プロフィール
年齢 | 18歳→33歳 |
---|---|
出身 | ロモス王国 ネイル村 |
職業 | 僧侶(魔王討伐時代) |
特技 | ハンマースピアによる打撃技(魔王討伐時代) |
得意呪文 | ベホイミ、バギマ(魔王討伐時代) |
一人称 | 私(わたし) |
CV | 上村典子(1991年版)/折笠愛(2020年版) ・小松未可子(魔王討伐時代) |
概要
ネイル村に住む美しい黒髪を持つ女性。
マァムの母で、かつて僧侶として勇者アバンと共に魔王討伐の旅に出ていた。
魔王討伐後は、一線を退いて娘と共に平穏な生活を過ごし時々訪れるマトリフやアバンと共に楽しい時間を過ごしたり、マァムにはアバンから僧侶になるための手解きを受けさせた。
10年の月日が流れ、マァムが森で迷っていたダイとポップを村に招いた時には自慢の手料理を振る舞った。
娘がネイル村の安全を考えてダイたちの旅に加わらないことを見抜き、村のことは自分に任せるように告げて背中を押した。
夫のロカを失ってから女手一つでマァムを育てたことがキッカケなのかは不明だが、実年齢よりも歳を重ねているように見える。※実際の年齢は、何と33歳
齢30代前半に突入した現在でも魅力的な女性であり、マァムと再会したマトリフは「あんないい女が未亡人なのはもったいない。いつでもオレがもらってやるぞ!」と冗談交じりに告げている。
一見すると落ち着いた母性溢れる女性のように思えるが、若い頃は娘と同様に気の強い性格だった(しかもポップとマァムの「だ、誰がこんな女と!」「こんな!?」という死の大地でのやり取りをロカとレイラもやっている)。
また、堅物のロカと交際した時も、戦いの終わりが見えない状態でありながら、その旅の中途で娘が勇者パーティーに加わったのとほとんど変わらない年齢でマァムを出産しているなど、恋愛にはかなり積極的だった模様。ただし、下記の通り、ロカは世界のため惚れた女性を守るために我が身の犠牲を惜しまない人柄なので、下手に遠回りしてもいられない相手でもある。
15年前
父「アリアム」と共に、ネイル村を守る僧侶として活躍していた。
華奢な容姿とは裏腹に戦士に匹敵する身体能力を持っており、重量級武器「ハンマースピア」も軽々と振り回せる。村の荒くれたちを一人で倒してしまうなど、村にいたころから結構な実力者であり、その性質は見事未来の娘にも引き継がれている。
アバンとロカの魔王討伐の旅へは押しかける形で参加し、持ち前の身体能力を初め回復呪文や攻撃呪文でアバンとロカを支えた。
参加した理由は、本人曰く『【自分なら役に立てる】と解っているのに・・・・見て見ぬふりは、できません』とのこと。
当時は「影女」という女盗賊の姿で、危険な道に入っていく冒険者や忠告を無視して森に入る村の力自慢達を襲って安全な道に誘導することもしていたとか(奇しくも、スタンスは違うが娘も同じ事をするようになる)。
なお影女の姿の時はナイフを二刀流で扱い、口調が荒くなる。身軽さとスピードをもってキギロやその配下の魔の森のモンスターを撹乱しアバン達の手助けをした。
アバンたちの旅に同行するため自らが隠していた影女の正体を明かし僧侶が武器を使っていたとして村から一時的な破門の体裁をとってアバン一行の冒険に参加することになる。
アリアム曰く「僧侶の戒めを破ったから、魔王討伐が完了するまで破門とする」とのことで、村の民と共に娘を冒険の旅へ笑顔で送り出した。
影女の姿になる時は瞳や髪の色が真紅に変わっているが、これは本作のピオリムの仕様によるもの。
ただし、幼い頃に呪文の契約に成功したものの使うことができなかったらしく、影女に変身するときに無意識に使用するという形で発動しており、このため本人もピオリムを使えること・使っていることに気づいていなかった。
