。

煙カスミ戸田恵子):クラブ「メランコリー」の歌手。元は「ムーランルージュ新宿座」の所属で、なつに岸川亜矢美を紹介。

土間レミ子藤本沙紀):煙カスミの付き人。後に声優となる。

藤田正士辻󠄀萬長):「藤正組」の元親分で、「ムーランルージュ新宿座」の元支配人

浅草六区館

浅草のストリップ劇場で、なつと富士子も鑑賞した。黒い交際を利用して一部の芸人が咲太郎の設立した声優事務所に入る。

ローズマリーエリザベス・マリー):「浅草六区館」のダンサー。

島貫健太岩谷健司):「浅草六区館」の芸人。後に声優となる。

東洋動画

アニメ制作会社の東洋動画(モデルは「東映動画」)とその親会社の東洋映画(モデルは「東映」)。山田陽平はここで背景画を担当している。

大杉満角野卓造):東洋映画社長。モデルは大川博

下山克己川島明麒麟):三村茜と結婚。モデルは大塚康生

仲努井浦新):モデルは森康二

大沢麻子(★貫地谷しほり):モデルは中村和子

井戸原昇小手伸也):モデルは大工原章

三村茜渡辺麻友):下山克己と結婚。モデルは大田朱美(宮崎駿の妻)。

森田桃代伊原六花):モデルは保田道世

露木重彦木下ほうか):東洋映画所属の映画監督。モデルは藪下泰司

山根孝雄ドロンズ石本):仕上課の課長。

石井富子梅舟惟永):仕上検査担当のベテラン。

堀内幸正田村健太郎):動画担当。芸大出身で、線画のきれいさには定評がある。

坂場一久中川大志):奥原なつと結婚。モデルは高畑勲小田部羊一

神地航也染谷将太):モデルは宮崎駿

猿渡竜男新名基浩):モデルは月岡貞夫

マコプロダクション

東洋動画の社員が独立して作ったアニメ制作会社。東洋動画から来たメンバーは設立した大沢麻子を始め奥原なつ・坂場一久・山田陽平・下山克己・三村茜・森田桃代・神地航也。下記はそれ以外の社員。

石沢裕也大野泰広):制作進行。

町田義一鈴鹿央士):制作進行。

立山久子伊藤修子):動画チェック担当。

劇中アニメーションの声の出演

牛若丸田中真弓):『わんぱく牛若丸』の主人公。村川相談員役で顔出し出演も。

アニーならはしみき):『魔法少女アニー』のヒロイン。

キックジャガー真殿光昭):『キックジャガー』の主人公

ソラ沢城みゆき):『大草原の少女ソラ』の主人公。CV担当の白本知香子役で顔出し出演も。

ナレーター(★安藤サクラ):『大草原の少女ソラ』のナレーション。

その他

おばあさん(★北林早苗):サツマイモをくれた人。

佐々岡信哉三谷麟太郎工藤阿須加):東京大空襲で母とはぐれたなつを連れて学校のプールへ避難した命の恩人。後に放送記者となり、なつに協力してくれた。

亀山蘭子鈴木杏樹):劇団「赤い星座」の女優。

光山なほ子(★原日出子):千遥の養母で東京の置屋の女将。

豊富遊声山寺宏一):元活動弁士

藤井ディレクター高木渉):『拳銃渡世人』のディレクター

高山昭治須藤蓮):夕見子の駆け落ちの相手。

佐々岡道子(★三倉茉奈):信哉の結婚相手でお天気キャスター

坂場一直関根勤):坂場一久の父で考古学者

坂場サト(★藤田三保子):坂場一久の母。

高橋秀子(★田中裕子):なつを担当する産婦人科医。

妊婦(★藤澤恵麻):高橋の産婦人科の待合室で遭遇する妊婦

村川田中真弓):社会福祉事務所の職員。

白本知香子沢城みゆき):声優初挑戦の若手女優。モデルは杉山佳寿子

杉山雅子(★浅茅陽子):杉山清二の実母で、千遥の義母にあたる。

杉山清二渡辺大):千遥の夫。実妹の代わりに出演という噂もあったが真相は不明。

杉山千夏粟野咲莉):千遥の一人娘。少女時代のなつのも演じた。

松武博大泉洋):『大草原の少女ソラ』のスポンサー「ミルコス」(モデルはカルピス)の社長。

藤森吉水孝宏):『大草原の少女ソラ』の放送局「UTV」(モデルはTBS)の局員。

余談

ロケ現場となった十勝の音更町では、2022年に行政区域変更をして「なつぞら」という地域を設置している。なつぞら地区には上記の「雪月」のモデルとなった菓子会社の「柳月」の工場がある。

角野卓造の出演回では、当時裏番組だった「スッキリ」(日本テレビ)に近藤春菜がレギュラー出演していたことからSNS上で「角野卓造(春菜)が裏かぶり」と話題になった。

春菜は自身が司会を務める「土曜スタジオパーク」のなつぞら特集回にてアナウンサーからネタを振られつつこの件について触れており、「いや裏かぶりじゃないですから…」と困惑気味の表情を見せていた。

