データ
別名 | 落花流水怪獣 |
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身長 | 74m |
体重 | 12万5千t |
誕生日 | 2020年6月17日 |
概要
第6回「この切なさって、なに?」〜7回「集まった意味って、なに?」に登場。
麒麟やバロンのような聖獣らしいデザインと金色をあしらったカラーリングが特徴的な、四足歩行の怪獣。
目は二つだが、その中にはそれぞれに三個の眼球がある異様な顔つきをしている。肩には羽飾りのような構造を持ち、活性化時にはこれを広げる。
また、頭からはドレッドヘアーのようなケーブル状の鬣が垂れている。
2人同時にインスタンス・ドミネーションしなければ操れない等やや難儀な仕様をしているが、その分戦闘能力はこれまでの怪獣を上回り、劇中では今まで苦戦知らずだったダイナレックスを(後述するハンデがあったとは言え)初めて圧倒した。
武器は羽飾りを広げて白い粒子を放つことで行う重力操作だが、威力はシャルバンデスのそれよりも遥かに強力で、一度捕まったら最後脱出は困難。
また、四足歩行から繰り出す素早い動きも武器とする。
加えて頭のツノはドリルになっており、鬣からは光線を発射する。また光線を発射する際には「べべべん」という三味線のような音が鳴る。
ちなみに発見時の怪獣の感想をいうことが多いオニジャは、劇中操作に手間取っていたこともあり、特に感想を言っていなかった。
また劇中で、一時撤退時も含めて甚大な被害を与えており、巨大化する前から渋滞に捕まった多数の自動車をスクラップにしていた。……トラウマになりかねないから、自動車の中の人のこととか考えたら負けである。
活動
第6回
道路に雨水が溜まったクレーターが出来ていたのが前振り。ついでに暦が夜中にムジナとコンビニで遭遇する直前に雨が降ってきて、翌早朝にやんでいた。
高架下に挟まって動けなくなっているところを発見される。
手始めにオニジャが操作を試みたものの上手く操作できず、橋の下に引っかかって動けなくなって居た所を、山中暦との交流やジュウガにシズムの言葉から自分の使命に目覚めたムジナが加わったことで覚醒。街中で暴れ回り、高層マンションを上から下まで一気に潰したり、熱光線で辺り一面を火の海にしたりした。
ガウマ隊が到着するも合体前の4機の連携をものともせず、ダイナゼノンに合体された後も(ガウマ以外の乗り手が各々の葛藤を抱えていて心がバラバラだったといえ)、ガウマたちの抹殺に踏み切った怪獣優生思想により、熱光線と重力操作で圧倒する。この際はとっさに伸ばされたダイナセイバーを受けて能力を解除されたが、接近戦でも角のドリルを回転させてはね飛ばす。ダイナレックスに変形しての射撃戦でも圧倒し窮地に追い込み、遂には半壊状態に追い詰めた。
そのまま止めを刺そうとしたが突如として空から紫の装甲を纏った巨人が降り立った…
第7回
突如として乱入してきた巨人に妨害され、シズムの判断により一時撤退。ダメージの回復を待った後に海ほたるの付近に出現。戦闘力は更にパワーアップしており、損傷したままのダイナゼノンを圧倒するが、ダイナゼノンがフィクサービームによって修復されると形勢が逆転。上空に打ち上げられ、2大ヒーローのダイナセイバーとグリッドナイトサーキュラーによる同時攻撃で爆死した。
ちなみに今回はお約束になっていたオニジャの「死ぬかと思ったぜ…」は無かった。
余談
デザイナーは岡本英郎。グリッドマンシグマのデザイナーでもある。
『海底3万マイル』の火焔竜や『サイボーグ009』のロボット恐竜の四角力の線を入れ込み、東南アジアのようなテイストを入れるために超巨大な角を持つ牛をモチーフとしている。当初は巨大な翼を付けていたが、それでは面白くないことから、翼の位置に仏像の舟型光背を付けている。
四足怪獣であることから、一部視聴者からジャンボキングやミイラ人間が操っていたドドンゴに似ているといわれていた。なお、ドドンゴもジャンボキングもスーツアクターが2人入る仕様の着ぐるみの怪獣で、戦闘中に馬乗りされていた。
第7回の海上での戦闘シーンは円谷ヒーロー作品ではジャンボーグAのガメレオンキング以来47年ぶりである。
名前の由来はダブルバインドから。「2つの矛盾した命令を他人にすることで相手の精神にストレスがかかる状態」のこと。「相手を誘導するテクニック」の名前としても知られ、恋愛関係で出てくる言葉でもある。
別名の「落花流水」とは「散り落ちる花と流れる水から転じて(落花は流水のままに流れたいと思い、流水は落花をのせて流れたいと思う意から) 男に女を慕う心があれば、女も思う情を生じて受け入れること。 男女が互いに思い合う情のあること」を意味する四字熟語である。