概説
『HUGっと!プリキュア』に登場するルールー・アムールが食事を楽しむ様子を描いたイラストにつけられるタグ。
主にプリキュアが食事をするイラストをよく描いていた刀氏が、ルールーが食べたり飲んだり上司と飲みに行ったりする絵が番組が始まったばかりの頃から描かれており、その流れで誕生したタグである。
このタグは当初はあくまで二次創作的なものであったのだが…
公式が追いついた
ルールーは元はと言えば敵組織クライアス社によって製造されたアンドロイド(「ルールー(プリキュア)」も参照)。
彼女は人間に偽装することに特化したアンドロイドなため、人間同様の食物摂取が可能である。なお、それをエネルギー源として利用できるのかは不明、
ルールー自身はアンドロイドらしく効率を最優先にしているため、人間に偽装すること以外では飲食に対して興味を持っていなかった。
そもそもルールーは第1クールまではクライアス社の社屋内から出ることはなく、人間の振りをさする必要性もかった。
そんなルールーもプリキュアの情報収集のため、第13話で野乃家にホームステイという名目で入り込むことになる。
しかし同話で野乃一家がルールーのために開催したサプライズパーティにて……
- ハリーとはぐたんの二人羽織のおでん芸を見たルールーは、「大人が未成熟な赤ちゃんに食事を手伝わせるのは無駄が多い」とマジレス
- 手巻き寿司を見て「寿司を不完全な状態で出して食べさせる側に作らせるのは効率が悪い。作り手が最後まで寿司を巻いたほうが時間の短縮になる」とバッサリ
とある意味空気を読めない発言を連発してしまう。しかし、なぜか海苔を手にしたまま出て行ってしまう。
だが、後に野乃家の晩ご飯でちらし寿司をいただいた時に、感情を持ち得ないはずの彼女にある感情が沸き起こる。言い知れぬ感情にはなから「美味しい」という表現を教わることになる。
そう、実はルールーには人間同様の味覚センサーが備わっていたのである。ルールー自身はこの時までその感覚を味わったことがなかったのだ。(人間社会から隔離されていたのでそれまで食物摂取自体をしたことがなかった、もしくは味覚を度外視したサプリメントなどでエネルギーを摂取し続けていたのだと思われる)
そしてルールーはプリキュア達との激突、彼女達との和解とクライアス社からの離反、キュアアムールへの覚醒と、様々な出来事を経てはな達とプリキュアとして行動を共にするようになる。心が芽生え感情を得た彼女だったのだが、それがまさかの方向、「食」にも向けられることになった。ことあるごとに何かを食べ、そして食の喜びを楽しむ。さらには大量に買いこんだり食べまくったり。
こうしてアンドロイドながらルールーはプリキュア大食い仲間への仲間入りを果たしたのであった。
なお、公式プロフィール上の『好きな食べ物』である「ビターチョコ」は本編で口にした描写がない。もっとも、創作において物語途中で付与された設定の方が初期設定より発展するのはよくあることではある。
ちなみに名前をもじって「ルールー・食むール」「ルールー・タベール」というタグも作られている。
一方、「くいしんぼうルールー」だと、別の作品になってしまうので注意を要する。
ルールーの食の変遷
■第13話
- ちらし寿司を食べた際、味を言葉で表現する術がわからず戸惑うも、はなの耳打ちで「美味しい」という言葉と感情を初めて覚える。
■第18話
- 本格的に心が芽生えた日の夕食、はなの母すみれが作ったカレーライスを一口食べてみて初めて自分から「美味しい」と述べる。
■第23話
- この回からOPが後期仕様に。えみるとロリータファッションでお茶しているのだが、やはりケーキを味わっている。
- えみるがビューティーハリーのポップコーンマシーンを暴走させ、店内に大量のポップコーンが。しかしルールーは「制御不能、しかしポップコーンは幸せの香り」とポップコーンをつまみまくる。「食べてないで何とかしてくださいなのです!」とえみるからツッコミが飛んだのは言うまでもない。
■第25話
- みんなではぐくみ神社の夏祭りへ。縁日の屋台を巡るのだが、そろそろ花火の時間という時に「まだまだ出店を堪能しきれていません……」と大量のたこ焼きの箱やら袋に入った食べ物やらわたあめやらを持ちながらしょぼんとしていた。
■第26話
- さあや出演CMの「天使のシュワシュワウォーター」を一緒に飲もうと買ってくる。しかし当のさあやはサイン攻めにあっていた。
- さあやが将来に悩んでいるのを見た皆は直接母のれいらに聞けば、と撮影所を訪ねるが、ここでれいらの出演作『キッチンの女王』について説明。料理の番組と知って見始めたのだが、物語や人物の描写に感心しきりのルールー。熱弁を振るうその口元にはまさかのよだれ(口元にカメラがズームアップする演出付き)。
- 撮影終了後今回のテーマ食材のネギを使った料理(さあやの父修司によるもの)をいただくことに。無言でパクパク食べていた。
■第27話
- ビューティーハリーのお手伝い。ハリーがお昼のお弁当を買いに行ったまま戻ってこず、えみるともどもお腹を空かす。
■第29話
- はなの祖母たんぽぽが営む和菓子屋へ。できたてのどら焼きを食べて目を輝かせる。
■第30話
- 世界一周回。飛行機で移動中に付箋を貼りまくったスイーツガイドに目を輝かせまたもやよだれを垂らす。