なつよ、関連タグを開け

NHK タップダンス FFJ 農協 ストリップ 牛乳 バター

真田丸(大河ドラマ):製作スタッフをはじめ、共通する出演者が非常に多い。

まんぷく:前作。作中『まんぷくヌードル』が登場。(詳細はこちら。

おかえりモネ:4作後の作品。千遥役の清原果耶が主役に抜擢された。

作中に登場するアニメ制作会社の元ネタ

東映動画(東映アニメーション):東洋動画のモデルであるアニメ制作会社

Aプロダクション(シンエイ動画):関東プロダクションのモデルであるアニメ制作会社

ズイヨー映像(日本アニメーション)および東京ムービー(トムス・エンタテインメント):マコプロダクションのモデルであるアニメ制作会社

作中作の元ネタ

白蛇伝:本作中に登場するアニメ白蛇姫のモデル作品

牛若丸:本作中のアニメ・わんぱく牛若丸の元ネタ

わんぱく王子の大蛇退治:わんぱく牛若丸のアニメとしてのモデル

ヘンゼルとグレーテル:本作をベースに短編映画を制作

鉄腕アトム:手塚プロダクション協力の下、作中に実際に登場

狼少年ケン:東洋動画初のテレビアニメ・百獣の王子サムのモデル

太陽の王子ホルスの大冒険:東洋動画初の劇場版長編アニメ・神をつかんだ少年クリフのモデル

魔法使いサリー:東洋動画のテレビアニメ・魔法少女アニーのモデル

怪物くん:関東プロダクションのテレビアニメ・バケモノくんのモデル

ルパン三世:マコプロダクションのテレビアニメ・三代目カポネのモデル

タイガーマスク/キックの鬼:なつが作画監督を担当するテレビアニメ・キックジャガーのモデル

デビルマン:なつが作画監督を担当するテレビアニメ・魔界の番長のモデル

大草原の小さな家(草原の少女ローラ)/アルプスの少女ハイジ なつ移籍後のマコプロダクションのテレビアニメ・大草原の少女ソラのモデル

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コメント

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  • 夕暮れの約束

    なつぞらの虹文は他にあるのか見てませんが、ぼんやりしていたら書けたのでアップします。 短い話です。富山弁はとりあえず、十勝の言葉はドラマ見てのいい加減です。 北陸銀行が北海道にあって、送金に使用されたという話を元にしました。富山から北海道に開拓移住した人は多いようですね。 おんじが好きだから見てますが、詳細は見落としてるかもしれません。もし設定違いがあったらごめんなさい。 ほぼきおくで書ききりました。 相変わらずのくどくど説明ですが、読んで下さってありがとうございます!
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  • 転生・小野の兄弟~麗しのなつぞら

    サン=ラザール駅

    長い間、ご無沙汰しておりました。letitgoでございます。確認すると、前回の投稿から1年…。フォローを外さないでいて下さった方に感謝します。 今回挙げますのは、大変長らくお待たせいたしました。前のエピの投稿から何と2年以上も経ってしまった続編です。大河ドラマ「おんな城主直虎」のキャラが、朝ドラ「なつぞら」の世界に転生し、往年のロマンチックコメディのストーリーを生きる。三元連立フランケンシュタイン二次創作、小野兄弟の現パロ第6作です。 やれやれ、2年以上!この間にいくつの朝ドラが、大河ドラマが始まり、そして終わっていったことやら。覚えていて下さった方がいらっしゃるかどうか、不安です。でも、自分のために挙げます。 私は、書き始める時にはたいていオチが見えているタイプで、特にこれはストーリーのモデルがあるので、当然結末がはっきりしていたのですが、オリジナルのドラマの関係者に思わぬ悲しいことが続き、そのうちに別ジャンルに手を出したりしまして、なかなかこのエピソードに手をつけられずにいました。書き始めてからも、なかなか筆が進まず…。しかしようやく、第6話の完成に至りました。 妄想キャスティングで、大河も朝ドラも原形をとどめておりませんが、ガチ政なつ派の二次創作ラブストーリーですので、CP違いの方はスルーされることを強くお勧めします。 前のエピのキャプションを読み返すと、ちょうどコロナ禍に右往左往し、ドラマや舞台が中止になり、経済と感染防止の両立に日本じゅうが苦悩していた頃でした。あの頃、まさか2年経っても同じようなことで、国内に深刻な分断と対立が続いているとは思いませんでした。 さて、今回の話について。以前から政次は、玄蕃と芸術の才能を巡って葛藤を抱えているのですが(その設定が上手く描けているかな…)。 半年前の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の中で、勇や桃太郎が「野球の試合に勝ったら告白!」と繰り返すのを見て、やっぱりこれが、男が陥りがちな「自分が他の男より優れていれば、女を獲得できる。敗れれば女を諦めなければならない」という心理なんだなー、と思ったものです。トロフィーワイフというか、実にホモソーシャルな考え方ですね。 で、カムカムはそういう考え方の男を、容赦なく一刀両断にしてくれた。正直、いろいろとアラはあったものの(大月家の暮らし向きの設定がブレてるとか、ジョーの音楽復帰の過程がご都合主義とか)、この点においてはカムカムは良い朝ドラでした。 なお、この話に出てくるなつの肖像画ですが、モデルにしたのはラファエル前派の画家ロセッティの「至福のベアトリーチェ」です。早世した画家の妻がモデルと言われています。 特別好みの絵というわけではないのですが、美女の肖像なのに、どこか凄惨な雰囲気があって、とても印象に残る絵です。 こうしてみると、私が引用する絵画には脈絡がないですね。まあ、美術センスと教養の限界ということで、お許しください。 サブタイトルについて サン=ラザール駅は、パリの北部にあるノルマンディ方面に向かう路線の始発駅。「北海道なのに、なぜパリの駅?」となりますが、この駅は、その景色をモネが繰り返し描いた連作で有名なのです。私はオルセーに収蔵されているものが一番好きかな。ラスト近くの場面の景色に寄せて、選んだタイトルです。 以前フランスを旅行した時、(多少鉄の傾向があるので)パリからノルマンディに行くのにこの駅から鉄道に乗ったのですが、モネの絵にある三角の大きな屋根がそのままで。もちろん当時のような蒸気機関車は走っていないので、絵のような煙と光が混じり合う情景にはならないのですが、空を切り取る大きな屋根の下から発着する列車が実に「絵のようで」、思わず写真に撮りました。言い古されたことですが、日本は利便性の名のもとになんでも更新していってしまうけれど、フランスは古くても美しいデザインを使いながら残すんだなあと思いました。 その絵に寄せる為もありまして、駅の周りの描写について、当時の実際の帯広駅とは、全く整合を取っていません。ほぼモネの絵の印象で書いています。駅舎の様子、線路や改札の配置、バス停や商店街、道路との位置関係等々、考証がなってなくて、ごめんなさい~。 帯広は一度だけ旅行で立ち寄ったことはあるのですが、道路が広くて街がきれいに区画割されていたことしか覚えてなくて。 一応、昭和33年の北海道の国鉄では、蒸気機関車がまだ主力だということは確認しましたが。 駅の景色だけではなく、全体に時代考証はいい加減です。当時の農作業について、農村の習慣や暮らしぶり、また美術系大学のカリキュラムやアニメの制作について、かなり適当に、都合良く書いています。何卒ご容赦ください。 毎回ですが、私の勝手で適当な話をお読みいただき、ブクマやいいね、コメントなどをくださる皆様、本当にありがとうございます。 たまたまですが、昨日はオリジナルの大河ドラマで、政次が衝撃的な最期を迎えてちょうど5年でした。あれは本当にドラマチックな場面だったと思います。 ただ私としては、あの場面について巷に溢れた「究極の〜」解釈と、その後のヒロインがやたらリーダーとして持ち上げられる展開がどうにも納得いかなかったですね。まあそれは、この現パロにヒロインを一切転生させていないことからも、お察しいただけるものと思います。(最初に断りを入れてますから、これを読んで不愉快と思われる方は、このだらだら長いキャプションをここまで読んでくださらないと思うので、遠慮なく書いてます笑) これで、一応ロマンチックコメディとしては結末にたどり着いたことになるのですが(連立方程式の解が得られた)、実は朝ドラとヒントの方々のその後、それに兄弟の関係性について、もう少し書いてみたいことがありまして、エピローグ的な話を考えています。…て、まだ書くんかーい!
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  • 【君よ、幸せなれ】