このことに気づいたアバンの助言によって魔導図書館でピオリムの1人用呪文であるピオラを習得した。なお、彼女の攻撃技術が男性で戦士のロカを上回っていたのはこの補正によるもの。
アバン一行に加入した後も影女の姿のほうが戦いやすいのか、戦闘時にはこちらの姿をとることが多い。
娘のマァムと違いマトリフのセクハラを躱すのがうまく、マトリフはついついセクハラができなかった模様。マトリフが用意した水着も着やすいとすんなり着てしまってた。
セクハラそのものもされていたようだが特に気にしてなかった模様、しかしマトリフの旧知はその行いにキレた。
ネイル村に訪れたアバンとロカに協力する過程で戦闘に遭遇し、影女の正体を知られることになる。この戦闘後、女性に助けられても素直に礼を言えるロカの人柄、アバンと世界のために愛しむ事無く我が身を犠牲にする危うさから彼のことが気になり出しており、サババに立ち寄った際にはアバンと共に食事をする時にロカについて尋ねたりと女性として意識している面を見せている。
そして、サババでのハドラーとの交戦で、ロカが自分とアバンを生かすために我が身を犠牲に単身で挑む姿に、最後の魔法力でアバンに回復呪文をかける。
そして、レイラは世界のためアバンに撤退を求めるべき時なのだが、『お願い・・・ロカを・・・助けて!』と懇願、彼はそれに応え、ハドラーに再度立ち向かった。
サババでの戦闘後、アバンが第三の必殺剣を習得するために訪れた隠れ里ギュータで、ロカと共に鍛錬に打ち込み更なる磨きをかけていく。
滞在して10日目、魔王軍のモンスターがギュータを襲撃。ギュータの民達と真央軍の襲撃を退け、アバン達の帰還を目の当りにし安堵する。
明くる日、マトリフが珍しく花を手にしていた事に気づき彼をからかっていたのだが、その後に鳴り響いた鐘の音にアバン、ロカと共に表情を変える。
ギュータを離れ、アバンの特訓も兼ねて北国オーザムにて魔物討伐に挑むが少し体調が優れない状態になってしまい彼の計らいで、風光明媚と名高いパプニカ王国を訪れる。
アバンが魔王にあるものを仕掛けようとする事を知るが、『パーティーは、一時解散』と聞かされて一時、戸惑う。 だが、アバンから【ロカとレイラが恋仲であった事】やロカとレイラの間に新たな生命が誕生する事も全て知っていたうえでの一時解散の決断であったことを知る。
その後、マトリフから『惚れた女性の手も握れない奴かと思ったが、見直した。 だから、後悔しないように その手は絶対に離すなよ!』という伝言を預かり、決闘の地へ向かうアバン達を見送った。
ウロド平原でアバンの顛末を知った後、ロカ達とロモスへ帰国する。月日が流れ、故郷でロカと共に夫婦となり生まれた娘に「MAAM(マァム)」と名を授け、夫と共に静かに暮らしていた。
その中でも、魔王との決戦に備えて己に更に磨きをかけマトリフの知らせによりアバンと合流、ヴィオホルン山に到着した。 ※マァムは、村の子沢山の女性に預かってもらった。
勇者の支え、レイラ
地底魔城に乗り込む際、ロカからアバンの回復と補助を頼まれ尽力する。 魔王軍の計略にかかってしまった際も力を合わせて乗り切り、魔王の間へ続くと思われる通路に到着。
そこで遭遇した敵の相手をしようと考えたが仲間の一人が、その場を引き受けたためアバンの護衛をしつつ地底魔城の奥部へ進んで行く・・・。
そしてロカが離脱した直後、地獄門へと続く一本道で岩石の怪物と遭遇。アバンと共に交戦するも苦戦。
アバンを魔王の間へ送り出すための作戦を企て、先に行かせた直後にバギマを天井に向けて発動し崩落させて道を塞ぐ。
『自分もマトリフやロカと同じ事をするだけ・・・アバン様、どうか御武運を!!!』
新たな刺客を引き受ける決断を下し、勇者を送り出した。
レイラは何故、意地っ張りな男と恋仲になったのか?
