「これからも、ずっと、一緒だ…」
演:水橋研二
概要
『仮面ライダーキバ』第23話「変奏曲・永遠の逃亡者」 第24話「皇帝・ゴールデンフィーバー」に登場するビーストクラスに属するヒグマのファンガイア。「葬儀屋と大工が交わした密約」という真名を持つ。鳥モチーフは翼をたたんだハゲタカ。
ライノセラスファンガイアに次ぐパワーファイターであり、大型トレーラーをも持ち上げる怪力と鋭い爪が武器だが性格は温厚で、滅多なことでは怒らない。
人間態は竹内伸二という男性で、涼子という女性を愛した(というより、涼子が押しかけ女房をやるほど相思相愛の間柄だった)ためファンガイア族の禁忌を破ることになりパールシェルファンガイア(真夜)に殺されそうになり、22年もの間逃亡生活を続けていた。
過去篇では次狼に襲われた紅音也を救助し、手当をするなど心優しい性格だったが、現代にて涼子が重い病に罹ったことで精神的に追い詰められていき、宝石やネックレスを盗んできては彼女のもとに届けていた。このことで名護からも(バウンティハンターとして)マークされていた。
病が進行し、瀕死となった涼子の願いを叶えるため、渡と深央の力を借りてかつて涼子への永遠の愛を誓って植えたネムノキの前に向かい、涼子からの愛の言葉を受け取ったが、その直後に涼子は病でこの世を去った。
呆然となる竹内だが、間の悪いことにそこに名護が現れイクサとなって襲いかかる(この直前に逮捕されそうなところをファンガイア化して逃れており、正体を知られていた)。さらに、イクサとの交戦中に突き飛ばした深央の掌にクイーンの紋章が浮かび上がってしまう。
愛する人を喪った悲しみ、それを邪魔するイクサへの怒りに加えて、クイーンへの恐怖と「渡と深央は自分を騙していたのではないか」という猜疑心に打ちのめされた竹内はファンガイア化し、イクサ・渡・深央の全員を殺傷すべく襲いかかる。
その驚異的なパワーでイクサとキバガルルフォームを叩きのめし、さらに深央を樹に叩き付けたが、その瞬間渡の抱いた激しい感情に呼応して復活したタツロットによって封印を解かれたキバのエンペラーフォームになすすべもなく叩き潰され、エンペラームーンブレイクを受け致命傷を負う。
何とか人間態に戻り、ボロボロの体にムチ打って涼子の遺体に這って行き「これからもずっと一緒だ」と言い遺すとそのまま爆散した。
余談
ちなみにこの時キバの最強フォームであるエンペラーフォームの初登場回という事もあり、初披露の相手が元は善人のファンガイアという事から、一部からは平成ライダーの中でもかなり切ない最強フォーム初登場回という声もある。
関連タグ
ポーラベアーファンガイア:同じく熊モチーフで、スーツも同一の物をリペイントして流用