概要
『GGG機動部隊』所属の『ビークルロボ』、『氷竜』と『炎竜』を一号機・二号機を皮切りに、《シンメトリカルシステム》を搭載したサポート用『GBRナンバー』の通称。原則として、単純機体構造は全員共通で、任務の使用目的別にカスタマイズされた機能を付与されている。
ビークルモードも全員共通で何らかの貨物車両。各自の特性を持つ装備を搭載。上記の固有データを保有する事から全員『きょうだい』として認識。先に『超AI』が開発・起動して学習を開始。『超AI』は同日同時刻に起動スイッチが押される為、先に覚醒した方を上とする。今の所、着地失敗バグを持つ機体が下で固定される。
当初は他の勇者ロボは男性型しか作成しておらず、初期型も男性型として誕生。以降も男性人格・男性型デザインとして作製される予定だったが、五号機・六号機の開発元が自国の気質により独特のカスタマイズにより女性型として誕生。以降、デザインと人格が男子と女子の二系統に分かれ、認識が『兄弟』から『兄妹』へと改められた。六男四女の十人兄妹は『勇者シリーズ』で二番目に多い。
最大の特徴は《竜神》と呼ばれる合体機構にある。当時は対『ゾンダー』戦の最中で開発に時間を割く余裕が無く、他のGBR・GMX・XCRナンバーは記憶を除く人間の人格を直接超AIに移植する事で学習時間を短縮(それってジェイデッカーでは禁忌だったんじゃあ…)。この方法では人格その物が『一つの存在』として独立、『ビッグボルフォッグ』の様な簡易AI装備のサポートロボとの合体を行う場合は問題が無い(技術的にガオガイガーも同様)。
だが、《竜神》は『複数のロボットによる合体』である為、異なる人格を一つの人格として統合させる必要を有した。開発陣は『個の存在』である人格移植型では融合技術が困難であると判断(あるいは現時点の技術では)、常に専用プログラムを組み人格を一から作り上げる育成型が採用。この時使用されるプログラムの呼称である。
試作機兼用の長男・次男ペアで蓄積したデータを元に、後発のペアへ技術を継承させた結果、『固有バグ』がそのまま該当機にフィードバック=遺伝する事態が発生。システムデータを一から作り直さないと解決できないレベルまで達している。具体的に言うと、『炎竜』からシステムを継承した機体は必ず着地を失敗する。(『氷竜』由来のバグは今の所見当たらないが、該当機にバグが出てるのは、偶然?)
初期型ペアは学習期間が半年と、端正込めて育てられたが、それ以降一~二か月であったりと学習期間が短縮化(基礎データが取れた為?)。はっきりした理由は不明だが、以降に制作されるペアは合体を成功させられる期間が長くなっている(曰く、心の問題)。
合体後の詳細については《シンメトリカルドッキング》各項目参照。
複雑な兄妹事情
竜シリーズは合わせて九体(+一体)が誕生。一人足りない計算だが、これは企画段階で合体する人数が二体では無く三体であった事に起因。正確には以下、順を追って記載する。
- 最初に《超竜神》が日本製『長男・次男コンビ』よる二体合体として一先ず完成するが、彼らとトリオを組んで強化合体する三男も早期に開発進行。
- それを提供され『四男・五男ペア』開発が中国とフランスで同時進行。中国は開発中の三男のデータも貰い、同じくトリオを組む六男の開発も開始。
- 『ヘル・アンド・ヘブン』の欠点が判明し、それに替わる切り札が早急に求められ、そちらに注力させ、三男の開発は中断・凍結。開発中の『四男・五男』が繰り上がって『三男・四男』となる。
- 先に中国で完成し『三男・四男ペア』は中国製になるが、六男は三男の開発凍結に伴い、機体を開発中止。
- 中国の六男は機体開発こそ凍結したものの、超AIは別の計画に流用する事が決定、開発が続行され、番外の兄弟(通し番号では五男)として完成。
- 【技術そのままで開発したら面白くない】とのお国柄事情でフランス製は『長女・次女ペア』として完成。
- 『ガオファイガー』奪還後、程間もなくして長女・次女のデータが反映されドイツ製の『三女・四女ペア』が完成。
- 長男・次男・三男・四男・長女・次女が『三重連太陽系』で行方不明になる。
- 兄四人・姉二人が行方不明になった後で、開発計画が再開した『元・三男=五男(通し番号では六男)』が完成。
あくまで人格=超AI完成の視点で見た結果であり、ここに ①機体の開発終了順 ②GBRナンバー順で見ると、上記順序と違っている(特に五男と六男)。
下記項目は公式認識の順で説明、その他の詳しい事柄は各自の単独項目にて。
長男