    2019年度前期朝ドラ「なつぞら」のなつ結婚式の放送回を観た後、勢いで恐れ多くも書いてた二次小説ファイルが見つかったので、時期遅れもいいところの上に、今までの自分ジャンルとは毛色の異なる二次故に読んでくれる方が居るか不明ですが(TV観てない方は解らない内容)、自己作品保管の一つとしてpixiv投稿しておきます。
  • 転生・小野の兄弟~麗しのなつぞら

    積みわら

    お久しぶりです。おんな城主直虎のメンバーがなつぞらの世界に転生する、妄想キャスティングのフランケンシュタイン二次第2回でございます。 もうほとんど、原型をとどめておりません…。しかし「小野家箱推し政なつ派」の妄想ということに変わりはないので、CP違いの方はスルーしてください、 今回の話、直親と玄蕃が本格的に登場します。まず描きたかったのは「スケコマシじゃない直親」です。 いえ本編だって冷静に考えたら、彼をスケコマシ呼ばわりはあんまりだと思います。自分の為に出家して女の幸せを諦めた元許嫁に、実現の見込みはなくても一緒になろうと言ってやりたい。選ぶ余地などなく政略結婚して、さんざん苦労して跡継ぎを産んでくれた妻を、できる限り労いたい。どちらも自分の意思とは関わりなく、周りから与えられた女です。与えられた運命の中で、少しでも相手を幸せにと努力しただけです。気ままに女を口説いて歩いたわけではありません。当事者はともかく外野までが、それをスケコマシと断じるのはちょっと酷な評価だと思います。 もし直親が井伊に戻らず、伊那でユキ(高瀬母)と夫婦になって百姓でもしていたら、他の女に甘い言葉を囁く必要もなくて、案外誠実な夫になったんじゃないかと思うんです。(私は、直親の本命は実はユキだったんじゃないかと思ってるくらいです) 今回、ユキを砂良に置き換えて、「ユキと伊那に残った直親」を「砂良と十勝で生きていく直親」として描いてみました、 なつぞらの照男と砂良の恋バナは、謎のスキーバトルとゆるふわ遭難事件のあおりを食って、かなり支離滅裂でした。 設定では、照男はひそかになつを嫁にと望んでたとありましたが、なつに断られた翌日には砂良に惚れちゃう。照男の中の人が「(設定とはちがうが)自分は、なつをあくまで妹だと思っていたと解釈して演じた」(大意)とインタビューで言ってましたが、その方が後の展開がずっと自然ですね。 そこで私は、実は砂良と既に恋仲だったという設定にしました。砂良と恋仲だから、なつとの結婚は受け入れられない。そしてそれが家長として絶対的だった泰樹に異を唱える、精神的な独立の契機になる。 逆に、夕見子の進学問題などで家族の中で自分の権威が揺らいでいると感じていた泰樹からすれば、まだ自分の言うことを聞くと思った直親と、お気に入りのなつを跡取りにして復権を狙ったが、逆に一層孤立してしまった。…九度山に流され信繁もいない昌幸、みたいな展開(真田丸まで混ぜるな)。 考えてみれば、照男や陽平はいわゆる戦後教育を受けた第一世代です。彼らが成人する昭和30年前後の日本では、戦前の封建的、家父長的な権威が民主主義思想とぶつかり、後退していく様子って大きな時代背景だと思うんです。「生きる」にも、(邦画ではありませんが)「王様と私」にも、そんなテーマが含まれていました。 しかしなつぞらでは、その時代の空気は完全にスルーでした。ヒロインのヒントの人は、時代の申し子のような女性なのに。時代を描くつもりはなかったと、本の人が言ってたから当たり前か。 もう一つ描いてみたかったのは、政次と直親の友情ですね。互いを認めあっていて、価値観は違ってもそれを尊重しあっていて、独立してそれぞれの人生を切り開いている男同士の友情。独立してるから時に衝突することもあるし、理解できない部分もあるし、最終的には別々の人生を歩いていく。恋でもBLでも、ましてや「半身」みたいな不可分の関係ではなく、ただその友情は人生の宝物。 「いだてん」の四三と弥彦、高石と鶴田。「相棒」の右京さんと歴代相棒たち。ホームズとワトソン以来、バディものの本流ですが、直虎本編ではそんな関係の描写がほとんどなかったように思うんです。(万千代×万福くらいか?) 本来なら主要男性キャラである直親×政次や政次×龍雲丸の間にあってほしいのですが、二人の間におとわへの恋情が挟まっちゃって…。男同士の関係にしては、嫉妬が絡んで湿っぽい気がしました。 ひょっとしたら、本の人は政次と直虎の関係こそ、そういうバディに描きたかったのかもしれないですね。恋愛とか半身とかではなく。だからわざわざ二人に別々の伴侶を用意し、直虎が政次の真意を理解することも、政次が直虎の新しい世の夢に共鳴する場面も描かなかった。でも演出と芝居がそうなっていたかというと…。 なつぞらでは、ほぼそんな関係はなかったですね。というか、あれは人間関係がほとんどヒロイン起点で、ヒロインに対して何をするかしか描かれないドラマでした。脇役同士の関係性が見えないので、「え、いつのまに結婚?」「え、この二人って友達だったっけ?」周囲の人生がいつも唐突。まんぷくは、三義兄弟初め周囲の男性キャラ同士の関係もちゃんと見えたのになあ。 さて、なつぞらを散々に言いましたが、中の人たちはとても魅力的な方が大勢出てました。天陽(この話では玄蕃)の吉沢亮君は仮面ライダーメテオの頃から美形だなあと思ってましたが、陽平(この話の政次)の犬飼貴丈君(ビルドは見てなかったので初見)もとても良かったので、伝書鳩だの天陽botだのと揶揄される描かれ方が悔しくて。 中でも一番好みだったのは、照男(ここでは直親)の清原翔さん!日経新聞や住友銀行のCMはガン見してしまいます。どうか次は、やりがいのある役に恵まれますように。 また、この話は私が書く以上、玄蕃様には歌ってもらいます。中学時代を演じるのは荒井雄斗君ですが、やはり歌の部分だけは井上芳雄さんに吹き替えてもらいたい!なおこの場面、実は中の人が以前トークで披露されてた中学時代のエピソードを、アレンジして使っています。 そして今回、政次&直親にも歌ってもらうことにしました。中の人がお二方とも、今年ドラマ主題歌でCDデビューした記念、ということで笑。 サブタイトルについて 今回は、モネの連作絵画から採りました。フランスの麦畑で収穫後の麦を積んだ山が、早朝から夜までの時間によって、天候によって、さらに季節によって、光の当たり方や周りの環境の変化で様々に見える様子を連作で描いたシリーズです。 今回これを書くために検索して知ったのですが、この積みわら、収穫後の脱穀待ちのために刈った麦を積んで、鳥避けにわらを被せたものだそうです。昔、機械化が進むまでは、限られた数の手動の脱穀機を使うしかないため順番待ちをする必要があり、夏から真冬まで積んだままになるところもあったそうです。モネの絵の中にも、雪の中の積みわらが描かれたものがありました。 盗られないのかと思ったのですが、脱穀してあればともかく麦穂の状態では、昔は運搬手段がなくて泥棒はコスパが見合わないんだと気がつきました。濡れて腐らないのかという疑問は残りますが、フランスは日本と違って雨が多くなく、気温も低いので大丈夫なのかな。(内容と関係がない解説) 時代考証はいい加減ですし、北海道の農業などについてもネットでわかる範囲しか調べていないので、色々と間違いがあるかもしれません。なつぞらの二次なので、考証もそれ以下ということで、どうかご容赦ください。コメントいただけるのが、一番嬉しいです。 長文のキャプションにまで、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
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  • 転生・小野の兄弟~麗しのなつぞら

