ゴングリー
ちょううんぼうかいじゅうごんぐりー
第4回「疑・心」に登場。
頭頂部に巨大な一つ目を持ち、足に該当する部分にも巨大な顔を持つ昆虫に似た怪獣で、体の各所からまるでコードの束のような光る触手を放って相手を攻撃したり、捕縛する。
グリッドマンへの対策として、これまでのように周囲ごとターゲットを吹き飛ばすのではなく、霧を発生させ姿を隠し、狙った相手を触手によって一人ずつ殺害していく手法を取る。
グリッドマンでも出現を感知できないほどに隠密性に優れた怪獣であり、グリッドマン同盟が怪獣の存在に気付く以前にターゲットを複数名殺害している。アカネも自信があったようで、サムライ・キャリバーの妨害はともかくグリッドマンの早い登場には「もう見つかったの?」と言っていた(グリッドマン側はあくまでキャリバーからの連絡で出撃したためお互いにずれているが)。
新条アカネが、大学生四人組のユーチューバー集団「Arcadia」との合コンに参加した際、自身に不快な絡み(後述)をしてきた上、(結果的に)宝多六花からグリッドマンの情報を聞き出す妨害をした彼らを抹殺するために作り上げた。
余程不快感を募らせたようで、合コンがあったその日の内に怪獣を作成、送り込んでいる。
合コンが開催された日の夜中に出現、隠密戦術が功を奏し、グリッドマンに察知されることなくArcadiaメンバーのタカト(CV:榎木淳弥)、今井(CV:熊谷健太郎)、有井(CV:鈴木崚汰)を次々と襲撃して殺害に成功する。
翌日最後の生き残りであるやまと(CV:伊東健人)を襲撃したが、こちらは事前に怪獣の出現を察知した六花とサムライ・キャリバーの妨害に遭って失敗してしまった。
その後、出撃したグリッドマンと戦い、触手でグリッドマンの動きを封じるなど善戦していたが、そこにグリッドマンを倒すためにアカネの指示なしで出現したアンチが乱入。アンチがゴングリーを妨害し、仲間割れを始めてしまう。
2体に対抗してアシストウェポンが全員で出撃するがジャンクが処理落ちを起こし、グリットマン側が全員動けなくなってしまった。動けなくなったグリッドマンにアンチがゴングリーをジャイアントスイングで投げつけて攻撃し、落下したグリッドマンを追い詰めるアンチだったが、その直後ジャンクが荒っぽい方法で再起動されたことでグリッドマンが復活。奇襲攻撃により2体まとめて攻撃を受け、ゴングリーはバトルトラクトマックスと合体したマックスグリッドマンの超電撃キックを受け爆死した。
第11回では他の怪獣と共に再生産ゴングリーとして復活。再生産ナナシAと共にグリッドナイトに挑むが、単独で突っ走った再生産ナナシAに突き飛ばされた挙句、返り討ちに遭った再生産ナナシAを投げつけられて下敷きになってしまい、グリッドナイトに攻撃すらできないまま再生産ナナシA諸共グリッドナイトサーキュラーで切り裂かれてしまった。
デザインは丸山浩による。
丸山は本エピソードで取り上げられたレギュラン星人のデザインも担当していた。
別名の「朝雲暮雨」とはある女神が自身が恋した人間に対して遺した「朝は雲となって、日暮れには雨になって貴方に会いに行く」という言葉の故事から生まれた“男女間の深い恋愛関係”という意味の四字熟語である。別にこの怪獣には誰の恋愛感情も絡んでいないが、アカネのArcadiaに対する絶対に逃さないという執念を指しているのか、触手による拘束攻撃をそんな風に形容しているのか、軽薄なArcadiaのイメージに対する当てつけなのか、それとも単に発生させた霧を雨雲に見立てての別称なのか不明(この怪獣とは無関係な恋愛関係はあるが)。
今井は有井と一緒にいるところを襲われたらしく、タカトに「有井が!有井がああああっ!!」と電話しながら殺害されたのだが、(字幕ありの動画を見るか、該当人物の一人が「有井」と覚えていないと)「アリがああああっ!」と聞き間違え、「今回は蟻型怪獣か?」と思った視聴者もいたようだ。
レギュラン星人のアイコンをバルタン星人と間違えて茶化したことが怪獣作成の原因ともなったと取れる今回の展開を受け、ツイッター上には『#アカネちゃんも怪獣をけしかける一言』なるハッシュタグが出現。特撮知識の浅さをうかがわせる発言で今回の出来事をネタにする者が続出している。
ただ、実際のところ怪獣の名前を間違われたことは直接的な原因ではなく、「話に割り込む」「隣に密着して座る」など、(本人たちに悪気が無かったとはいえ)そこに至るまでにアカネのパーソナルスペースをこれでもかと侵害し続けたことが彼女を怒らせた最大の要因と言える。その上でかなりの拘りを持つ怪獣を馬鹿にするような発言をされ、更なるストレスを感じたことは間違いないだろうが(思わず「マジ何なのこのおっさん……」と呟いていたほど)。
ただ、アカネも合コンに参加した時点で他人から絡まれることくらいは予測できたはずだが、中の人の言うように「コミュニケーションが苦手」なため、それすら予測できなかった上に、絡まれた際にどう対応したらよいのか分からなかったとも考えられる。
ちなみに「グリッドマンを縛り上げたのは、最初六花を縛ろうとして監督NGくらった腹いせ」である。
……気持ちはわかるがようやくピックアップされたヒロイン2人の関係性を即日瓦解させる演出は、流石に今後の展開に影響が出ると判断されたと思われる。
鳴き声はアカネ役の上田麗奈氏の声を加工したもので、「キモい」と言っている。