データ
身長 | 54m |
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体重 | 3万5千t |
概要
第9回『重なる思いって、なに?』より登場。公式サイトでは「登場怪獣」で掲載されている。
同話冒頭、突如として寝起きの飛鳥川ちせの前に現れ、ちせの私物を拡大・縮小していた。
その後どういう訳かちせの言葉を理解し、彼女の言うことに従い行動する様子を見せる。それを見たちせは「人の言葉が分かる大人しい怪獣」と判断。そして部屋にあったロックバンド"GOLDBURN"のポスターから、ゴルドバーンと命名した。
ちせが第2回で拾っていたバロックパールは回を経るごとに少しずつ成長していき、第8回終盤時点で翼竜型となっていた。
ゴルドバーンはこのバロックパールを核として、ちせの情動を受け続けて誕生した怪獣だと考えられる。
容姿
外見は機械的で、前肢に翼を持つオーソドックスなワイバーン風の形をしている。全身はメッキ処理をされたような金色であり、総じてこれまでの怪獣と比較してもかなり派手である。
最初はスーツケースの中に入るほど小さかったが、ちせが暦やガウマに相談できずにいるうちに巨大化していった。……それでも他の怪獣と比べればかなり小さいのだが。
その大きさになると既に持っていた飛行能力を使い、ちせを背中に乗せて飛行することもできるようになった。
性質
ちせは怪獣使いではないもののゴルドバーンは彼女に忠実で、お座り、伏せ、お手が出来る。……オマエは犬か。
同時に、ちせの情動を反映して行動するため、ちせにとって「忌まわしい」アヤメ中学校を襲いかけているが、ちせが感情にブレーキを掛けたため未遂に終わる。
ちせの指示と良心に従うため、特に命令することなく人間を助けることもある。
また、元怪獣であるグリッドナイトと同様に怪獣優生思想メンバーでは操ることができず、試したシズム曰く、「掴めない」「拒否された」とのこと。
初陣では夢芽を襲っていると蓬に勘違いされ、ダイナソルジャーでタックルされてしまうも、水門から転落した夢芽を救ったことで無害な怪獣と判断された。更にダイナストライカーを救出し、ちせが「この子は私の友達です!」と紹介したため、ガウマ達にも受け入れられた。
能力
物体のサイズを拡大または縮小する能力を持っているが、他の怪獣のような光の粒子の散布はせず、口から放つ光の粒子を帯びた光線を浴びせることで行使される。また拡大されたレコードやギター、ハンガーが壁にめり込んでいたが、これはゴルドバーンの「ものとものを合体させる能力」によるものと思われる(元のサイズに戻った後はいずれも損傷はなし)。
ちなみに能力で自分のサイズを変える描写はない。
成長後は盾のような形態に変形でき、ギブゾーグの光線を防ぐ程の防御力を誇る。
さらに、グリッドナイトをビームで縮小させた上でダイナゼノンと共に合体することでカイゼルグリッドナイトになる。
この時のゴルドバーンは胸部の装甲とグリッドナイトの兜を担当する。
「ゴルドバーンはみんなを助ける力なんだ……!」
第9回冒頭でちせはガウマ隊から孤立する悪夢を見ており、それから目覚めた時にはゴルドバーンは既に誕生していた。そんな「みんなと一緒に戦いたい」というちせの情動から生まれた怪獣が、合体の要となる能力を有していたのはある意味必然だったのだろうか。
第10回では、ガルニクスの能力でガウマ達をはじめとする人間達が消滅し、過去にとらわれていく中で、残されたちせと2代目の二人を避難させる為に球体型のバリアを披露した。
バリアに包まれた二人を脚で持ち上げながら飛ぶ姿はさながら宝珠を持つ龍と言ったところである。
第11回にてグリッドナイト同盟から「この世界におけるイレギュラー」という理由で一緒に連れ帰る事を宣告されるが、その後起こった最終決戦でグリッドナイトとの合体形態・グリッドバーンナイトを披露するなどして大活躍する。最終決戦の3ヶ月後、戦いの傷が癒えたゴルドバーンはちせから別れの挨拶を投げかけられながら、グリッドナイト同盟に連れられて形骸化したダイナレックスと共に別の世界へと去った。
その後
グリッドマンユニバース
物語中盤にてグリッドナイトと共に登場。
ドムギランと戦うグリッドマンを手助けし、グリッドバーンナイトやカイゼルグリッドナイトとして戦った。
物語の都合上大きな活躍はないかに思われたが……
ここから先はネタバレです。未見の方は注意!
黒幕との戦いの際、その能力に対抗するためにとある人物の手によって新たな姿を得た。
小説版では「異なるものを結びつけ、繋げる力を有している」と明記されており、終盤の展開にて活躍を果たすこととなる。
余談
前述の通り名前の由来は作中世界のバンド名だが、メタ的には金を意味するゴールド(ゴルド)竜の亜種であるワイバーン(バーン)から取られたものと思われる。
また他の怪獣たちの名前が心理学用語に由来すると考えられていることから、ゴルドバーンの場合は、人のさまざまな性格を5つの精神的要素によって決定付けるビッグファイブ理論を提唱した、アメリカの心理学者ルイス・ゴールドバーグとのダブルミーニングの可能性もある。5つの要素というのも、5人からなるガウマ隊のイメージに当てはまる……のかもしれない。
ついでに言えば、色などから『黄金勇者ゴルドラン』を連想した一部視聴者もいた。
さらに言えば3体が合体した最強形態になる、サポートユニットの翼に変わる、必殺技を両断技と見せかけて最強技は射撃武器など共通点があることから恐らく隠しモチーフは途中合流した黄金忍者と推測できる。
デザイナーは野中剛。発注段階では存在せず、グリッドナイトに合体する追加メカとして提案されたものであったが、グリッドナイトのみを入れ替えただけでは外見も変わらず、商品展開上の付加価値を必要としていたため追加された。当初は「キングフェニックス」や「カイゼルバーン」という名前で不死鳥のデザインやグリッドナイトに合わせた禍々しい羽のデザインが考えられたが、雨宮からのオーダーで現在の形となった。
鳴き声はちせ役の安済女史の喉の奥を鳴らした音や「ちせ」と叫んだものに強弱をつけた音声を加工したものとなっている
「創造主が女性」、「穏和な性質を持った悪ではない怪獣」等特撮版のグリッドマンに出たテレボーズをイメージさせるキャラとなっている(というよりまんまオマージュと言える)。
なお、テレボーズはキンググリッドマンの腕部のレーザー砲で弱点を攻撃されており、ゴルドバーンがダイナストライカーを助けたのを見て思う所があった視聴者もいるかもしれない。
更にテレボーズ自身は洗脳された時に毒ガスを吐いているがゴルドバーンが合体する際に担当するパーツはグリッドマンを守る防毒マスクの部分である。
ちなみにゴルドバーンが登場した話の翌週ではその元ネタであるテレボーズの回が配信されている。
元ネタが元ネタ故にある種の危惧を抱いている人もいたが、最終的にそれは杞憂に終わった。
ちなみにテレボーズの分類は『いたずら怪獣』だがゴルドバーンには分類が無い。
ビッグゴルドバーンから元のゴルドバーンの姿に戻れるのかは現段階では不明だが、雨宮監督によれば「戻れないとは言い切れない」らしい。