    雨傘

    お久しぶりでございます。相変わらず、おんな城主直虎の小野家界隈を妄想しておりますletitgoでございます。 今回は、私の初めての転生ものとなりました。おんな城主直虎の小野兄弟ほかのメンバーが、朝ドラ「なつぞら」の世界に転生していたら…というパロディ。さらに言うと、ストーリーはオードリー・ヘップバーン主演の往年の名作映画から借りているという、3元連立方程式ならぬ3元連立合成パロ。…フランケンシュタインか。 まあ、なんでこんな話を考えついたかと言いますと、「なつぞら」が始まったばかりの頃、主人公の名前が「直虎」のなつと一文字違いで、恋人になる(と思われた)幼なじみの子役は「直虎」で亥之助を演じた子、さらにその子にはお兄さんがいる!というので、ツイッターでじゅりさんと、大きくなった三人が三角関係になったら、というので大いに盛り上がりまして。 もっともその後、朝ドラの展開は残念至極な状態で録画もやめてしまい、ツイッターでレポを見るか、本編がたまに目に入る程度になってしまいました。評判の良かった十勝篇も、北海道観光案内のような風物描写や、ヒロインにコスプレさせて喜んでるみたいなエピにモヤってましたし。 まして東京篇は…。時代考証の雑さや台詞の変な日本語、辻褄の合わない展開に無理やりオマージュをねじ込む強引さに脱落しました。アニメで育った私としては、アニメ創世期の制作過程や秘話、若き日のレジェンド達の横顔を期待していたのですが、それもちっとも描かれないし。働く母親関連の描写は、平成の働く母親から見ても何だか…。まんぷくはあんなに面白かったのになあ。 ヒロインのヒントの方のプロフィールを色々読むと、本当に魅力的な方で、ドラマにしたらさぞや面白かろうというエピソードにあふれていました。なんであの方の人生をヒントにして、あんな話になってしまうのか…。なので、そのエピソードを多少拾ってみたくなったのです。 全く馴染みのない世界を描くなんて無茶ですが(この頃まだ生まれてもないし、アニメの制作現場も知らないし、北海道も東京も旅行しただけ)、まあ本編があれですから、私の書く二次など考証が甘くても、通行人がスマホ持ってたりしなければいいかなあと思うことにしました。 それから、私の書いてきた二次では案外ラブストーリーにならない、またどうも玄蕃が勝って玄なつに傾きがちなので(中の人への思い入れに差がついてきた?笑)、たまには政次に勝たせて、ばっちり政なつラブストーリーを描きたいな、というところもあります。(そのためにヘップバーンの映画まで借りてきた) また、今年上野の美術館に行って、ついでに大好きな井上芳雄さんの母校を見に行く(ミーハーな…)など周辺を歩いてみて、ああ上野って芸術の街なんだなあと思ったところも取り入れてみました。この街で、高橋一生さんと山口紗弥加さんをデートさせて(いやまだ恋仲になってないけど)みたくなったのです。 そういう無責任な、二次というより妄想キャスティングです。大河直虎の小野家の雰囲気は、あまり出てないかもしれません。私は小野家箱推し政なつ派で、大河本編のヒロインは控えめに言って苦手なため登場させませんので、CP違いの方はスルーをお勧めします。 しかし最後まで3元の方程式を解いて、描ききれるのか、私。…途中で撤収したらごめんなさい。 サブタイトルについて 今期の大河いだてんのサブタイトルは、古今東西の小説、映画、音楽などの名作のタイトルから取られていますね。洒落ていると同時に内容ともリンクしていて、ほんとに秀逸です。その向こうを張ってというわけではありませんが(おこがましいにもほどがある)、このシリーズは印象派の絵からサブタイトルをつけていこうと思います。 そう言えば朝ドラの本編は、絵を描く人の話のわりに名画などの美術について語られなかったですね。陽平はじめ美大出のキャラも多いのに。 今回の題名は、ルノワールの絵から取りました。パリの街角で降り始めた雨の中、行き交う人々のたくさんの黒い雨傘に囲まれて佇む少女を描いた絵。よく知られたルノワールの画風とは少し違う、モノクロームに近い絵です。結構有名な作品なので、検索すればすぐ出てくると思います。 なお、この絵が描かれた当時のパリでは傘は貴重品で、傘をさしている人々は富裕層、傘を持たない少女は労働者階級だそうです。 ラストシーンのモチーフにもしています。 こんないい加減な作品ですが、お口に合いそうであれば、お読みいただければ幸いです。もし感想などいただけると本当に嬉しいです。
  • 転生・小野の兄弟~麗しのなつぞら