生まれた時から兄以外何者でもない人。クールで理性的な性格で、双子の弟、炎竜とはその性格から口喧嘩が絶えず、手を焼いていた。知らない間に弟が増え妹が出来、長男の責務という物が倍増。生来まじめな彼は最初の頃より気苦労が増えつつも長男としての責務を果たしていく。
次男
形式番号 | GBR-3 |
---|---|
ビークルロボ | 消防車 |
シンボルマーク&カラー | 炎・赤 |
一人称 | 僕 |
出身 | 日本 |
生まれた時から弟以外何物でもない人。すぐ熱くなりやすい性格で、氷竜とは常に口喧嘩が絶えずにいた。しかし時期が経つにつれて丸くなり、大人しくなる。長男の責務に悩む兄とは別に、兄としての自覚が出来たのか最初の頃より大人しくなった。
着地が苦手という欠点があり、追加装備であるミラーシールドの追加により重量が増加した原因もある。後述する雷龍と闇竜と日龍にも影響した。
三男
生まれた時から兄であり弟である人。性格は穏やかで朗らか~な雰囲気のやや日和見だが、極度の潔癖症で汚い場所に行くとストレスで暴走する。ベースが中国人なので思考回路は中国語、ここの翻訳システムにバグがあり暴走すると言語変換が追い付かず、母国語と外国語が入れ混じる変な発音になる。
怒らせると怖いらしい。何故かゲームは麻雀を好む(誰が作った?)。
四男
形式番号 | GBR-7 |
---|---|
ビークルロボ | ダンプカー |
シンボルマーク&カラー | 雷・黄 |
一人称 | 俺 |
兄の呼び方 | 先輩 |
出身 | 中国 |
生まれた時から兄が沢山いる末っ子(後に後述する妹の誕生により、兄となる)。性格は我がままでひねくれ者っぽいが、面倒見がいい。着地失敗バグを受け継いでいるが、固有武装の盾がそのまま飛行ユニットになるので、これだと安全に着地が出来る。風龍の暴走を冷静に見ているなど、日和見っぽいのはここの兄弟共通である様子。特技の太極拳は日課である。
長女
幼女・天然・無邪気・萌えっ娘ビバ中の人(?)。完成を急ぐあまり人格形成期間を短期間で終わらせてしまったんで、幼児と言って差支えの無い性格をしている。しかしそこはお姉さんで、双子の妹の事を誰よりも気にかけ、妹が怪我したりピンチになるととっても怒る。兄達の初顔合わせで妹共々その可愛さで兄達を虜にした。しかし、いくら可愛いとは言え、純戦闘型なので、無邪気なツッコミは命がけ。
いつの間にか生まれて自分達より年上になってしまった妹達の事は、向こうが対抗意識を燃やしている事もあって若干苦手な様である。
宇宙空間での姿勢制御システムにバグがある。
次女
幼女・天然・無邪気ドジッ娘ビバ中の人(?)。姉同様、完成を急いだので人格形成期間が短くて幼女な性格。だが、諸事情で人格形成の再教育をしたので姉より性格年齢が上がった。
ドジッ娘なのでつい色々と何やらヘマをするのでお姉ちゃんは心配です。そしてその様子にお兄様たちが和みます。純戦闘型なので、時々ドジると大変な事に。 監督が「宝塚の男役」をイメージした為、やや男らしいが、身長は姉よりやや低いとか。
両耳のエネルギーアキュメーターがポイント。やはり着地バグがあるか、着地失敗を何か作戦に利用できないかと考えている。
三女
形式番号 | GBR-14 |
---|---|
ビークルロボ | コンテナ車 |
シンボルマーク&カラー | 月・銀 |
一人称 | 私 |
兄・姉の呼び方 | ○○先任・? |
出身 | ドイツ |
生まれて間もなく、兄と姉が全員行方不明になったので自分がしっかりしなければと頑張ってる娘。クールな雰囲気で中性的な性格、残っている中では自分が一番年上なので、妹・弟を守らねばと思っている。ただ兄姉たちと違い、協力して強大な外敵と戦うより単独で救助などの任務をこなす事が多かったため、双子の妹である日龍に対しては、コンビ相手と言うよりは切磋琢磨するライバルとしての認識が発達してしまっている。これは日龍の方も同じで、そのせいでこの姉妹は兄姉たちに比べてシンパレートが上がり難い。
四女
形式番号 | GBR-15 |
---|---|
ビークルロボ | コンテナ車 |
シンボルマーク&カラー | 日輪・金 |
一人称 | 私 |
兄・姉の呼び方 | お兄様・呼び捨て |
出身 | ドイツ |
生まれた時から末っ子末の妹ツンデレ妹。着地失敗バグを持つ妹(弟)が基本、兄(姉)大好きなので彼女も姉が好きだが、何がどうしてこうなったのかツンデレ。着地失敗した彼女を心配して近寄よろう物なら、照れ隠しにつっかかってくる。対抗心の強い性格で、3人の姉をストレートにライバル視しているが、長兄の氷竜は尊敬しており、彼に声をかけられると大人しくなる。バグもここまで来ると対応策データが蓄積されたか、はたはドイツ人という生真面目なお国柄なのか、どうせ失敗する物と見込んだ上で周囲の被害は最小限に務め開き直る。
