グリッドマン「今こそ全員の力、合わせる時だ!」
新世紀中学生「「「「おう!」」」」
データ
身長: | 64m |
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体重: | 18万t |
概要
アカネが台高祭を台無しにするべく作り出したメカグールギラスに対抗するためにグリッドマンがグリッドマンキャリバー、バトルトラクトマックス、スカイヴィッター、バスターボラーと合体することで誕生した超合体超人。
「グリッドマンと新世紀中学生たちのスケールを絞ることで(第4話のような)処理落ちを回避、全員出撃を可能にする」という裕太の奇策と、それを聞いた内海の「それなら全員合体ができる」という思いつきにより実現した。
原典における「サンダーグリッドマン」に相当する形態で、スカイヴィッターが下半身、バトルトラクトマックスが両腕、バスターボラーが胴体、グリッドマンキャリバーのアックスブレード(原典におけるバリアーシールド部分)が胸部装甲として合体し、バスターボラーのヘッドパーツが頭部にドッキングした後、頭頂部のブレードが展開し、最後にグリッドマンキャリバーのソード部分を手にして完成する。
アカネ曰く、「なんなの…もうただのロボットじゃん…」
前述の通り、裕太の提案でジャンクが処理落ちを起こさないように出力スケールを調整しており(アカネの発言からしてグリッドマンは約25m)、合体後は通常時のグリッドマンの大きさ(約50m)とほぼ同じサイズになる。
上述の通り、各パーツのサイズこそ通常時よりもスケールダウンしているが、グリッドマン+全アシストウェポンの力を結集しただけあってそのパワーは絶大。重量級の怪獣を抱え込んだまま飛行する事も可能。また原典において盾として使用されていた部分が正面に配置されているため防御力も堅牢。生半可な攻撃では傷一つつかないどころか微動だにすらしない。
ちなみにグリッドマン単体ではやや大振りだったグリッドマンキャリバーはこの形態では(持ち手付近のパーツも分離して胸部装甲になることもあり)ちょうど良い大きさになり、剣を使用しない時は背中のバスターボラーのクローラー部分にマウントされている。
グリッドマンと比べるとボリュームが増しているが、素早いアンチにも対応でき、またグリッドマンキャリバーを軸にしての回し蹴りができるくらいの芸当は可能。上記の飛行性能により直接的な移動スピードも速い。しかし、機敏で予測不可能な動きをするナナシには苦戦し、合体解除に追い込まれてしまった。
映画『グリッドマンユニバース』では、グリッドマンの弱体化は解消されており、さらにジャンクの再調整によってアシスト・ウェポン全員がオリジナルのサイズで出動できるようになったため、名前通りかつ本当の意味でのフルパワー状態(完全な力を発揮できる状態)となっている。
必殺技
ツインドリルブレイク
ドリルモードのツインドリルを敵に向かって発射する。かつてボラーは初出撃時に「ドリルっぽい活躍」が出来なかったことを残念がっていたが、その思いが叶うこととなった(原典でも攻撃に使用したのはサンダーグリッドマンの同質の技であった)。
ブレストスパーク
胸部アーマーのクリスタルから緑に光る電撃を発射する。
怪獣一体なら容易く押し返すパワーを発揮する。
グリッドマンキャリバーの肩書が「電撃大斬剣」であり、通常形態で「グリッドキャリバーエンド」を放つ際に電撃を纏うため、その力を全員で増幅して放っていると思われる。
ナナシ戦で使用したが特撮版で使用した相手も創造主の負の念が実体化したチドゲラーだったりする。
グリッドフルパワーフィニッシュ
「フルパワーチャージ」の掛け声と共にグリッドマンキャリバーにエネルギーを集中し、敵を叩き斬る技。
バスターグリッドミサイル
ツインバスターグリッドビーム
バスターグリッドマンのものと同様の技。
フルパワー超電撃キック
小説版で使用。マックスグリッドマンの超電撃キックをフルパワーグリッドマンの状態で放つ。
フルパワーグリッドマンイニシャルファイター
グッドスマイルカンパニーで発売された玩具限定形態。
イニシャルファイターの状態のグリッドマンと合体したもので、カラーリングは黒、青、紫と暗めの色になっている。
小説版にも登場。弱体化した状態のまま、メカグールギラス&スカイバスターアンチ(スカイバスターグリッドマンを模した形態)の同時攻撃に対抗するためにグリッドマンイニシャルファイターとアシストウェポン四体が合体した姿。
見た目はフルパワーグリッドマンと何ら変わりはないがカラーリングが変化しており、主に装甲部の赤い部分が青く変色しているのが特徴。グリッドマンキャリバーの刀身も金色から銀色に変わっている。
グリッドマンキャリバーを投擲し円盤状の刃として繰り出すフルパワーグリッドソーサーと、両拳を打ち付けた後右拳から強力なグリッドビームを放つフルパワーグリッドビームでスカイバスターアンチとメカグールギラスを撃退した。
超絶合体超人フルパワーグリッドマンオーバースペックモード
小説版に登場した形態。バックアップのアシストウェポンが合体したパワードフォートレスの上に力場を形成し、騎乗した形態。
グリッドマンキャリバーは柄の部分が合体したハルバード形態になる。グリッドマンキャリバーは分離可能で、デイワルダスの放つ触手を難なく切り裂いていく。
パワードフォートレスの巨体に見合わぬ機動力で翻弄し、黄金の輝きを纏いグリッドマンキャリバーから放つ必殺のグリッドハイパーフィニッシュでデイワルダスを両断し、戦いに終止符を打った。
余談
相手の攻撃を受けても微動だにしない防御力と圧倒的な攻撃力の高さは攻撃と防御に秀でたサンダーグリッドマンと共通している。
