概要
父が戦死し、母と実家を東京大空襲で失ったのち、なつともう一人の妹・千遥とともに東京で暮らしていた。
父の戦友・柴田剛男に出会い、北海道に家庭を持つ彼になつを預ける。
その間咲太郎は、孤児院から逃げ出し闇市にいたところを劇場『ムーランルージュ新宿座』の踊り子・岸川亜矢美に拾われていた。のちにムーランルージュは潰れ、亜矢美はおでん屋『風車』を経営し、咲太郎とともに暮らすこととなる。
約10年後、東京の劇場にて、兄を探すために東京に来たなつと感動の再会を果たす。
咲太郎は、潰れてしまったムーランルージュを立て直すため借金をしたのち何者かに持ち逃げされてしまい、返済のために劇団『赤い星座』で裏方の仕事をしていた。
時が経ち、高校卒業後上京してアニメーターとなったなつと、亜矢美との共同生活が始まった。
その後、「これから来るテレビの時代に吹き替えはこれまで以上に必要になり、そこは食えない役者の活躍の場にもなる」と意気込み、声優事務所(モデルは...)を立ち上げた。
やがて、『川村屋』のマダム・前島光子と結婚することになる。
人物
陽気で優しい人柄から、出会う人たちを魅了する天性の人たらし。
頭より先に体が動いてしまう情熱的な行動派。
妹のなつに対しては「俺に任せろ」が口癖だが、いつも感情が先走って空回りしてしまうため、あまり上手くいったためしがない。
歌とタップダンスが好きかつ得意で、東京の劇場でなつとの再会を果たしたときも、小さなステージの上で客席からの罵声を浴びながらひとり歌いタップを踏んでいた。
また、作中ではなつの就職祝いなどで自信満々に天丼をふるまう様子もあった。
余談
奥原咲太郎を演じる岡田将生は、劇中で披露した歌とタップダンスについて「もともと歌もダンスも不得意なので、温かい目で見てほしい」と語っている。
また、兄役を演じるにあたって、現場ではなつを演じる広瀬すず自身に対しても「大丈夫かな?」「疲れていないかな?」などと兄目線になることがあったという。
ちなみに、なつの設定上の誕生日となつの兄を演じる岡田将生の誕生日は同じである(8月15日)