    田舎のダンス

    ご無沙汰しておりました。大河ドラマ「おんな城主直虎」のメンバーが、朝ドラ「なつぞら」の世界に転生する、妄想キャスティングでお送りしますフランケンシュタイン二次シリーズの第4作でございます。 ほとんど原形をとどめておりませんが、政なつガチ勢をもって自認する私の妄想ですので、CP違いの方はスルーをお勧めします。 さて、いよいよ小野兄弟の三角関係が始まります。恋愛ドラマをあまり熱心に見ることがない私を、なぜか魅了して止まないこのキャスティング。 今回は、書いている途中で取り憑かれた「山口紗弥加さんにタンゴを踊らせる」という野望のために、時間がかかるとともに、長くなってしまいました。 昔見た「タンゴ ガルデルの亡命」という映画のタンゴのシーンが、情感豊かでセクシーで素敵だったので、できればアルゼンチン・タンゴを踊らせたかったのですが(曲はピアソラのリベルタンゴなら最高)、時代考証で無理があったので…。リベルタンゴはまだ発表されてないし、日本にアルゼンチン・タンゴが紹介されたのは、昭和も末です。 我々がよく見るアルゼンチン・タンゴは、プロのダンサーがステージで踊るショー・タンゴですが、本来のアルゼンチン・タンゴは、予め決まった振付があるわけではなく、カップルが会話をするように、男性のリードに女性が応えて即興で踊るものだそうです。コンチネンタル・タンゴが属する社交ダンス、ボールルームダンスも同じですね。本来は、舞踏会で出会ったカップルがその場の即興で踊り、踊ることで親交を深めるもの。 そしてタンゴはカップルだけではなく、時にはグループで踊ることもあります。映画(ガルデルの亡命)の中でも、数人の男女が公園で輪になって肩を組んでタンゴを踊っている場面が印象的でした。…すみません、脱線しました。 ただ、私はダンスなど全く踊らないので、YouTubeの動画を頼りに書くはめになりました。基本はコンチネンタル・タンゴですが、ほんの少し、アルゼンチン・タンゴ風の振付も足しています。お目こぼしのほどを。 さて、今回のお話のテーマの一つはファッションです。まさにお前が語るな!のテーマなのですが。 朝ドラ本編で最もドン引きしたエピソードの一つが、ヒロインが部屋いっぱいのド派手服を取っ替え引っ替えして、仕事に行く場面でした。 私はおしゃれに全く縁も興味もないのですが、それでも、それでも言いたい。それは違うだろう。それはおしゃれではない! ツイッターに流れていた、同僚がイラストに描いたというヒントの方の毎日の装いは、仕事をする場と機能性に配慮があって上品で、なおかつ変化と遊びがありました。ファッションにかけるお金がなくても、こう見せる工夫がおしゃれでしょう。 当時は堅気とは言えない新宿の元ダンサーの服を(サイズ合うの?いつ作った服?などの突っ込みは措くとしても)、着せ替え人形みたいに着せてもらってドヤ顔で仕事にいくのを、おしゃれとして描写する制作陣のセンスに膝から崩れ落ちました。 またなんで、あんな場違いでドギツい、時代考証にも疑問がある服を選ぶかなあ。ドラマ出演者の服装は、その人のキャラを示す重要なアイテムなのに。まんぷくの福子は、豊かではないものの高級ホテル勤めのモダンガールだった昭和レトロファッションに始まり、それをリメイクした戦中、終戦直後の困窮時代、暮らし向きが良くなった理事長夫人のきちんとした服装、無職になって質素になり、また成功して…という生活の移り変わりがちゃんと反映されていました。 スカーレットの川原三姉妹も、若い頃はイメージカラーの違いはあれど、マツ手作り風の似たような服を着ていました。それが終盤では、陶芸家として働く喜美子の実用性や動きやすさ重視の地味な服装、時々喫茶店を手伝う主婦百合子の小綺麗な装い、そして大阪で(おそらく水商売の類いと思われる)仕事をしている直子のケバいファッションに、彼女達それぞれの暮らしと人生が見えたものです。 朝ドラ本編は放送後、ヒントの人の当時を知る同僚の女性がインタビューで、「(彼女は)あんなセンスの悪い服装はしていなかった。あの世できっと怒ってる」と仰っておられたとか。僭越ながらご供養と思って、是非とも二次では上書きしたい、と考えました。 とはいえ、ファッションに無知蒙昧な私が、オリジナルで描写できるわけもなく。そこは、この二次の第三の元ネタ映画他から、オードリー・ヘップバーンの装いを参考に考えました。映画の公開もちょうどこの物語の舞台の頃ですし。黒のサブリナパンツや、シャツの前をカシュクール風に合わせる着こなしは、ここから。 なおヘップバーンは、プライベートの旅行などで服は3組しか持たなくても、スカーフは10枚以上用意して、さまざまなスタイルを演出したそうです。おしゃれとはそういうこと。 また、なつが着ている青いワンピースですが、去年の夏のJR西日本のポスターのイラストがとてもイメージに合っていたので、ツイッターに貼っておきます。ただし、袖はパフスリーブじゃない方がいいです。 それから、今回の食事シーンに出てくる小野兄弟の好物ですが。「政次は大根、玄蕃は筍が好物」というのは、「小野の兄弟」はじめ私の二次の共通設定です。春の日差しを浴びてすくすく伸びる筍は玄蕃の、厳しい冬の寒さを土の中でじっと耐える真っ白な大根は政次のイメージに合っていると思ったものですから。そして、戦国時代に食べられている(ここ重要)。これって案外難しいのです。さつまいもも白菜もアウトになってしまうので。 考証といえば今回、舞台となる北海道には竹が生えないと聞いて、この設定は使えないと一度はがっかりしたのですが、調べてみるものですね、使う方法はちゃんとありました。叩けよ、さらば開かれん。 とは言うものの、相変わらず時代考証はいい加減です。ご容赦ください。 拙い作品をお読みいただき、ブクマ、いいね、コメントなどくださる皆様、いつもありがとうございます。 長いキャプションにも、おつきあいいただきまして、ありがとうございました。 サブタイトルについて 今回のサブタイトルは、ルノワールの「田舎のダンス」から取りました。この作品は「都会のダンス」「ブージヴァルのダンス」と併せて、それぞれの場所でダンスをするカップルを描いたダンス三部作の一つです。ブージヴァルは、パリ郊外の川沿いの街で、絵が描かれた頃は手軽に行ける避暑地として人気だったリゾート地。そこでこのお話でも「田舎」のダンスだけでなく、「都会」と「リゾート」のダンスもチラッと回想で登場させました。 追記 前回、玄蕃の中の人と天陽の中の人がドラマで共演することになったとお伝えしましたが、今年はこのお二人が舞台で、ミュージカルで共演されるそうです! ううむ、やはり言霊でご縁がつながるのだろうか?…違う、そうじゃない笑
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  • 朝ドラ