合体レイアウトは原典とは異なっており、サンダーグリッドマンはサンダージェットが胴体及び頭部、ツインドリラーが両腕、ゴッドタンクが脚部の装甲になったのに対し、こちらはツインドリラーに当たるバスターボラーが胴体、ゴッドタンクに当たるバトルトラクトマックスが両腕、サンダージェットに当たるスカイヴィッターが脚部に装着されるというもので、さらに原典では使われなかったグリッドマンソード(キャリバー)も武装として組み込まれている。グリッドマンの没デザインの一つである「サイバーマン」もイメージされているかもしれない。
この組み合わせだが実は各アシストウェポンの特撮版では活かしきれなかった部分が組み込まれており
バスターボラー:ドリルが前を向いている事でツインレーザーが使用可能(現にツインバスターグリッドビームが使える)
バトルトラクトマックス:裏返しになっていないのでゴッドファイヤーが使用可能(マックスグリッドビームも同様に使用可能と思われる)
スカイヴィッター:ゴッドゼノンのブレーカーナックルがそのまま脚部になっている
という本気仕様となっている。
元々は雑誌企画『電光超人グリッドマン魔王の逆襲』に登場する形態の名称である。 グリッドマンが5体のアシストウェポン全てを使用した形態で、その姿はドラゴニックキャノンを担ぎ、キングジェットの上に飛び乗ったサンダーグリッドマンで、全てのアシストウェポンの力が使えるという。 初登場時には苦戦していた怪獣グラバスを粉々に粉砕した。
スーパーロボット大戦のプロデューサーである寺田貴信曰く、グリッドマンがスーパーロボット大戦30に参戦する後押しとなったのはこのフルパワーグリッドマンだったという。
曰く、アニメはリアルタイムで視聴しておりその時からグリッドマン役の緑川光とアレクシス役の稲田徹から「これ出せますよね?」と度々言われており、フルパワーグリッドマンが初登場した第8回を見て「これはもうロボット大戦だそう」「ファンの反応はわからなかったけど僕の中では特撮ではなくロボットものだった」と考え、是非参戦させたいと円谷プロダクションに掛け合ったところ、快諾がもらえたという。
また4話で出動干渉を起こした際にほとんどの視聴者からは特撮版の様に「ジャンクを強化してサンダーグリッドマンポジションの全合体形態が来る」と推測されていたが、ジャンクの強化ではなくジャンクのスペックに合わせたスケール調整という第8回の展開には驚いた者も多かった様子。
結果的に特撮版ではスーツを人が着こむ都合上ある程度スケールに違いが出ていたが、フルパワーグリッドマンはサイズ比を維持したままの合体に成功しているとも言える。
登場後の第9回では各アシストウェポンとの個別合体形態が連続登場する場面から、フルパワーグリッドマンへの合体シーンにオープニング映像が差し替えられている。
戦姫絶唱シンフォギアXDの『SSSS.GRIDMAN』コラボイベント『夢を唄う英雄』にて、シンフォギア主人公の立花響が最終決戦においてフルパワーグリッドマンの姿を模したフルパワーグリッドマンギアを使用した。なお余談であるが今回、響の声とボラーの声が同じでありこのこともイベントで取り扱われた。
Blu-ray3巻の特典ブックレットによると元々フルパワーグリッドマンは第10回に初登場し、そしてそのままナナシに破壊される予定だった。監督としては合体しても不完全な状態だから負けるだろという考えだったが、すぐに負けていいデザインではない事と合体お披露目で負けちゃ駄目だろと思い直し、急遽文化祭回である第8回が製作されたのだという。
パワードゼノンがフルパワーの次に登場したのは、本来フルパワーが10話に出る予定だった名残である。
立体物
グッドスマイルカンパニーから合体玩具が発売。ボックス収納用のスリープアートは大張正己による描き下ろしイラストとなっている。
また、2024年にはグッドスマイルカンパニーより、THE合体ブランドでリニューアル版のフルパワーグリッドマンが発売予定。 玩具オリジナルギミックとして、ゴルドバーンを胸部に合体させ「フルパワーグリッドマン ゴルドコンバイン」という形態にすることが可能。
このほかにアクティビルダーという可動重視の組み立て玩具やスーパーミニプラ、MODEROIDからも発売されている。
スーパーミニプラ版では、素体が特撮版でもアニメ版のアシストウェポンと合体可能。また、一部パーツを特撮版のグリッドマンの物に差し替える必要こそあるが、アニメ版素体でもゴッドゼノンやダイナドラゴンとの合体も可能である。
関連タグ
勇者エクスカイザー - そもそも電光超人グリッドマン自体が特撮版勇者シリーズとも言うべき誕生経緯を持っているため、随所に勇者シリーズオマージュ(あるいはおきまり)が見られる。今ではお馴染みとなったサンライズパースでのグリッドマンキャリバーの作画はエクスカイザーに完全一致。また、フルパワーフィニッシュの金色化はグレートエクスカイザーのサンダーフラッシュが直接の元ネタ(元祖)であると推測される。
勇者王ガオガイガー - 合体バンクの一部描写他、腕、ドリル戦車、正面からの胸パーツ、頭部側面をアップした演出などがモチーフになったと思われる。
勇者特急マイトガイン - 合体バンクの一部描写他、グリッドフルパワーフィニッシュの一部演出はグレートマイトガインの真っ向唐竹割りが元ネタと思われる。余談だがこの作品にはグリッドマンの中の人が出演している。
熱血最強ゴウザウラー - 特撮版のメインスポンサーの合併相手が手がけた作品。合体バンクの一部描写にキングゴウザウラーとの共通の演出が散見される。
ウルトラマンゼロビヨンド - 同じ円谷作品のヒーローで一人をベースに4人の力を組み合わせて誕生するプロセスが共通する。