五男
形式番号 | GBR-5 |
---|---|
ビークルロボ | ジェット機 |
シンボルマーク&カラー | ?・空色 |
一人称 | ぼく(漢字ではなくひらがな) |
兄・姉の呼び方 | 兄様/姉さま |
出身 | 日本 |
本当は三男になる筈だった子。開発計画が二転三転、完全凍結しお蔵入りしかけた処でまさかの計画再浮上。飛行能力特化型の《グリアノイド》として再分類され完成、戦闘能力は皆無に近く、他の勇者を支援する事で真価を発揮する。性格はショタ、素直で気弱だが弱虫というわけでは無い。『ポルコート』からは『少年』とからかわれ、姉達からは全力で可愛がられている。その関係で、月龍と日龍のシンパレートを引き上げるには彼の存在が欠かせない。
形式番号こそ最古参(地球残留組では一番古い)なのに稼働年数が最年少(とは言え時間のズレのせいで『三重連太陽系』に行った兄姉達よりは長いが)。マイトガインで言う処の『ホーンボンバー』のような立ち位置だが、可愛いショタなので守ってあげたいオーラがにじみ出ているとか、なんとか。他の兄弟とは合体コンセプトが違い《トリィニティドッキング》を行う。兄姉達の誰とでもドッキングできるが、合体時はAIの主導を完全に委ねる形になるのかシンパレートを上げる必要がある様な描写はなく、姉達と合体しても合議型AIが男性型に寄ると言う事もない。
没案に終わった設定画ではYF-23風のジェット機で、ドッキング時には超竜神にの間に挟まれるように合体し、脚部に下駄を履かせる合体であった。
真の五男?
形式番号 | ? |
---|---|
ビークルロボ | 無い |
シンボルマーク&カラー | ? |
一人称 | |
兄・姉の呼び方 | / |
出身 | 中国 |
本当は六男になる筈だった子。『翔竜』の設計思想を受け継ぎ、風龍・雷龍とのトリオとして誕生する筈が、『翔竜』の凍結に伴いシリーズとしての開発計画が白紙化。『超AI』の開発だけは進められ、彼らの誕生後に完成する。以降、ユニットのまま製作者・『楊龍里』博士の助手をしていたが、無人探査船に搭載され、木星の記録データ採取任務につく事となる。『GBRナンバー』として開発されなかった為、兄妹で唯一形式が異なる。双子として生まれる筈だった『翔竜』は彼の事を知らず、記録上は存在しない事になっている様子。
とは言え彼の方は他の『竜シリーズ』を兄弟と認識しており、『楊』も彼に勇者ロボとしての体を与え、正式な兄弟として再会させてやりたいと考えていたが、その矢先、トリプルゼロの侵食を受け覇界の眷属と化してしまい、地球に嘘のデータを送っていた。最終的にはゼロロボと化して破壊されてしまったため、兄弟姉妹との再会は果たされることはなかった。
竜龍姉妹用の『グリアノイド』は劇中製作されていない…
余談
超竜神・撃龍神であれば合体コネクタが同一規格である為、構造上、相手を変えての合体は可能だが、『天竜神』は『ディビジョンⅤ物質瞬間創世艦フツヌシ』生まれで規格が違い、兄・妹の変則合体は不可能。同じ女性型である『月龍』・『日龍』が姉達と変則合体する事は可能である。
TVシリーズに於いて、『竜シリーズ』のボイスは男女それぞれ同一音声で固定されている。氷竜・炎竜・風龍・雷龍の声は山田真一、光竜・闇竜の声は田村ゆかりが担当。この法則なら月龍・日龍・翔竜・宙龍の声も同様になる(翔竜あたりはゆかりんのショタボイスになる可能性もあるかもしれないが…)。
男六人、女四人が一度にしゃべる会話を是非聞きたい物だ。
玩具においては、ビークルの後ろ半分だけを変形させた「セミビークルモード」も存在する。監督の米たにヨシトモが、玩具で遊んでいた際にこの形態の発想に至ったようで、後にTVシリーズ本編でも取り入れられた経緯がある。
なお、『FINAL』の時点での4兄弟が妹を巡って喧嘩をし、妹たちの武装でお仕置きされたことがある。…喧嘩の原因は合体についてだったのだが、もしも合体できていたら、『マジンガーZ』のあしゅら男爵のようなアンバランスな見た目になっていたことだろう(スーパーロボット大戦Wではこの話が出たとき、兜甲児がツッコむという一幕がある)…
関連タグ
表記ゆれ
竜龍兄妹(この十機の総称としては「竜シリーズ」が公式名称なのだが、pixivではこちらの通称も非公式ながら用いられていたようである)