CV:高山みなみ(コミックCD版・少年時) / 西須汐美(コミックCD版・赤子時) / 平松晶子(アニメ映画版)
概要
本作の主人公で、勇者ロトの血を継ぐ三王家の一つカーメン王国の王子。異魔神の復活により、邪神に憑かれた父によってジャガンと命名されかけ、りゅうおうの手でカーメン城も陥落しかけるが、老師タルキンと騎士団長の娘ルナフレアによってイシス方面へ脱出し、バハラタ辺境の仙人の里で成長していく。
一人称は「僕」で勢いよく飛び出た前髪が特徴的。連載当初は10歳程度だったが、最終的には15歳前後まで成長しており明るく正義感の強い少年で、多くの戦いと出会いと別れを通じて勇者としての使命と責任に目覚めていく。
かなり大食いで、たまにボサっとして周囲をズッコケさせるなど、普段は10代の少年そのものである。生き物を傷つけることを好しとしない優しさを持つが、ときにこれが足を引っ張ることも。同時にこの優しさが勇者としての責任感とも結びついており、特にアリアハンで獣王グノンの率いる魔獣軍団に独りで立ち向かうことを強いられた際には、命惜しさに及び腰になる民衆に石を投げられようと、決して彼らを見限ろうとはしなかった。
決して諦めない精神力を持つ一方、それが時に自身の重石になっていることもありこうした諸々の気質から、パーティーのリーダーとしても才覚を現していく。
ルナフレア直伝のカーメン流剣術といくつかの呪文(『ドラゴンクエストⅢ』の勇者準拠)を使用でき、また大賢者カダルの修業を経て「ライデイン」に覚醒し、以後主力呪文としておりバラモスゾンビ戦では「マホステ」も会得。
装備はカダルから選別された「光の剣」、カーメン城に帰還した際に騎士団長ボルゴイが秘蔵していた「光の鎧」と「勇者の盾」のレプリカ、ジャガン戦後に折れた光の剣の代わりとしてルイーダから「オルテガの剣」、さらにジパングで専用の「王者の剣」(通称「アルスの剣」)と、変遷している。
異魔神との決戦後は各国を遍歴し、世界の平穏を見守り続けている。
続編である『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 紋章を継ぐ者達へ』では、物語序盤にある事情から行方不明となる。
今作の主人公であるアロスには幼少期に出会っており、またしがない駆け出しの盗賊だったベゼルと物語開始時点の時間軸で出会い、彼を魔物の魔の手から救って“炎の神器”を託している。
余談
「アルス」と言う名前は原点となった『ドラゴンクエストⅢ』のSFC版リメイク以降の男勇者のデフォルト名、『ドラゴンクエストⅦ』の主人公の公式名になっており、本作との関連は不明だが少なからず影響があったのかもしれない。ただし本作では『ドラゴンクエストⅢ』の勇者に当たる人物が「アレル」として登場している。
ちなみに『ドラゴンクエストⅦのアルス』は「本来なら王女の子(王族)だが血の繋がらない両親に育てられる」「育ての親が海の漁師(ギランは砂漠の船乗り)」「戦士の親友が結婚を機にパーティから離脱する」「気が強く口の悪い幼馴染がいる」「好々爺で女好きなお爺さんや、面倒見の良いお姉さんな剣士と交流がある」など類似点が多い。
関連イラスト
関連タグ
ドラゴンクエスト ドラゴンクエストⅢ ロトの紋章 紋章を継ぐ者達へ
ルナフレア タルキン ティーエ ボルゴイ ギラン タオ カダル
ダイ:同じくドラゴンクエストシリーズのスピンオフ作品の主人公。