    【エール/なつぞら】朧月夜のかぐや姫/天に輝き地を照らす太陽 

     【2020年4月12日追記 『エール』の二次小説追加致しました】  p.1~p.2…『エール』第10話より。  音ちゃんが学芸会で『朧月夜』を独唱しながら安隆さんとの思い出を顧みるシーン……、音ちゃんの澄み渡る歌声も手伝って、思わず涙が零れました。  三河弁があやしいですが、ご容赦頂けますと幸いです。  p.3~p.5…『なつぞら/天に輝き地を照らす太陽』  【最終話視聴後:追記】  突っ込みどころ満載の朝ドラでしたが、何とか無事に(?!!)終了致しましたね~。  第155話での「なつさん…なっちゃんって呼んでもいいかい?」との靖枝さんの台詞は切なかったです…(涙)。  「陽ちゃんは、私がなつさんと仲良くして欲しいって望んでいるに違いない」という心積もりを靖枝さんがしていたのでしたら、靖枝さん……やっちゃん、天使過ぎます!!  それに零細農家である山田家は、今後も柴田牧場の人々に助けられるとの予測は難くはありませんから、仲良くしておきませんと…ね(なつさんは殆ど東京に居りますでしょうけれど!)。  いつまで経ってもあばら家の山田家……長男たる陽平さんは実家へ仕送りしていないのでしょーか(?_?)  尚、天陽くんのモデルとされます神田日勝さんのお子さんは二人のみですが、拙作では事後に三人目を授かります。  二次創作ですので、どうか生温い眼差しで見守ってくださいませ…! ***  第133話、第135話より。  靖枝さんを抱き締めた天陽くんの表情が、自身を納得させるように見えたのは私だけでしょうか?  やっちゃん、健気で、いじらしくて好感度大です。  暑気当りの為かここ2ヶ月程全く何も執筆が適いませんでしたので、リハビリがてら書きました。  相変わらず出来栄えは良くありませんが、お目を瞑ってくださいますと幸いです(北海道弁……かなり怪しいです)。  表紙はARNAさんhttps://www.pixiv.net/member.php?id=2635のhttps://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=10026102をお借り致しました。真に有り難うございました…!
  • 転生・小野の兄弟~麗しのなつぞら