- ハワイについてパンケーキとロコモコを食べようとするも時間の問題で食べられず、指を咥えてショックを受ける。しかしその分ロサンゼルスでホットドッグ、パリでミルフィーユ、イタリアでマルゲリータ、中国で肉まん…と世界各国のグルメをエンジョイ(なお感想はきちんと現地の言葉で言っていた。さすが博識なアンドロイド)。熱海の温泉旅館ではしっかりと温泉卵を味わった。
- ちなみに、旅館ではぽろっとアンドロイド云々言ったことをことりに聞かれ問われてしまうが、ハリーが「あんドーナツ食べながら温泉入ろうとした」と苦しいごまかし。そのイメージ図でもしっかりお風呂セットを持ちながらあんドーナツを食べるルールーがあったりする。
■第31話
- 食事シーンこそなかったが、夏休みの楽しかった思い出について語る際に真っ先に挙げていたのはわたあめと舟盛りであった。前者は夏祭りの際に手にしていて、後者は熱海の温泉旅館で食べる機会があったらしい。
■第34話
- 直接食べるところは描写されなかったが、野乃家の朝食の席でおにぎりをはぐたんに与えている。こういう優しいところは食べ物を目の前にしても変わらないのだ。むしろ執着を見せたのは好物のオムレツをほおばるはな。
■第37話次回予告
- ジャックオランタンを見て「食欲の秋」とコメントし、ハロウィンを知らないことを示す。なお実際の第38話放送では食事関係の描写は一切無かった。
■第39話
- えみると一緒にホットケーキを作ったのだが、レシピ通りなのにほまれが唖然とするレベルのやたらボリュームのあるものが登場。しかし味に関してははなが「メガめちょっく!」とショックを受ける。
■第40話
- 前回終盤、突如ドクター・トラウムに「お父さんだよ」と言われて戸惑うルールー。どうにも彼の思考を理解できないルールーは飛び出してしまい、たこ焼きを大量に買い込み、高速で口に運んでやけ食い。
- とはいえトラウムの真意を理解し始めたルールー。かつて自分が野乃家で経験したように、親子で食事を共にして語らう約束を結ぶのだった。
(パパの財布が狙われる?)
■第44話
- はなたちが食事休憩を取っているも黒猫になったルールーは魔法つかいえみると怪物に追いかけられていたので、本編中特に食事描写は無し。
- で、時期的に恒例のクリスマス回なので、次回予告でクリスマスプレゼントに何が欲しいか聞かれると巨大ケーキを要望した。
■第45話
- 今回ケーキを食べるのかと思ったら、えみるに促される形でトラウムにプレゼントを贈ることに。そこですみれに教わる形で第18話の復活カレーを作ってみるのだが、どうにもうまく作れない。ことり曰く「ママが心のおもむくままに作ったロックなカレー」。ならば自分のオリジナルのを作ればいい。「ギュイーン!ギャギャン!」なカレー、とそこで閃いたルールー、自室から持ってきたのがなんと手巻き寿司の時(第13話)に持っていった海苔。開封後半年は経つのに大丈夫なのかというツッコミはさておき(手巻き寿司の時の海苔とは別で、自室に常備するようになったのかもしれない)、それを入れて作り上げる。
- 翌日はクリスマスパーティー。ルールーはトラウムにカレーを差し出し「メリークリスマス、お父さん」と告げる。感激したトラウム、もう一度お父さんと呼んでもらおうとするが拒否。涙混じりにカレーを味わうのであった。なお本当に欲しかったプレゼントは巨大ケーキ……ではなく父からのハグ。
■第46話
- 新年早々餅を食いまくる。「きなこ・あんこ・磯辺餅、お正月はすばらしい」と目をしいたけにしてご満悦。さすがにさあやの超激辛Dead or aliveソースかけお餅は拒否。たんぽぽ堂特製希望餡はいただくが。
- 節分、バレンタイン、ひな祭りとこれからの行事を楽しみにするはな。それにあわせる形で「恵方巻き・チョコレート・ひなあられ、とても楽しみです」とルールー。完全に食い気優先。
- そのあとは野乃家でおせちを囲む。MAAの面々とトラウムも加わる状態なのだが、醤油が切れてはながおつかいに。ルールーも行こうするが、はなの配慮で親子水入らずとあいなった。
■第49話
- 別れの日。みんなでお出かけし、たこ焼き屋さんでたこ焼きを食べる。またも目がしいたけに。
- お別れ間際にほまれから「甘いものばかり食べちゃダメ」、さあやから「ルールーはご飯も好きだから大丈夫」とやはりご飯の話をされる。
- そして2030年。クライアス社が設立されなかった世界線で開発されたルールー。トラウムによれば成長するアンドロイドであるという。さて、このルールーも食に興味を示すようになるのだろうか?
- 一連の騒動も無事解決し、スタプリ・ヒープリの面々と一緒にお花見。ルールーは早速お弁当をぱくつき、頬張りながら「お花見も大好きです」とご満悦。即座にほまれから「ルールーは花より団子だね」とツッコミが入った。
関連イラスト
他作品とのコラボネタも。
って右下、おいおい。
関連タグ
HUGっと!プリキュア プリキュア大食い仲間 ルールー・アムール ルールー(プリキュア) ポンコツルールー
緑川なお:歴代屈指な大食い。彼女も世界一周回で食べ歩きを行っている。ついた専用タグが腹ペコなおちゃん。
スピリットルー:怪盗ブンドル団の怪盗ロボット。食に対する考えはルールーとは正反対。