データ
別名 | 悲歓離合怪獣 |
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身長 | 50m |
体重 | 8万5千t |
誕生日 | 2020年7月19日 |
概要
第10回『思い出した記憶って、なに?』に登場。
銀色のオブジェのような体に背中から赤いアンテナが突き出した四足歩行の怪獣。足を動かさずに移動する。
インスタンス・ドミネーション前からそこそこの体躯の持ち主で、他の怪獣とは一線を画す特徴を持つ。
光の粒子を撒き散らして、物体や人間を地面に影やシミのような黒い痕跡だけを残して音もなく消滅させる。
消滅させた物体はガルニクスの体内に取り込まれ、人間は自分の過去の世界に飛ばされる。ガルニクスによる消滅が続けば、やがて世界中から建物や人間が消え去り、何もない真っ黒な地平線と化してしまう。
ガルニクスの体内では取り込まれた他の人物の過去の映像が映し出される他、電柱などの物体が無造作に散乱している。
飛ばされる過去は、本人にとって大切だったり、トラウマレベルを含めた心残りがあったりする思い出が選ばれている。
前作に登場したバジャックにも似た能力で、夢の中で現実とは違う行動をしないとトラウマが再現される点は原作の悪夢を見せる怪獣ダズルバにも近い。
飛ばされた世界の出来事は概ね過去と同じように進行するが、現実と異なる未来に分岐することもある。例として、暦は札束を持って稲本さんと駆け落ちするという実現しなかった出来事を体験している。
その他、実体が見えなくなるほどの高速移動が可能で、地表面上を凄まじいスピードで動くことで体当たりや逃走を行う。
ムジナによってインスタンス・ドミネーションされたが、直後に怪獣優生思想諸共消滅させており、彼らの制御下にあったのかは不明。
第11回ではムジナがダイナゼノンに敗北したことを仲間に伝えていることから、少なくとも彼女のインスタンス・ドミネーションの影響を受けて活動を始めた模様。
蓬はガルニクスの影響を「世界を、時間を消そうとしている」「俺たちの今が無くなろうとしている」と説明している。
シズムは「時間や空間も破壊できる理想の怪獣」「あらゆる人間が自分の過去や未来に触れて、これまでにない沢山の情動が生まれたはず」と発言しており、怪獣の大量出現を期待していたようだ。
活躍
7月4日のギブゾーグ出現後しばらく怪獣は現れていなかったが、街中に佇んでいるところを怪獣優生思想が発見。
ムジナがインスタンス・ドミネーションを行使するものの、突如5000年前のガウマが脳内にフラッシュバックし直後に消滅。驚愕するオニジャやジュウガも消え、シズムも「これでみんな自由になれる」と意味深な言葉を呟いて消滅した。
ムジナのインスタンス・ドミネーションが有効だったかどうかは定かではないものの、
街中を闊歩しながら能力を行使し、程なく夢芽を皮切りに人や建物を消し、ちせ、2代目、ゴルドバーンを残してフジヨキ台全てを取り込み、一帯を荒野に変貌させた。
取り込まれた体内では、
- 夢芽:南香乃の生前(5年以上前)。双葉も登場。
- 山中暦:大量のお札を手にした稲本さんに誘われた中学生時代(18年以上前)。
- ガウマ:怪獣優生思想と共に怪獣使いとして国に仕え、姫と出会った頃(5000年前)。
- ナイト:アンチとしてツツジ台の新条アカネの元にいた頃。
- 蓬:蓬の母が初めて上条さんを紹介した時。
に飛ばされていた。
しかしダイナソルジャーと共に自力で過去から抜け出した蓬の影響を受けてガウマ隊の面々とナイトも目覚め、脱出。
カイゼルグリッドナイトに合体されてしまい、高速移動で逃走するものの、カイゼルナイトサーキュラーの広範囲攻撃で真っ二つにされて絶命。体内に取り込まれたフジヨキ台の街や人々は元の姿に戻ったのであった。
第11回では怪獣優生思想の面々も解放されていた。
シズムの予見とは裏腹に、ガルニクスを最後に怪獣の種は全て死に絶えており、その後SSSS.DYNAZENONの世界で怪獣が自然発生することはなかった。
余談
デザイナーはバジャックのデザインも担当した丸山浩。氏曰くいろいろギミックを考えていたが、採用されなかったらしい。
イメージとしてはバジャックを改造したもので、その後描かれた二案のラフを融合させている。装甲を首正面に、肋骨のようなパーツを付けることで、バジャックのボディーラインを消して、全体のシルエットを変えている。振動波器官は対空砲をイメージしており、むき出しの肋骨の中身が無になっており、能力とリンクしていたのは偶然であったという。下あご中央にはキャラクターが口から乗り込むため、エスカレーターや階段状のスリットを設けている
名前の由来はツァイガルニク効果から。「人間は達成できなかった物事や、中断・停滞している物事に対して、より強い記憶や印象を持つ。」という事。
別名の「悲歓離合」とは「出会いや別れなどこの世の中でのさまざまな体験とそのときの心情のこと」を意味する四字熟語である。
ガウマの過去に現れた二体の怪獣は、ゴングリーとバジャックの初期案の一つ。