概要
機動武闘伝Gガンダムのガンダムタイプに見られる特異現象の一つ。
パイロット(ガンダムファイター)の精神が明鏡止水(またはそれに近い力)の境地に達した時、ガンダム(モビルファイター)の外観が金色に輝く形態を言う。
これはガンダムを形成するガンダリウム合金・スーパーセラミック複合材とレアメタルハイブリッド多層材がパイロットの精神状態に応じて色が変わるという特性を持っているためであり、パイロットの明鏡止水の精神に感応し機体とパイロットが黄金に輝く。
この状態に達したガンダムは戦闘力が大幅に上昇する。
その上昇の幅は恐ろしく高く、作中で初めてドモンが発現させた際にはドモンのシャイニングガンダムより数段高性能であるマスターガンダムと、それを操る東方不敗を相手にしてもなお一切反撃を許さず終始攻撃を叩き込むなど圧倒的な戦闘能力を発揮している。
劇中でハイパーモードの域に達したのはドモン・カッシュ含む新生シャッフル同盟と東方不敗の6名のみ。
商品化においてはGガンダムの主役勢(とはいっても大体がゴッドかマスターになるが)が立体化されると決まって成型色を金メッキに変えたこのハイパーモードが出されるのが定番となっており、00で言うトランザム商法に近い扱いとなっている。
ガンプラの場合1/144がシャイニング・マックスター・ドラゴン・ローズ・ボルト・ゴッド、HG1/100がゴッド、MGではゴッド・マスターのハイパーモードが一般販売で入手出来る(最近の商品のハイパーモード版はプレミアムバンダイ限定になりがち)。
pixivではハイパーモード化したモビルファイターのみでなく、全身が黄金に輝いたキャラクター(パロディ含む)を比喩する意味合いでタグがつけられる事が多い。
ハイパーモードの解釈についての補足
ハイパーモードの定義については様々な諸説がある。一般的な認識としてはゴッドガンダムがエネルギーマルチサプライヤーと背面ウイングを展開した状態こそがハイパーモードにあたる、というものが多い。
しかし商品化にあたって「真のスーパーモード」と呼ばれたシャイニングガンダム引っくるめて、機体が金色に輝いた状態は全てハイパーモードと呼ばれている。
これが商品化にあたるバンダイの誤認識によるものか、と言われると必ずしもそうではない。何故なら本編でも新必殺を開発し金色化したシャッフル同盟の力を「ハイパーモード」とドモンが呼称しているためである。しかもそれぞれ別の回で二回呼んでいる。
当時の今川監督の認識としても五人の能力に差はないとしているため、ハイパーモード=一定の境地に達し金色化したものと、当時の公式は認識していたと考えられる。
そもそもGガンダムは資料によって内容が異なることが多く、出自不明の設定も流布されている。このことから、後年になるにつれ扱いがまちまちとなり、さらにファンの解釈に様々なすれ違いが生じている。
平成後期のガンダムゲームにおいては、主にスーパーロボット大戦を除き、多くの作品でハイパーモード=金色化したモビルファイターを指す意味として扱われている。ただしゴッドガンダムだけは「ハイパーモード」と「明鏡止水Ver」と呼称が分けられてることが多い。
唯一独自の路線を行くのが前掲のスーパーロボット大戦で、こちらは明らかに「ハイパーモード=ゴッドガンダムの強化形態のみ」という説を主軸に設定されている節がある。
よってドモン以外のシャッフル同盟の仲間達だけ「スーパーモード」とほぼ一貫して扱われ、マスターは作品によって扱いが変わる。ドモンは明鏡止水という特別な技能持ちとなっている。
ただしシャイニングガンダム以外での金色状態がスーパーモードと呼ばれたことはない(少なくとも本編では)ため、スーパーロボット大戦でのシャッフル同盟等の扱い先の説に則った扱いとなっている。
それ以外においては表記がさらにまちまちである。
2014年にHGFCで金色のゴッドガンダム・マスターガンダムがプレミアムバンダイで発表された際は「ハイパーモード」と表記されていた。
2016年になって、ROBOT魂ゴッドガンダムの同形態の発売が決定した時には「明鏡止水 Ver.」と別の名称が付けられている。
それ以外の扱いはそもそも商品化が進んでいないため未知数である。
つまるところ、この呼称についての解釈は明確な決着が付いていない。ただし多くのゲームでは『ハイパーモード=金色化』という認識の統一化が始まっている。
関連タグ
機動武闘伝Gガンダム 明鏡止水 モビルファイター 金ぴか シャッフル同盟拳