ワイバーン(ガンダム)
わいばーん
- 小説『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』に登場するサンクキングダムの戦闘機。
- 雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場する地球連邦軍の戦闘機。本項で解説。
型式番号FF-08WRまたはFF-08GB。
Pixiv上では、単なる「ワイバーン」タグも用いられる。
宇宙世紀0080年代中頃に開発された地球連邦軍の戦闘機。連邦軍の中でもエゥーゴ寄りの勢力が開発に関わったようで、Ζ計画で開発されたモビルスーツ(MS)とも技術的な繋がりがある。
ターボ・ファン・モードとロケット・モードの切り替えが可能なハイブリッド・タイプのエンジンを2基搭載しており、大気圏内外双方で運用できる全領域戦闘機となっている。
機体は、胴体と主翼が一体化されたブレンデッド・ウィング・ボディ。端部には可変後退翼を持つが基本的にはデルタ翼型で、ウェイブライダーとしての機能も持たされている。また、コックピットを含む機首周りの設計はコスト削減のためにコア・ファイター系列のものを流用しており、後のGコアとも共通化されている。
十分な武装を搭載できるよう、トリアーエズやTINコッドといった以前の戦闘機と比べて機体の大型化が図られており、それによる運動性の低下を防ぐため、エンジン部のベクタード(推力偏向)式ノズルに加えて、AMBACによる姿勢制御を可能とすべく可変モビルスーツ(TMS)でも用いられたテール・スタビレーターが採用されている。
高高度から低軌道にかけてで極超音速飛行が可能な性能から、高高度迎撃機フライダーツの後継機として同様の地球防空および制空任務に就いていた。
練習機として用いられた機体もあり、宇宙世紀0085年には、訓練生時代のリョウ・ルーツも月面の第3訓練基地所属機に搭乗している。さらにグリプス戦役以後になると、ウェイブライダー形態の機体特性が近いΖプラスなどのTMSの操縦訓練にも使用された。
また、その搭載量を生かす形で、主翼下に兵装搭載用のトリプル・イジェクター・ラック4基を取り付けた対地攻撃仕様も存在し、こちらには「FF/A-08WR」の型式番号が与えられている。この仕様はカラバで用いられた。
ダガーフィッシュ
型式番号FF-S4。
『ガンダム・センチネル』に登場。
宇宙空間におけるセイバーフィッシュの後継機として、ワイバーンを元に開発された宇宙戦闘機。エンジンがロケット・モードのみに限定されるなど、大気圏内での運用に必要な装備は撤廃され、その分コストも抑えられている。
セイバーフィッシュと同様に、主翼部の上下に計4基の固定式ブースター・パックが装着されており、ここにはそれぞれ2基のロケット・エンジンとともにミサイル・パイロンを1つづつ備える他、上部2基のブースターにはメガ粒子砲も1門づつ装備されている。
クインビー
型式番号FE-08WR。
『ガンダム・センチネル』に登場。
ワイバーンを元に開発された、ミノフスキー粒子が少ない領域で用いられる電子戦機。機体各部にレーダーなどの敵の電子機器を妨害・撹乱するための電子戦兵器を搭載しており、それを管制する電子戦士官を搭乗させるためにコックピットは複座式になっている。
なお、複座化と電子戦兵器搭載によって肥大化した機首と釣り合いを取るため、テール・スタビレーター周りも大型化されている。