以下、ネタバレ注意
「グリッドマンは私の物だ!!」
データ
別名: | 怪獣発生源集合体 |
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身長: | 72m(第一形態)/82m(第二形態) |
体重: | 11万5千t(第一形態)/14万8千t(第二形態) |
誕生日: | ? |
CV: | 神奈延年 |
概要
カオスブリンガーの集合体とも言える生きた現象のような怪獣。グリッドマンユニバースの中の全ての世界で発生した怪獣全ての影。
これまで数多くの世界で怪獣を無秩序に生み出してきた人間の負の情動が寄り集まり誕生した存在であり、流暢な言葉を操るなど意思があるように見えるが、アレクシスの弁では元になった人間たちの感情が写し出された結果として「意思があるように見えるだけだ」とのこと。
グリッドマン、並びにその中にある宇宙の戦士たちが戦う相手だった怪獣を産み出す、あるいは利用してきた者たちは様々な目的があって怪獣の力を頼っていたが、そんな彼らに共通する情動は「この自分の思い通りにならない世界を思い通りにしたい」と思う意思だと思われる。その影響を多大に受けた結果生じた疑似的な意思は、宇宙に混沌を招いてバランスを崩し終焉を導く、果てしなくスケール大で短絡的な破壊を求めるのみであった。
頭から無数の角を生やし、雑に削られたようにボコボコとした醜い顔をしている。ギザギザの歯があるがシャッターのようになっており、捕食以外では開かない。ちなみにその時は身体全体がばっくり割れるほど口が裂ける。
下半身はレッドキングに似ており太めだが、上半身は人間の体格に近い。そのためダボダボのズボンを履いているようにも見える。
胸部には無数の怪獣の種、もといバロックパールが確認できる。
活躍
グリッドマンは本来、実体を持たないハイパーエージェントだったが人間から姿を貰ったことで創造の力が拡張しており、
『SSSS.GRIDMAN』の最終話以降、裕太たちと別れた際に抱いた裕太の2ヶ月間の記憶を奪ってしまった負い目から宇宙を創造し続けていた。その結果、それらの宇宙で生きる怪獣も大量に発生し膨大なカオスブリンガーが発生した影響でマッドオリジンが誕生。
マッドオリジンはグリッドマンの合体能力を悪用して宇宙をグリッドマンの内部に取り込ませ、混沌を引き起こさせることで力を吸収していた。
マッドオリジン自身は赤い球体のような結界の中に潜みグリッドマンユニバースの外からグリッドマンを操り、配下の怪獣を送り込んで混沌を加速させていたが、存在を把握した『SSSS.GRIDMAN』世界のアンチとアノシラス(2代目)が、グリッドマンユニバースのアバターとしてツツジ台で活動していたグリッドマンに不意打ちを仕掛けることで強制シャットダウンさせツツジ台を除く世界が消滅。
「見つかってしまったか…しかし、邪魔はさせない!」
アレクシス「いいや、お邪魔するよ!」
アクセスフラッシュした裕太と接触した後、インスタンス・ドミネーションによりアレクシスと一体化したアカネが動き出したのを迎撃し、一度は圧倒する。
「グリッドマンを手に入れ、宇宙のバランスを崩し、全てを終焉に導くのだ!!」
アカネ「…そんな簡単に終わらせない。あの人達に、宇宙ごとグリッドマンを返してあげなよっ!」
しかし、一瞬の隙を突かれ結界を破壊されたことでグリッドマンが解放され、更に裕太がグリッドマンユニバースと一体化し宇宙から巨人サイズまで圧縮させグリッドマンの復活を許してしまった。
「何だ…何が起こっている!?」
アレクシス「拡大したこの宇宙を、再びグリッドマンとして形作っているみたいだねえ」
「そんなことが、可能なのか…!?」
アカネ「そういうことが出来ちゃうんだよ…ちょっと変な人達だから。」
ユニバースファイターとなったグリッドマンに記事冒頭の台詞と共に蹴りかかるも、グリッドビームを受けて宇宙から地球まで押し出され、ツツジ台へ落下する。
それでもなお「私のグリッドマンを返してもらうぞ!」と迫るも裕太とグリッドマンから「グリッドマンは誰かの物じゃない!」「この宇宙も誰かのものではない!」と真っ向から反論されてしまう。
更にアレクシスの力でグリッドマンの中にあった他宇宙も復活し、救援に来たガウマ隊や、ダイナゼノンの復活により同期したナイト達も参戦。
それでもグリッドマンの記憶を有しているため戦法を全て把握して優位に立つも、「だったら新しい手を使えばいい」というちせの提案に同調してアカネが進化させたビッグゴルドバーンの登場により誕生したローグカイゼルグリッドマンの戦法に翻弄され、フルパワーグリッドナイトやサウンドラスによりノワールドグマも全滅、自身もアレクシスやフルパワーグリッドナイトの攻撃を立て続けに食らい、最後はローグカイゼルパワーフィニッシュを受け撃破されたかに思われたが……?
