インフェルノウィング!
バーンライズ!
Kamen Rider…Kamen Rider…
「変身」
スラッシュライズ!
バーニングファルコン!
"The strongest wings bearing the fire of hell."
「ヒューマギアを解放し自由を与える…。それが僕、仮面ライダー迅だ。」
スーツアクター:永徳
概要
『仮面ライダーゼロワン』第25話で復活を果たした迅がザイアスラッシュライザーにバーニングファルコンプログライズキーを装填して変身する、仮面ライダー迅の強化形態。
変身音声で流れる英文の意訳は「地獄の焔を背負いし最強の翼」。
容姿
複眼や口元はフライングファルコンの面影が残る形状だが、その名を表したかのように、全身が燃えるような深紅のアーマーに覆われている。目の色は変わらず緑。その姿は、突然の復活を果たした迅自身と合わせて不死鳥を思わせる。
使用したベルトの関係もあり、アンダースーツはバルカンやバルキリーのようなA.I.M.S.系統のライダーとよく似たものとなっている。また、頭部もフライングファルコンとは異なり、左右対称のデザインとなっている。
スペック
身長 | 192.0cm |
---|---|
体重 | 109.5kg |
パンチ力 | 34.6t |
キック力 | 90.3t |
ジャンプ力 | 47.6m(ひと跳び) |
走力 | 1.4秒(100m) |
前形態であるフライングファルコンは勿論のこと、バルカン・アサルトウルフをも凌駕するスペックを誇り、後述の能力を活用して終始翻弄して見せた。
仮面ライダーサウザーとは同等のスペックで第27話では互角の戦いを繰り広げ、必殺技の打ち合いの弾みで飛んで来たスティングスコーピオンプログライズキーの奪還に成功した。
同じくZAIA製のキーを使用するゼロワン・メタルクラスタホッパーには劣り、飛行能力にも対応されて若干劣勢となっていた。
能力
頭部の「BFスコープ」は望遠能力や標的確認に優れ、高度からのピンポイントキックすらも可能にしており、軍事衛星に相当する精度を誇る。
ジャミングにも対応する高度な通信機能や気圧変化への対応、気象情報やルートの解析などの適切な情報の共有といった情報収集力も格段にアップしている。
胸部内蔵の「バーニングチャージャー」により、空気中の酸素を大量に吸収し、高熱の火炎を自由自在に操ることができる。
超軽量の耐熱装甲「フェザーレジウム」の効果で、自分の火炎で焼き尽くされることは無い。
アーマーの素材は軟質金属「フレックスダウン」で出来ており、耐熱性を保ちながらも柔軟な動きに対応することが可能。
空間干渉場発生装置「バーニングフェアレンサー」による推力と揚力の発生、背中から展開される主翼「バーニングスクランブラー」によって以前のフライングファルコン同様のアクロバティックな飛行を可能にしており、その最高速はマッハ3.4。フライングファルコン時に比べ、2倍の速度である。
また、上述のフレックスダウンの特性により、電波の放射や赤外線の放射を抑えてのステルス飛行も可能になった。
飛膜状にスクランブラーを展開できていたフライングファルコン時と比べてザイアスラッシュライザーを得物にするようになった為か、スクランブラーは背中で展開している事が殆ど。
格闘戦では「バーニングファルコンアーム」の機能で腕力を最大18.5倍まで、「BFレッグ」の機能で脚力を最大19.2倍まで上げることが出来る為、武器を使わない格闘戦でも高い戦闘能力を発揮する(この腕力と脚力の強化は最大で上記のスペックの値である。恐らく変身時に最低限保証される身体能力か、未変身時のヒューマギアである迅の身体能力が腕力1.875t、脚力が4.703125tの力を備えている。フライングファルコンも同じ計算で数値が合う)。
また、ライダモデルのような炎の鳥の姿となって飛行することも可能。劇中ではこれを用いて刃唯阿を救出した。
使用アイテム
インフェルノウィング!
バーニングファルコンに変身する際に使用するプログライズキー。
エイムズショットライザーに似ているが、銃身に当たる部分が小刀やナイフのような刃となっている。
必殺技
- バーニングレイン
スラッシュライザーの刀身に炎を纏わせ、敵を切り裂く。
回転しながら相手に突っ込んで直接切り裂く他、炎の斬撃を飛ばして滅多斬りにすることも可能。
炸裂する際のカットインはA.I.M.S.系ライダーと同様のフォントだが、整った形で技名が表示される他のA.I.M.S.系ライダーのそれとは異なり、最後の文字列がバラバラになっている。
- バーニングレインラッシュ
高く飛び上がり、バーニングスクランブラーを展開しながら炎を纏った飛び蹴りを放つ。
第27話ではサウザーのサウザンドディストラクションと相殺し、共に高蹴りにより相打ちとなった。
第31話ではゼロワン・メタルクラスタホッパーの「メタルライジングインパクト」とのダブルライダーキックを披露し、サウザーを撃退した。
後日談では劇場版同様、滅とのダブルライダーキックを披露したが、仮面ライダーザイアには通用せず弾き返されてしまった。
『ガンバライジング』では羽手裏剣を放つ演出が追加されている。
『ガンバライジング』での必殺技
- ウィザードズアビリティ
アタッシュショットガンにマジックショーイングウィザードプログライズキーを装填して放つ。
ウィザードとは炎を操るライダーという共通点があり、ウィザードは火の鳥と因縁がある。
- マジックショーイングレインラッシュ
マジックショーイングウィザードプログライズキーを起動し、ウィザードを呼び出してからストライクウィザードを共に放つ。
テーマ曲
「Gothic Adventure」
Selectracksのライブラリー音源。バーニングファルコンの変身・戦闘シーンで多用されており、実質的なテーマ曲となっている。
流用曲であるため『ゼロワン』のサウンドトラックには収録されていない。
「仮面ライダー迅 バーニングファルコン」
「仮面ライダーゼロワン TV オリジナル サウンド トラック」に収録されているオリジナル曲。
サントラの曲目が明かされた時点で既に、先述の「Gothic Adventure」がバーニングファルコンのテーマ曲として定着していたためファンを困惑させた。蓋を開けてみればバーニングファルコンの戦闘シーンでは一度も使われていない曲であった。
仮面ライダーゼロワンver.
