概要
ループするもう一つのツツジ台において、黒アカネが作り出している怪獣。
ループ世界の中でグリッドマンが怪獣を倒していくたびにデータが積み重なっていき、最終的には本物のツツジ台を破壊するために誕生すると言われている「世界終焉の怪獣」。
存在はVOL.1の時点でほのめかされていたが、VOL.2にてついにその姿を現した。
その実態は新条アカネが生み出した怪獣6体と黒アカネが生み出した怪獣3体(に擬態した種怪獣)が合体して誕生した合体怪獣。別名:一蓮托生怪獣。
その姿は9体の怪獣がまるで八岐大蛇のように合わさった異形の怪獣で、グールギラス、デバダダン、メカグールギラス、ガイヤロスαとσ、スコルバンの計6体の首を備え、前脚はゴングリー、後脚はヂリバー、背中から前面にかけてはゴーヤベックのもので構成されている。さらに両肩にグールギラスとメカグールギラスの肩部分、前面右側にデバダダンの胸部、前脚近く・前脚・後部にはそれぞれゴングリーの下顎・触手・尻尾、背中にはガイヤロス∞の翼を備え、ゴーヤベックと同等の巨体を有する。
これらに加えて、各怪獣の能力も行使することができる。
最大の武器はスコルバン由来の瞬間移動能力で、フルパワーグリッドマンを遥かに上回る巨体でありながら、グリッドマンのあらゆる攻撃を回避する機動力を持つ。更に背後に回り込んでの不意討ちや、円を描くような瞬間移動から各怪獣の飛び道具を斉射する包囲攻撃という死角のない攻撃能力を持ち、おまけに攻撃の一つ一つも出力がケタ違いに増しているので始末に負えない。
この「単騎で世界を破滅させる事が可能な力」を前に、フルパワーグリッドマンは完全に打ちのめされ、為す術なく敗北したかに思われたが、黒アカネによるバックアップ世界に飛ばされたグリッドマンから切り離された『光』の一部が、内海と六花が打ち込んだ【隠しコマンド】によりアシストウェポン・パワードフォートレスとして実体化。互角に渡り合った末、フルパワーグリッドマンが騎乗し、超絶合体超人フルパワーグリッドマンオーバースペックモードが完成。
パワードフォートレスの巨体に見合わぬ機動力で翻弄し、黄金の輝きを纏いグリッドマンキャリバーから放つ必殺のグリッドハイパーフィニッシュで真っ二つにされ爆散した。
余談
グリッドマン怪獣で合体怪獣といえば、ラスボスとして想定されていた没怪獣のジエンドラがいる。
小説版とはいえ円谷ヒーローシリーズに合体怪獣が登場するのは恐竜大戦争アイゼンボーグのボダロス以来でもあるが、書籍での登場はアンドロメロスの合体ゼットン以来でもある。
別名の一蓮托生とは、結果がどうなろうと行動や運命を共にするという意味の四字熟語。