    星月夜

    お久しぶりでございます。大河ドラマ「おんな城主直虎」のメンバーが朝ドラ「なつぞら」の世界に転生して、往年のロマンチックコメディのストーリーを生きる。妄想キャスティングでお送りしております3元連立フランケンシュタイン二次創作も、ついに第5作となりました(まだ終わりません)。 さて、今回は妄想の限りを尽くして(ただしあくまで自社比較)、恋愛ドラマです。全力を振り絞ってこれか笑。 もう原型は跡形もないのですが、政なつ派の妄想ラブストーリーであることには変わりなく、CP違いの方はスルーされることをお勧めします。 前作を挙げる少し前くらいから、世界は想像もできない事態になっていきました。学校は休校、突然始まる在宅&シフト勤務、美術展はキャンセル、旅行は事実上不可能。そして中の人たちの舞台は次々と中止になり、ついにはドラマまで延期。半年前、いったい誰がこんな世界を予想し得たでしょうか。 でも、公式の供給が途絶えた今だから「こんな時こそ、妄想キャスティング!」(ジゴロー・カノーかよ笑)、自分の妄想の翼の赴くままに、推しを自由に動かしてみてもいいではないですか。そうすれば当然玄蕃くんは歌いますし、前回に引き続きなっちゃんは踊ります。ついでに政次にはちょっと脱いでもらいました笑。 今回玄蕃が歌う「お祭りマンボ」は、中の人との共演も多い山崎育三郎さんが、すでにカバーしていらっしゃいます。あれはビートのきいたラップ仕立ての現代的なアレンジですが、今回はあくまでラテンなノリをご想像いただけましたら有り難いです。 昭和30~40年代前半、日本ではタンゴやマンボなどのラテン系を中心に社交ダンスが流行していたそうです。男女の出会いの場としての機能もあったといいます。朝ドラの主人公のヒントのご夫婦も、会社の社交ダンスクラブで仲良くなったとか。 思い返せば昔、カラオケで歌う演歌くらいしか音楽に接点のない私の父親(ヒントの方々と同年代)が、なぜか「ラテンダンス名曲集」みたいなレコード(LPレコードですよ。CDじゃなく)を数枚、大事にしまってましてね。何か青春の思い出、みたいなものがあったんじゃないかな、と勝手に想像してます。…いや脱線、脱線笑。 今年は夏祭りという夏祭りが中止になっているので、今回はエア夏祭りというか、気分だけでもということで、夏祭りの場面をお届けします。実はこのあたり、昨年春、シリーズの原型をじゅりさんとツイッターでやり取りしている中で、いただいたアイディアです。じゅりさん、ありがとうございます。しかしまさか、1年後に夏祭りがない夏が来ようとは…。 ここで玄蕃が着ている浴衣は、大河本編で玄蕃が祝言の場面で着ていた衣装のデザインから採りました。トンボは勝虫という異名があり、前にしか飛ばないことから、特に武士に好まれた柄だそうです。あの衣装も、玄蕃によく似合っていたなあ。 一方、なつが着ている浴衣は、第3の元ネタ映画でヘップバーンが着ていたイブニングドレスのデザインから。 このドレスを映画(モノクロ)で見た時、私は白地に黒で模様が入っていると思ったんです。でも、この話を書く前に映画のポスターを確かめてみたら、模様は黄色と赤で。調べたところこのドレス、カラー撮影のポスター用にカラフルで華やかなものと、モノクロで撮影する映画では模様がはっきりわかるよう白地に黒い模様のものと、デザインが同じ2枚のドレスを使い分けていたそうです。カラーとモノクロの映像が併用されていたあの時代ならではの、細やかな衣装の設計ですね。いつでもどこでもフルカラーの現代では、考えにくいですが。 思えば、朝ドラヒロインが新聞取材を受ける場面で着ていたワンピースの派手さが難じられた時、「あれは史実。ヒントの人の取材写真(モノクロ)も大柄で派手な模様の服だった」という反論がありまして。でもね、ヒントの方は写真がモノクロになることを見越して、白黒でも華やかさが出るよう、大柄な模様入りの服を選んだんじゃないですかね、きっと。ヒントの方のファッションを描いたイラストでは、そんな派手な服は着てなかったし。 だいたいヒントの方のその服は、派手な柄のノースリーブだけど襟ぐりは浅く、肩などデコルテはきちんと覆われた、令和の今もオフィスで着られるデザイン。ドラマでヒロインが着た服は、ビーチリゾートにでもいるようなタンクトップのドレス。今でもあの服で仕事に行ったら、ギョッとされるんじゃないかな。柄だけの問題ではありません。 そういうファッションへの繊細な配慮が、あのドラマには欠けていたと思います。 いろいろ朝ドラ本編の重箱の隅をつついていますが、もちろんここでの考証もいい加減なものです。素人の二次創作につき、そこはどうかお目こぼしのほどを。 お読みくださり、いいね、ブクマなどいただいております皆様、いつもありがとうございます。また、今回もまた長いキャプションにおつきあいいただきまして、ありがとうございました。 サブタイトルについて 今回は、ゴッホの名作「星月夜」から取りました。 日本人のゴッホ崇拝は未だに衰えませんが、実は私は、ゴッホはさほど好みではないのです。この絵はゴッホの作品の中では好きな絵ですが、シスレーやピサロの方がずっと好きです。ただ、印象的な邦題がつけられていてパクりがい(おいおい)があるのは、圧倒的にゴッホやルノワールですね。 星月夜というのは本来、月のない夜だけど星が輝いて明るく見える、という場合に使う言葉ですが、ゴッホの絵には三日月も描かれています。当初、私は日本語の意味どおりに考えて、ラストは月のない夜空で考えていたのですが、ゴッホの絵を見直して、さらに昭和33年8月の月齢カレンダーを確かめるとゴッホの絵に従う方が矛盾がないので、月の形を修正しました。まるっきり月齢が違ってなくて良かった。修正が間に合いました、 戦国時代の二次を書いていたときは、暦と月齢が密接に関連するので注意していたのですが、新暦になっている今回シリーズ、ちょっと油断して調べていませんでした。何月何日ってはっきり言わなければ大丈夫かと思ったんですが、よく考えれば年月の設定を入れている以上、その月齢の月は、ほぼ一度きり。あんまりいい加減な月を描いてはいけませんね。反省。 同じシリーズの「積みわら」にも昭和33年のGWの終わりに満月がでてきていたのですが、こちらは偶然、あくまで偶然ですが、辻褄が合っていてホッとしました。
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  • 転生・小野の兄弟~麗しのなつぞら