プログライズ!
Revive like phoenix!バーニングファルコン!
"The strongest wings bearing the fire of hell."
飛電ゼロワンドライバーで変身した、仮面ライダーゼロワンの形態の一つ。
最初の英語は「不死鳥のように蘇る!」。
アーマーのカラーリングや目の色はフライングファルコンとほぼ同じである。
他のハイブリッドライズ形態同様ライジングホッパーのアーマーが変形・移動している。
フライングファルコンのアーマーに似ているも形状は不死鳥を思わせる物になっており、羽を模したアーマーの先と胸部の一部にクリアな装甲が備わっている。脚部装甲はハヤブサの爪を模している。
クラッシャーの形状はよく見ると口を開けたハヤブサの顔になっていたりする。
以下の「」は公式から引用。
「戦闘時は腕部を赤熱化させ、1800℃の手刀で敵を溶断。
背面から炎の翼を展開し、高速突撃を行う。」
・フライングファルコンが必殺技以外で翼を形成しなかったのとは対照的な戦闘スタイルである。
「必殺技(バーニングインパクト)発動時は全身各部から灼熱の炎を噴出。高高度からの急降下と共に敵を穿ち、一撃で爆散させる。」
ここで切断能力が取り上げられているのは、迅がザイアスラッシュライザーで変身することから来ているのだろう。
アメイジングコーカサスに続く強化系プログライズキーで変身したIF形態だが、この形態を最後に強化系プログライズキーで変身したIF形態が取り上げられる事はなくなった。
余談
- 迅の基本形態に当たるのはフライングファルコンだったが、プログライズキー自体は第16話でゼロワンに奪還されているため、それ以降はこのバーニングファルコンが実質的なメイン形態として使用されることになった。
- 変身の際には左腕のバングルのチェーンに着けられたプログライズキーを右腕で外しているが、これには「衛星アークとの通信を『断ち切る』」という暗示が込められているとのこと。
- 初登場回で見せた変身解除シーンは、迅の体が燃え盛る鳥状のエフェクトから解放されるような演出になっており、フライングファルコンの初変身シーンとは真逆の印象を与えるものとなっている。
- 隼とフェニックスはエジプト神話においても関連のあるモチーフであり、隼の頭をした神ラーの化身の一つにフェニックスの原型となったベヌウ(青鷺)が存在している。
- フェニックスがモチーフのライダーは他には仮面ライダーオーディンと仮面ライダーファルシオンがいる(複合形態やフォームチェンジなども含めるとフェニックスロボフォームも存在する)。因みにオーディンとファルシオンはダークライダー。
- 変身音声で流れる英文は「どことなくOPの歌詞っぽい」と指摘される事もあるが、「burning(焼く)」ではなく「bearing(生まれる)」である事に注意。「bearing」には「生まれる」の他に「耐える」という意味もあるが、迅が突然復活した事やゼロワン版の音声などを鑑みると前者の方が適切と思われる。
- 剣型ガジェットで変身するサブライダーは『仮面ライダーカブト』の4号ライダーである仮面ライダーサソード以来。次回作にも剣型ガジェットで変身する4号ライダーが登場している。
- また、サソードは蠍がモチーフの紫のライダーという滅と同様の特徴も持つ。
- CGモデルが後に『仮面ライダーリバイス』のコンドルゲノミクスに流用されている。
関連タグ
フレイミングタイガー:炎を武器とする、ゼロワンのハイブリッドライズ。
仮面ライダー斬月・真:4号ライダーの最強形態繋がり、悪徳大企業が開発した次世代の赤い変身ベルトと次世代のキーアイテムを使用する、旧世代の基本形態の発展型である、登場して以降はメイン形態として使用される、旧世代の基本形態よりも出番が多い等の点が共通。
仮面ライダーレーザーターボ:プロデューサーと脚本家が同じ作品の4号ライダーの最強形態。クリスマスの時期に一度退場し後に復活して入手した。
ジャマトフォーム:脚本家が同じ作品の4号ライダーの新たな形態。劇中で死亡したが、後に復活し入手した点も共通する。
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