ディドラス
ういてんぺんかいじゅうでぃどらす
第4回『このときめきって、なに?』に登場。
肩から2本の突起が突き出した亀のような、四足歩行の怪獣。
背中と尻尾には棘が並んでいる。胴体にはむき出しの丸ノコのような構造があり、活動時には回転している。
物体を2次元化する能力を持っている。2次元化した物体はホログラムのように他の物体がすり抜けるようになる。
巨大化・狂暴化する前は自動車より少し大きい程度のサイズである。また、実際に見た時のオニジャの感想は「なんかシュールだな」。
巨大化以前から車や自動販売機などを2次元化していた。その後、駐車場でうずくまっていたところを怪獣優生思想の面々に見つかり、ムジナのインスタンス・ドミネーションによって凶暴化・巨大化。街中で暴れ始めた。
駆け付けたダイナゼノンの分離機体と交戦するが、操縦メンバーの一人である麻中蓬が風邪で寝込んでいたこともあり、うまく連携がとれなかった上に、2次元化の能力で砲弾を無効化。蓬の代打で飛鳥川ちせが搭乗していたダイナソルジャーに目をつけ集中攻撃に出る。
しかし、状況が悪化していると判断した南夢芽によってダイナウイングで蓬が戦闘に参加すると、ダイナソルジャーウイングコンバインに合体したことで逆に攻撃を受け、ダイナゼノンに合体されてからは劣勢となる。
最後はダイナレックスに噛みつかれた状態で、レックスロアーのゼロ距離発射を受けて全身が爆裂し撃破された。
破片になった肩の突起は怪獣優生思想がいたビルの屋上に突き刺さり、またしてもオニジャが巻き添えになりかけている。
雨宮の抱いていたキングストロンをモチーフに『UFOロボグレンダイザー』における円盤獣の悪党顔を元にしつつ、膝が付いた後脚や長い尻尾などスタンダードな怪獣にし、西川がグレージョムやバーナドドンの派手さを知ったことで、赤や黄色を使ったカラフルな体色やファイヤーパターンの模様が取り入れられた。キングストロンのほかに、バルタン星人やウルトラセブンのように、「メカのようではあるがメカではない」ディテールのパターンを取り入れている。ガイガンを意識して体の中央に回転カッターがあるが、よりメカ怪獣感を強調させるために腹から背中まで一周させている。
名前の由来はディドロ効果から。「生活の中に今までとは違った理想的な価値がもたらされた場合、新しい理想的な価値に合わせ、所有物や環境などを統一させようとする心理作用」のこと。
別名の「有為転変」とは「万物が常に変化してやまない事」を意味する四字熟語である。