「まだ終わってはいない…!!」
「こちらも合体だ…!」
一瞬の隙を突いてアレクシスを取り込み(アカネはアレクシスが脱出させたので無事だった)、無限のエネルギーと無限の命を内包し、怪獣王に酷似した黒い体色を持ち焔をまき散らして飛行する第二形態にパワーアップする。
「無限の命、無限のエネルギー…その力、存分に…使わせてもらうぞォォォ!!アレクシス・ケリヴゥゥゥゥ!!」
その力で満身創痍のグリッドマン達を圧倒するが、グリッドマンが自身のフィクサービームとグリッドナイト達の破壊光線を同時にぶつけることを提案。
その作戦に同調したサウンドラスの「メロディックブラスター」、フルパワーグリッドナイト&ダイナレックスの「フルパワーグリッドレックスロアー」とグリッドマン&ビッグゴルドバーンの「グリッドハイパーフィクサービーム」を束ねた光線が直撃。
「かっ、体が破壊される!いや、修復している!?いや、また破壊だと!?どうなってる!?」
破壊と修復という相反する2つの力を同時に浴びせられたことにより、体が破壊と修復を無限に近い値で連鎖させ、物質循環にフリッカーを引き起こすという状態に追い込まれてしまう。
(2代目曰く、「エネルギーが無限であっても体が物質である限り必ず劣化が生じる」とのこと。劇中では内海の回想で「同じ紙に何度も絵を描き消しを繰り返した事で破れてしまった」シーンが使われている)
「このままやられてなるものか!」と必死で脱出しようとするもアレクシスに「せっかく合体したんだ、もっと一緒にいようよ!」と引き戻されてしまった為、仕方なく再びアレクシスを取り込み光弾を乱射する。
「邪魔だ!グリッドマンもどきに何ができる!?」
ナイト「グリッドマンを勝たせることだ!!」
その後、ダイナレックスの後押しを受けて向かってきたフルパワーグリッドナイトとの殴り合いに間一髪競り勝ちナイトの顔を損壊させるものの、その損壊した耳アンテナ部分がまさかの目にクリティカルヒット。
ナイト「今だ!グリッドマン!」
もがき苦しむ状況の中、グリッドマンの渾身のパンチを顔面に受ける。
「グリッド…マン…お前は一体何者だ…?破壊と修復の力を併せ持ちながら、一人では何もできぬ弱い存在…」
グリッドマン「だからこそ、私のそばには皆がいてくれる…裕太がいてくれる!そうだ…私は弱い!それが、私だァァァァァァァッ!!!」
自らの弱さを受け入れたグリッドマンの左手によるパンチを続けて胸部のバロックパール集合体に受け、駄目押しと言わんばかりのグリッドビームを喰らって完全に消滅。同時にバロックパールも全て砕け散った。
余談
CVの神奈氏は『電光超人グリッドマン』第1話にて怪獣化する前のAIのギラルスの声を担当していた(当時は「林延年」名義)。
そう考えると『マッドオリジン』とは中々洒落た名前である(『藤堂武史』及び『武史が作ったギラルス』双方にかかったダブルミーニングと言える)。
ちなみに上半身自体も肩にツノが生えたギラルスのアップデート版に見えなくもない。
また、太くボリュームのある下半身に反した細身の上半身というフォルムが原典に登場した最後の怪獣であるスカボーンを彷彿させるとの声もある(上半身に合わせてかこちらも刺々しくなっている)。
この為、最初の怪獣の上半身と(特撮版での)最後の怪獣の下半身が合わさった点でも正にこの名前が相応しいと言える。
総じて恨みの具現化であるチドゲラーとはまた違ったアプローチによる『藤堂武史を怪獣化させた姿』と言えるだろう。
デザインは雨宮哲氏。コンセプトはフルパワーグリッドマンから逆算しての再構成。
そのため階調補正をかけるとフルパワーグリッドマンの色合いとなる。
『グリッドマンを独り占めする存在』をラスボスに据えた為、パンフレットでは冗談混じりに、『僕によるグリッドマンの私物化(笑)を皆で打ち破る(要約)』展開にしたとの事。
ちなみに、彼の末路に関しては先述している通り劇中冒頭における裕太と内海による会話の中の消しゴムが伏線となっている。
本予告映像ではユニバースファイターのグリッドビームによって地球まで飛ばされた際の映像が使用されており、このことから「本公開ビジュアルの虹色の流れ星はマッドオリジンなのでは?」という意見もある。
2024年4月7日に行われたイベント「グリッドマンユニバースショー」にて第一形態の実写スーツが製作された。
関連タグ
アポカリモン:とあるアニメの登場キャラクターで、負の要素が集まって生まれた共通点のあるラスボス繋がり、世界の終焉を目論む点やデジタル世界で生まれたデジタルな存在と言う点も共通している