シズム「巨人とダイナゼノンと怪獣が一つになった……!」
データ
全高 | 65m |
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重量 | 31万5千t |
概要
ダイナゼノン・グリッドナイト・ゴルドバーンの三体が合体して完成する超合体竜王。
グリッドナイトの胸部にダイナウイング、両腕にダイナストライカー、脚部にダイナダイバーが合体する(ダイナゼノンでダイナソルジャーが合体していたところがグリッドナイトと交替した形になる)。
そしてゴルドバーンが変形し、胴体が胸部に盾として、グリッドナイトの頭に兜として合体。
さらに肩にダイナミックキャノンがドッキングして、背中から紫色のマントを展開する事で完成する。
そのままの状態ではダイナゼノンとグリッドナイトの大きさの関係で合体できないため、ゴルドバーンが吐き出す拡大/縮小光線で合体に最適なサイズに調整される。
ダイナゼノンと比較して変わったのはコアとなる機体(合体後は外装に覆われほぼ見えなくなる)を入れ替えた点と装飾が追加された点であり、シルエットの大きな変化はない。
かなりの重装備だが、自身が巨大化して戦う事に慣れているグリッドナイトが機体制御に加わっているためか、空中に吹き飛んだビル群の瓦礫を足場に飛び回るなど機敏な動きが可能。
なお、グリッドナイトは合体に際してダイナゼノン時のダイナソルジャーと同様、背面に脚全体が見える姿勢に変形する。
…が、明らかにグリッドナイト(メカニックではない)にとってとんでもない姿勢になっており、視聴者からの股関節を心配する声も大きい。
ちなみにダイナミックキャノンは肩から露出しているグリッドナイトの手で一度保持した後、後ろのジョイントで固定する形になっている。
補助ありとはいえ縮んだり無茶な姿勢したりマスキュラスタイルで武装を保持したりと、ナイトの負担は計り知れない。
最もグリッドナイトの以前の姿である怪獣アンチも手の甲から爪を出したり全身の外殻を口のように展開してミサイルを発射したり、両足を展開してブースターにしたりしていたため、グリッドナイトからすればそれらに比べれば脚部の折り曲げ等些細な問題なのかもしれない。
また、第11回ではグリッドナイトとゴルドバーンが揃っていれば、ダイナゼノン側にパイロットがいなくても変身・合体することが可能であることが判明した(ただし、グリッドナイトの個人運用時は火器が使えずパワーダウンを起こすデメリットもあると推測できる)。
必殺技
カイゼルナイトダブルストーム
両腕を立て、ダイナセイバーの発射パーツからグリッドナイトストームを同時に2発発射する。
レックスグリッドファイヤー
ダイナミックキャノンから火炎放射する。事前に溜めがあり威力が高いため、発射の瞬間は両足の踵の爪を展開して反動を抑える。
カイゼルナイトサーキュラー
ダイナセイバーの出力を上昇させ、その状態でグリッドナイトサーキュラーを放つ。
波紋のように広がっていき、広範囲に攻撃が可能。
グリッドマンユニバースでは二つ同時に放つ、カイゼルナイトダブルサーキュラーを披露。
超絶合体竜王カイゼルグリッドナイトオーバースペックモード
小説SSSS.DYNAZENON_CHRONICLEに登場するカイゼルグリッドナイト版オーバースペックモード。
蓬がダイナソルジャーライジングブルーが変形したダイナミックキャノンに移動し、通常のダイナミックキャノンにはちせが搭乗。さらにダイナソルジャーライジングブルーに適応反応したグリッドナイトライジングブルーがコアとなって合体する。
必殺技は両肩のダイナミックキャノンから発射するツインダイナミックスパイラルファイヤー。
余談
名前のカイゼル(Keiser)はドイツ語で皇帝を意味する。
元ネタは原点作品『電光超人グリッドマン』のキンググリッドマンと、フォトストーリー「魔王の逆襲」に登場したグリッドマンシグマとキングジェットが合体したキンググリッドマンシグマ。
なお、キンググリッドマンの前書きが合体竜帝だったのに対し、こちらは超合体竜王となっており、キング(王)が「帝」でカイゼル(帝)が「王」と、肩書の意味が反転している。
またカイゼルグリッドナイトでは、原典のキンググリッドマンがドラゴニックキャノンを使っていない点も補完されている。
ここはTRIGGER制作の短編アニメ『電光超人グリッドマン boys invent great hero』においてキンググリッドマンがドラゴニックキャノンを撃つ描写と同様。
カイゼルグリッドナイト登場に合わせ、グッスマからグリッドナイトとゴルドバーンのセットでの商品化が決定した。勿論DXダイナゼノンとの合体も可能。
合体バンクで展開されるマントは元々デザイン段階では存在せず、皇帝にはマントは必須と作画スタッフが発案したもの。玩具担当も絵コンテを見るまで知らず急遽DXダイナゼノンの翼にジョイント穴を追加したそうな。
特撮の配信と放送を繋げると
アンチの元ネタであるシノビラー登場回→カイゼルグリッドナイト登場→ゴルドバーンの元ネタであるテレボーズ登場回
となっており特集的な流れとなっている。
また、アンチの元ネタであるシノビラーはカンフーシノビラーとしてキンググリッドマンと戦い、ゴルドバーンの元ネタであるテレボーズは凶暴化させられた時に毒ガスを噴射してグリッドマンを苦しめている。
そんな、アンチがダイナゼノンと合体し、更にゴルドバーンがカイゼルグリッドナイトの兜(特撮版では防毒ガスマスクの部分)となるというのは特撮版を見ていた人からは感慨深い展開と言えるかもしれない。
『SSSS.GRIDMAN』より登場する予定だったグリッドナイトとの合体に関しては、ダイナゼノンの複雑さに鑑み、当初はグリッドナイト単体でのパワーアップが考えられた。しかし、野中剛よりゴルドバーンを追加した合体案が発案され、最終的には原作のキンググリッドマンの要素を汲んだカイゼルグリッドナイトの登場につながった。
関連項目
フルパワーグリッドマン:前作に登場したグリッドマンの合体形態
グレートマイトガイン・パーフェクトモード:右肩に大砲を載せた姿が似ている。主題歌に合わせて「グレートマイトガ イン・パーフェクト モード」とネタにする人も。
スタースクリーム:「ザ・ムービー」の戴冠式における黄金の冠及び紫のマントを付けた姿が似ている。どちらも「裏切り者」という点が共通している。ただしマントに関して前述の事情からこのシリーズにおけるTFオマージュの一つというより偶然の産物に近い。
ゴッドグラヴィオン:超重神グラヴィオンのロボットで本体を中心にサポートメカ5体が増加装甲のように合体する、両腕構成機が地上戦用車両単機(こちらのネタ元はドリル戦車)、そのうち飛行能力がある1機(ステルス戦闘機)が胸部を担当、合体時に兜に近い物を構成する、サポートメカが無人状態の合体でも戦闘は可能だが、明らかに武装使用に制限がかかるなど、近いイメージがある描写がいくつか存在する。
ウルトラマンゼロビヨンド:後輩の作品で手に入れた強化形態繋がり。