概要
『SSSS.GRIDMAN』の登場人物である宝多六花と新条アカネのカップリングタグ。
当作の二大ヒロインによるもので、EDムービーでは大きくクローズアップされている。
EDムービーで親しげにじゃれ合う二人の姿が描かれており、その関係性に注目が集まった。
その後4話にて、家が近所で一学期の頃はよく一緒に登校をしたと判明している。
同話でアカネと久しぶりに遊びに出られることになった際には、店番中に鼻歌を歌いながら上機嫌な様子を見せていた。
しかし4話の六花の発言から、二学期から急に疎遠になったらしく、事実、学校でも積極的に接することは両者ともなく、ある思惑からアカネの方から接触するまで二人の会話シーンは皆無である。
それでも六花にとってアカネは友人であることに変わりなく、以前のバス内でアカネがパスケースなしでSurumeicaを使用していた為、OPにも登場していたあるパスケース(TFシリーズのマトリクスを模した装飾品がある)を購入して彼女にプレゼントしようとしていた。
余談
Webラジオ『アニメGRIDMAN ラジオ とりあえずUNION』では元々二人のデザインは今とは逆のデザインで検討されていたと公言され、現時点では初期の六花に関してはキャラクターデザインの坂本勝氏が公開したツイートで確認できる。
関連イラスト
関連項目
第8話でアカネが六花に「私の近くにいるべき人」とお友達以上の存在と思わせる様な感情を抱いてる事を告白しており、第9話で裕太・将・六花の3人がアカネの怪獣が作り出した夢から覚めようとした時、アカネは3人を一旦思いとどまらせようとするが六花の時だけ感情が高ぶっており、少なくとも特別な感情を抱いている事は確実と言える。
尚、ボイスドラマ1.1回ではなみことはっすが六花に「無理めな感じが出ている」「社会人と付き合ってそう」「自分が男子だったら六花に手を出さない」などと言っていたがアカネが住民に対し怪獣を使っての記憶操作や「自分の事を好きになる」という洗脳をしている為、『アカネが周りの人間達(少なくとも学校関係者)に「六花は友達として接するのは良いがそれ以上は駄目」という洗脳をしていた』と言う事が考えられる。
六花の場合、アカネに対しては怪獣騒動の本人と明かされても友達と大事に思っているがアカネの口から明かされた「ツツジ台の住民達は怪獣から作り出された存在」という衝撃的な事実のせいでそれが本心なのか偽りなのか本人すら分からなくなり、その事で六花は苦悩する事になる…
第1回では近所のはずの新条宅がないような描写だったのは第2回以降はアカネが「宝多家とは昔から近所づきあいしていた」という設定に変えていたと考えられる。
それでも六花はたとえアカネへの想いが作られたものだとしてもアカネを救おうとするが、アレクシスに妨害された上、目の前でアカネを怪獣に変えられてしまう…(さらにアレクシスの口から生命体であるがアカネが明かしたツツジ台の住民達の秘密が真実と告げられる)
最終回におけるネタバレ
怪獣化したアカネをアンチが一度救い出すがまたもやアレクシスの妨害によって阻止された上、アカネはアレクシスに取りこまれてしまうが真の姿になったグリッドマンが放ったグリッドフィクサービームとグリッドマン同盟の呼びかけによってアカネは自分を取り戻して脱出し、最後はグリッドマンの「限りある命の力」を込めた一撃でアレクシスは倒されてアカネとツツジ台の両方は救われる事になった。
そして最後の戦いの後、自身の片付けられた自室で六花と二人きりになったアカネはグリッドマン達によって人間性を取り戻すと同時に罪悪感も取り戻した事でアレクシスに利用されていたとは言えこれまでの自身の行いが取り返しのつかないことと自覚し、そのことに泣いて謝り、これまでの暴虐の償いとしてアカネはこの世界に二度と訪れないと決める、それは「自分の作った理想郷から去り、最愛の友人である六花と今生の別れを迎える」という彼女にとっては死よりも辛いものであった…そんなアカネに六花は渡しそびれていたパスケースを渡す。「どっか行っちゃえって事?」と聞くアカネに六花は「ずっと一緒って事」と返し、最後に神様であるアカネにお願い事をした。
「私はアカネと一緒にいたい。どうかこの願いがずっと叶いませんように」
最愛の友人の最後の願いと祈りに頷くアカネ。
そしてその姿は消えたのだった。
そして自分の世界に戻ったアカネの机には六花の贈り物であり二人の絆の証と言えるパスケースが置かれていたのであった。
電脳世界に生きる六花と現実世界に生きるアカネ、互いに別世界で人生を歩むことになった二人だがたとえ触れる事はできなくても心は繋がっている、そう二人の絆は永遠のものだから。
最終的な余談
ラストの現実世界のアカネのヘアカラーとヘアスタイルはどちらかと言えば六花に近く、ある意味で公式のある小説でとある人物がアカネのルックスを読者モデルと例えている描写がある為、視聴者の間では『ツツジ台のアカネは読者モデルを参考に作り出した自身の理想の姿、六花は(少なくとも外見は)自分をモデルにして生み出した分身とも言える存在(またはイマジナリーフレンド?)』という考察があるが現時点では不明である。
EDでの一連の流れは、言うなれば「二人が求めた理想の風景」であり、最後に六花が独りで冬の朝にたたずんでいたシーンは、「アカネが去った後のツツジ台のある朝」とも解釈できる。
会えない親友を想いながら、冬の町に六花は何を見るのだろうか――
渡せなかった鉢巻
本編の僅かな描写とボイスドラマの中でだけ明らかになっている2人を繋ぐアイテムとして、六花がアカネに渡すはずだった球技大会の鉢巻が存在する。
ツツジ台高校では年に2回球技大会があることが確認されており、1回目はボイスドラマ第1.1回の六花の発言から夏前に、
2回目は書籍『SSSS.GRIDMAN 超全集』に載っている2学期行事予定表から第2話と第3話の間である9月9日にそれぞれ行われたことが分かる。
この2回目の球技大会については変則的な形ではあるが、SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONSの中で描かれている。
ボイスドラマ第9.99999999回では夢の世界でのアカネと裕太の会話から、この1回目の球技大会のときにアカネが欠席していることが判明している。
これを裏付けるように、TV本編第2話に一瞬出てくる球技大会のクラス写真にもアカネの姿は写っていない。
更に六花が裕太と教室で会話したときに、休んだ友達のために鉢巻を届けると話していたことが分かる。
ボイスドラマ1.1回では夏前の球技大会の空き時間に教室に戻ったと六花が言及しているため、このときのエピソードだと思われる。
次の大会までにアカネに渡すはずだったであろう鉢巻だが、様々な事情が重なったためか結局届けることはできず、ボイスドラマ第7.7回の中で六花のリュックの中に眠っているのをなみことはっすが見つけている。
アカネ自身も2回目の球技大会の時期は、グリッドマン打倒のためアンチを造っていたので欠席している。
映画『グリッドマンユニバース』では2年目の夏前の球技大会のときに、保健室前で六花が裕太と会話している場面で右腕にこの鉢巻を巻いていることが確認できる。
パスケースとは異なり渡しそびれた紫色の鉢巻、しかし六花にとってはこの鉢巻もまたアカネとの繋がりを証明する大切な宝物なのであろう。