    日傘をさす女

    お久しぶりでございます。 おんな城主直虎のメンバーが、なつぞらの世界に転生する物語を、妄想キャスティングでお送りするフランケンシュタイン三元連立二次小説を書いていますletitgoでございます。 大河も朝ドラも原型をとどめておりませんが、政なつ派の妄想ですのでCP違いの方はスルーをお勧めします。 とはいえ、政なつタグを掲げておきながら、まだ小野家の三角関係は始まっていないという誇大広告状態なのですが…。すみません、次回には始まります。今回は政次、玄蕃の兄弟の絵と結婚をめぐるお話を中心に書きました。三角関係も始まってないのに?それは、読んでのお楽しみということで。 この話では、恋愛よりも男同士の関係性に重点をおいて書いています。政次と直親の無条件の友情。政次と玄蕃の緊張をはらんだ兄弟関係。大河ドラマとは関係性が逆転していますが、今回は政次と玄蕃が、芸術という同じ土俵にいるので、必然的にこうなりました。うまく書けているかは別ですが、好きなんです。 朝ドラ本編の出だしで、山田兄弟が互いの才能を、幾分かの嫉妬も含めて認めあっている描写があったので、私としては、この画家兄弟の芸術を巡る葛藤が描かれると、ひそかに期待していたのです。そういう男同士の一筋縄でいかないバディ関係って、大好きなので。 でも、全然描かれなかったな…。だからこそ、私が妄想二次に書きたい。 ヒントの兄弟画家の方々の作品やプロフィールも、検索で色々見たのですが…。 ヒントの弟のかたは、天陽の自画像のモデルと思われる絵のような、室内に人物と雑多な静物を配置した絵を何点か描いていますが、このテーマ、実はお兄さんが若い頃から繰り返し描いているんですよね。画風は少し違いますが。 ヒントのお兄さんは、東京在学中も時折帰省して農業を手伝い、弟に絵の指導もしていたそうです。間違いなく二人は、影響を与え合ったはずです。 ところがドラマでは、天陽が死ぬまでの陽平の出番は、伝書鳩のようなご都合台詞を喋るだけだった。 苦学して東京の芸大に進み、自分の描きたい絵とアカデミックな芸術表現の狭間で悩む兄と、進学を諦めて十勝の自然や農業と闘う中で、オリジナルな絵を開拓していく弟。二人の切磋琢磨、互いの才能がわかるからこその交流と相克。こんなドラマチックなテーマを、なんで物語に入れないんだ〰️! ヒロインばかりが出来事の中心ではなく、こういった脇役同士の人間関係を丁寧に作らないと、朝ドラや大河のような長丁場のドラマは面白くならないですね。 ただ、この話を書き始めてすぐ躓いたのが「小野兄弟がどんな絵を描くのか、という構想が固まってなかった」という点でした。いや、そんな大事なこと、シリーズを書き始める前に考えろよ…。 ということで、遅まきながら小野兄弟の描く絵についていろいろと考えました。キャプションに書こうと思っていたのですが、ここに入れるには長過ぎたので、本文の最後にまとめました。よろしければご参照ください。 ただし、私は絵の専門家ではなく(もちろん芸大には縁もゆかりもない)、ただ見るのが好きなだけなので、美術史や芸大の教育について、大きな間違いがあるかもしれません。ごめんなさい。 それから、今回のもう一つの話題、結婚について。 朝ドラ本編に昭和感がないと批判されたのは、様々な考証の至らなさ、当時の働く女性、母親の苦闘の描かれなさもさることながら、恋と結婚を巡る有り様が、あまりにも昭和の時代からかけ離れていたのも大きいかと思います。 当時は、恋愛結婚よりお見合いの方がずっと多く、親が子の結婚相手を探すのはとても一般的。それが愛のない結婚の強制だなどという感覚はないこと。 女性の結婚適齢期は二十代前半まで、二十五なんて嫁き遅れと、周囲に陰口を叩かれたこと。平成初期ですら、短大を出て就職した女性は二、三年で寿退職と言われていました。 男性だって、結婚して身を固めて初めて一人前と見なされたから、三十越えて独身では世間的に信用されなかったこと。仕事に集中するためにこそ、嫁をもらうべきという考え方が多かったこと。 結婚には釣り合いという側面が大きく、大学教授の父に弁護士の兄がいる帝大卒の男が、たとえ多少裕福な家庭に引き取られたとはいえ元浮浪児の女と結ばれるなら、あったはずの軋轢。 女が結婚したら仕事をやめるのが当然だったことと、その裏返しで男は結婚にあたって家族を養う経済力が求められたこと。 そういった当時の結婚を巡る事情が、まるっきりスルーされてしまった。 当時の考え方が正しかったわけではありませんが、だからこそ現代に置き換えてなかったことにしてしまうと、そんな事情と闘った主人公の苦労が見えなくなります。 その点、スカーレットやいだてんは、きちんとその時代の価値観も取り込んで、よく練られてますね。 さて今回のお話も、あちこちから継ぎはぎをしております。政次の中の人が出演したこの夏のヒットドラマからも、ちょっとお借りしました(女優さんも笑)。 それから、このシリーズ通じてですが、時代考証はいい加減です。また、本文で登場人物がしゃべる言葉ですが、北海道弁が全くわからないので標準語です。すみません。これもシリーズ開始の時に断りを入れておくべきでした。 サブタイトルについて 今回は、モネの代表作の一つから取りました。白い雲が流れる青空をバックにした草原で、日傘の下で振り向く女性。風になびく白いドレスとベールは、周囲の輝く日光の照り返しで薄い青に見えます。 これについては、いくつかのバージョンがあります。私が一番好きなのは、一番最初に描かれた最も具象的なもの。 ちなみに、黒い日傘が一般的になったのは平成以降の話。昭和末期までは、日傘は白いものでした。 またしても長いキャプションにおつきあいいただきまして、ありがとうございました。感想をいただけるのが一番嬉しいです。 それでは皆様、メリークリスマスと良いお年を。 追記 何の偶然かわかりませんが、天陽の中の人と玄蕃の中の人が、お正月に放送されるドラマでご共演されるそうです。玄蕃様はIT企業に勤める天陽君の上司だとか。 なかなかテレビで拝見することが難しい玄蕃様のお芝居を(最近バラエティーでは時折お見かけする)、お正月から拝めるとは。 言霊という言葉があります。くだらない二次でも書いているうちに、推しと推しが何かの縁につながって、政次×玄蕃や玄蕃×直親のミュージカルとか、政次×なつの大人の恋愛ドラマ、玄蕃×なつや政次×直親の息詰まる舞台劇なども実現…そんなわけないか笑。
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なつぞら
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