上記のように、ロカの人柄に惹かれていた彼女が踏み込む決意をしたのは港町サババでの魔王達との戦闘後、ロカの治療をしていた時である。
酷く負傷したロカから『俺の怪我は、大丈夫さ。』言われても、心配な表情を浮かべてしまったのか『一人でも大丈夫だ。だから・・・そんな、表情(かお)しないでくれ。見てるこっちも辛いから・・・』と言われてしまった時にロカの仕草に気が付く。
嘘をつく時の癖を見抜き、本心は全く真逆な事を告げている事を確信し『怪我をしても私が治療するわ。 だから、こんなにボロボロになるまで無茶をしないで。 こんなに、放っておけない男性(ひと)・・・・初めてなんだもの。』と寄り添うなど一人の女性としての一面を見せている。
サババでの一件からロカと恋仲に進展していったが、ロカの要望でアバン達に悟られないように秘密にしていた。 ※が、アバン達には見透かされておりバレバレだったという。
武器・防具
- ハンマースピア
- 矛が装備された鉄の鎚。僧侶が刃物を持ってはならない戒律のため、刃の部分は刃引きされている。 後に、娘にも引き継がれることになる。
- 鋼鉄の剣
- 鋼鉄を鍛えて製造された剣。主にロカのものを一時的に使用して危機を切り抜けた。
- 聖なるナイフ
- 邪悪を退ける純銀製の刀身を持つ短剣。軽量のため、身体能力に優れないものでも扱えるのが特徴。真空呪文と組み合わせる事で遠距離攻撃にも対応できる。
- 檜の棒
- 檜を棒状に加工したもの。木こりの家に世話になっている間にお借りして、ロカと共に鍛錬に打ち込んだ。
- 聖なる杖
- 父から贈られた神の祝福を受けた杖。魔法石が填め込まれていて、攻撃呪文の威力を増幅させる効果も持つほか回復呪文の回復力を増幅させる効果を持つ。
- 旅人の服
- 冒険に挑む旅人のために作られた丈夫な服。
- 黒頭巾
- 頭と顔を包む頭巾。黒い生地で製作されているため、闇夜でもその身を隠すことができる。
- 黒装束
- 闇夜に溶け込む黒い生地で製作された衣服。レイラの身体能力を活かせるようフィットするように施されている。 それ故かロカ曰く『眼のやり場に困る』との事。
- デンジャラス・スイムウェア
- 女性用の水着。 海中探査に挑む際にマトリフから渡された。
- 絹のローブ
- 厳選された絹糸を用いて製作されたローブ。ギュータで修行に打ち込む時に身に纏った。
- シルクのヴェール
- 絹の細糸で製作された薄い布で上半身をゆったりと覆う花嫁の為に仕立てられたヴェール。華やかな装飾が施されている。※ネイル村での結婚式の時に装備
- 布の服
- 一般的に普及している衣服。レイラのために胸元が開けやすいように細工されている。
- パワーナックル
- 手にはめる事で拳による打撃力を上げる鋼鉄製の武器。金属製の棘の細工が施されているのが特徴。魔王との決戦前に父から追加で贈られた物で、僧侶が使うべき武器でないためナイショとの事。
魔法
- 回復呪文(ベホイミ・ベホマ)
- 生体組織を活性化させて傷の治療ができる呪文。
- 真空呪文(バギマ)
- 真空の刃を巻き起こす攻撃呪文。複数合わせる事で爆発の範囲を抑え込むことができる。
- ギュータで修行したことで更に磨きがかかり、パワーを調整することでより鋭く斬り裂けるようになった。
- 解毒呪文(キアリー)
- 体内に入った毒を中和する呪文。複数仕込まれた毒は、解毒することが難しい。
- 加速呪文(ピオラ、ピオリム)
- 身体能力を強化し、素早く動けるようにする呪文。ヨミカイン魔導図書館に置いてあった書物から契約・習得した。 ※なお、本作ではピオラは古代呪文とされており、現在では使い手の殆どいない呪文のようである。
- 灯明呪文(レミーラ)
- 暗闇の空間に光を灯して明るくする事ができる呪文。 肉眼で視認できるようになり地形を把握することができるようになる。 松明やカンテラのように片手を妨げないが、術者の魔法量に依存するのが欠点。
小話
2020年版で、レイラを演じる折笠愛氏は 同じく三条陸氏が脚本を務めた特撮ドラマ「獣電戦隊キョウリュウジャー」でラッキューロを演じているほか自身も喜美子の母として出演していた。
なお、魔王討伐時代のレイラは、小松未可子氏がマァムと兼役で演じている。
勇者アバン単行本3巻のおまけ漫画では僧侶としての母は知っていたが盗賊影女としての母を知らなかったマァムが照れと驚きの混じった表情をしている。
なお、本編でマトリフを呼び捨てにする希少なキャラでもある。
関連タグ
マァム:ロカと紡いだ生命にして最愛の娘。後にマァムも自分と同じく勇者の仲間として、魔王軍と戦うことになる。
アバン:魔王討伐に挑む勇者。こちらは様付けで呼ぶ。
マトリフ:大魔道士。はるかに年上だがタメ口で話すなど気心の知れた間柄。
ロカ:夫。カール騎士団の団長を務めていた戦士。
ブロキーナ:かつての仲間。後に娘の師となる。