概要
15年前、ハドラーとの死闘の最中にアバンが見出したアバン流刀殺法究極奥義。アバンストラッシュが『動』の究極奥義なら、こちらは『静』の究極奥義に当たる。
「武器を手放し、自らの闘気を無にすることで相手の攻撃を受け流して、再び武器を手にして相手に一撃を与える」という【カウンター攻撃(アタック)】である。
その恐ろしさは強力な攻撃を耐え抜き、その際に生じた隙を突いて反撃することにある。武器を手放すのは剣を握り締めることで湧き起こる殺気を抑え、闘気をゼロにして敵の攻撃を受け流す姿勢を整えることが目的(殺気にはやった人間では敵の一撃を喰らう覚悟が持ちにくいとのこと)。
作中時間の15年前、地底魔城にてアバンがハドラーと一騎打ちをしている時にこの技と併用してアバンストラッシュでハドラーを倒した。
勇者アバンと獄炎の魔王ではキギロがアバンの大地斬をあえて受ける事で威力を受け流した方法や凍れる時間の秘法が解けて動き出した直後のアバンが幽霊騎士団フューレに暗殺されかけた時にとっさにあえて敵の攻撃を受けてダメージを最小限に食い止めた方法を実施していた事を思い出した上で実施した。
大勇者から闘志の使徒へ
ヒュンケルがアバンの書を読み【アバン流槍殺法】を暗記した際に概要だけは頭に入れていた。これは武器を捨てて無防備なるということは「絶対に真似できない」と考えたため。
しかし死の大地にてバランと対峙し、この技でしか倒せないと悟り『静』の究極奥義を構える。だが激突の瞬間、アルビナスが割って入ったためバランから彼女へ狙いを定め大ダメージを与えた。
ダイの大冒険終盤では金属生命体へと昇格(プロモーション)を遂げたヒムとの一騎討ちで使用。しかし、負傷した身のヒュンケルでは一撃でも喰らえば確実に死んでしまう。そこで武装を解除して身軽になることで『後の先』を成立させ、無刀陣を昇華させたカウンター殺法によってヒムに勝利した。
かつてハドラーを倒した技でヒュンケルもまたヒムを破ったのである。だがオリハルコンを素手で砕くという無茶をしたため、酷使されたヒュンケルの肉体は暫く再起不能となってしまった……(ダイの大冒険終了時での時系列時点)。
余談
地底魔城におけるアバンとハドラーの一騎打ちの決着の際、ハドラーが放った技について、特に解説のようなものはなく、技名も登場していないが、描写やモーションから暗黒闘気版の闘気拳ではないかと考察する意見がある(コミック版では魔王ハドラーの使用技名に「暗黒の拳」と言う名がついていた)。
だとすると、プロモーション・ヒムVSヒュンケルの決着のシーンは更にエモく感じられる…かもしれない。
関連タグ
アバン:開祖。ハドラーとの決戦時に動の奥義と静の奥義の二つを組み合わせた
ヒュンケル:アバンの使徒の一人。後に無刀陣を昇華させたカウンター技を編み出した。
天地魔闘の構え:「最大の威力を持つ3連撃で後の先を見舞うが、攻撃後には最大の隙も生じる」という無刀陣とは逆のコンセプトの奥義。破る方法も「3連撃を耐え抜き、その隙を突く」というまさに無刀陣そのもの。