劇場版ドラゴンクエスト-ダイの大冒険
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げきじょうばんどらごんくえすとだいのだいぼうけん
1991年に上映された劇場版『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』1作目。
ちなみに原作とは少し異なる。
1991年7月20日、テレビアニメ版放送より先に上映された劇場版『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』第1作目。時間は30分。
いわゆるテレビアニメ版の製作・告知のためのパイロットフィルムとして製作されたもの。またテレビアニメ版のプロモーションムービーとしての側面を持つ作品である。そのため原作はおろかテレビアニメ本編ともパラレルワールドとなっている。
制作は東映動画(現東映アニメーション)、製作は東映・集英社・東映動画。
監督は竹之内和久、脚本は隅沢克之。なお竹之内も隅沢も1991年のテレビアニメ版には参加していなかった。ただし、隅沢は2020年テレビアニメ版で主要サブ脚本のひとり(ヒュンケル編などを担当)として参加している。
いわゆる東映アニメフェア(1991年夏)の一作として参加した作品であり、同時上映は『ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』『まじかる☆タルるートくん 燃えろ!友情の魔法大戦』。
勇者が魔王を倒し、モンスターが解放されてから15年の月日が流れた。ある日、モンスター達と唯一の人間・ダイが暮らすデルムリン島に一隻の船が到着する。その船にはパプニカ王国のレオナとその従者たちがいた。レオナは神聖な国の儀式を執り行うべく、デルムリン島まで足を運んだのだという。ダイはそんな彼女を、儀式が執り行われる洞窟まで先導するが、その道中で彼は島の様子がいつもと違うことを察知する。さらにはモンスターたちがダイとレオナ目掛けて襲ってきて…。
(映画の)タイトルはドラゴンクエスト ダイの大冒険であるが、原作とは異なる部分がいくつかある。
- 本作は「デルパ・イルイル」ではなく、「ダイ爆発!」がベースのため最初に出会う人間がレオナ。
- レオナは儀式を行うために島を訪れるが、島に悪い怪物がいないか調べるためにダイ、ゴメと一緒に夜のデルムリン島を冒険する。
- ダイの友達の魔物が凶暴化する(これは原作と経緯が異なり、凶暴化は赤い邪神像による力の影響。)
- デルムリン島の地下に、ドラゴンが一匹住んでいる。
- ハドラーは登場するが、実態がない。
- 少し早めのドラゴンの紋章発動
最後はレオナがパプニカのナイフを渡すが、上記の部分は原作より時間軸が早い。
- ラスボスが凄まじい巨人で、顔の部分に本体である巨眼が張りついている(これが本体であり弱点)。
- ピンチのダイを救うべくレオナがパプニカのナイフで斬り掛かり傷を付ける。
- 激怒したダイが竜の紋章の力を更に引き出し、頭髪が逆立った状態になる。