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ゾディ・アック

ぞでぃあっく

ゾディ・アック(Z'OD-IACOK)とは、「ガンダムセンチネル」に登場する架空の兵器である。
目次 [非表示]

機体解説

ガンダム・センチネル」に登場する、ネオ・ジオン軍が開発した試作型可変モビルアーマー

地球侵攻作戦の際の低軌道制空用兵器として開発された。

外観は旧世紀の宇宙用ロケットを思わせるフォルムとなっている(対峙したストール・マニングスリョウ・ルーツは共に「教会の尖塔〈ピナクル〉」を連想している)。


特徴と武装

全長200mを超える超大型機。本来、ここまでの大質量となると軌道変更の際の推進材の消費が膨大なものになるのだが、本機は大気圏上層部の大気を利用した慣熟航行によって、その消費を押さえた軌道変更を可能としている(ただし、クレイがサイドに向けた“「貴様が慣熟航宙を提案してくれたお蔭だな」”発言から、運良く本機でもその運用が行えただけの可能性も否定できない)。

また、中心線から上下に機体の分離が可能となっている。その状態の機体は「ゾアン」(それぞれ「ゾアンⅠ」「ゾアンⅡ」)と呼ばれる。

機体の各部から、巨大なビームサーベルや準サイコミュ式の有線式ビーム・クローを展開し、格闘戦形態へ移行可能。

巨大な機体後方のユニットは単体での航行・大気圏再突入が可能となっている他、頭部がコックピットと脱出ポッドを兼ねている。

胴体中央部には大型のメガ粒子砲が装備されている。合体状態では機首部が大きく上下に分割し、内面に備されたIフィールドジェネレーターにより、正確に目標に誘導される。大型メガ粒子砲の威力はコロニーレーザーを除けば最強クラスである。それ故に、本機は全身が巨大なメガ粒子砲である。


欠陥

本機には重大な欠陥が存在し、いずれも解決には至らなかった。

まず、メガ粒子砲を連射する際、エネルギーチャージや冷却系にトラブルが発生する。具体的にはメガ・カノン発射に必要な電力が過多に陥り、結果コンデンサーがパンクしメガ・カノンに電力が逆流してしまう

また、機体構造上の問題もあり、こちらはメガ・カノンがメイン・エンジンに挟まれている上、メイン・エンジン前方に推進材タンクが設置されている仕様から、メガ・カノンを射つ毎に推進材が熱せられ、自爆の可能性が高まると、最低限の安全性からも逸脱している深刻なもの。

サイコミュの導入も検討されていたが、メガ粒子砲関連のトラブルが続出した為に計画は見送られ、結局大気を利用した軌道変更の実験をした後に、欠陥機として廃棄処分が決まった。


その他

雑誌『モデルグラフィックス』の連載時には登場しなかったものの、別冊化の際に新たにデザインされ、本編に登場している。「ゾディ・アック」の名前は黄道十二宮に由来しており、史実における宮古湾海戦で活躍した軍艦「回天丸」をモチーフにしていると考えられる。


劇中での活躍

ペズンの反乱終盤にネオ・ジオン軍からニューディサイズ表向きの協力として譲渡された。当時のネオ・ジオン軍は地球連邦軍との宣戦布告前であり、地球連邦軍同士の内乱を傍観する立場を採っていたのである。

この際にゾディ・アックの欠陥を彼等に告げずに譲渡ているが、小説の記述によると“欠陥機の譲渡は嫌がらせではなく、戦力に余裕のないネオ・ジオンにはそれぐらいしか渡せるものがなかった事情”があった。

もっとも、この艦隊のトップのトワニング提督は、ジオン没落の原因とも見られるキシリア派(同派閥は敵味方問わず、非道な行いをする軍人が大半を占める)であり、劇中でも袂を分かったニューディサイズを「所詮は連邦」と吐き棄てている為、体よく欠陥兵器の厄介払いをしたかっただけの可能性も棄て切れないが……。


譲渡の際にネオ・ジオン軍のエンブレムが入ったままであり、消されずにα任務部隊との戦闘が行われた。

トッシュ・クレイがゾアンⅠ、ファスト・サイドがゾアンⅡに搭乗。トッシュの立案によりこの機体自体を質量爆弾として、連邦軍総司令部を爆撃する作戦(小型のコロニー落とし)に使用するべく実戦運用される。この時、少しでも破壊力を高める為、大型ミサイルが実装された。

大気利用による軌道変更に成功するが、ゾアンⅠとゾアンⅡに分離し挟撃しようとした際に、ゾアンⅡはメガ・カノンのチャージ時間を短縮する為、開戦と同時にエンジンの出力を常に上げ続けていたため、上記の構造上の欠陥に纏わるトラブルが一斉に発生し自爆してしまった。

残るゾアンⅠも質量弾としての軌道に乗せるのには成功したものの、地球連邦軍α任務部隊のSガンダムによって、ニューディサイズ残党を収容した艦船と共に撃破されている。


機体バリエーション

ゾディ・アック量産型

ゲーム『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズに登場する架空の兵器。

ゾディ・アックの発展量産型で、ベース機の抱えていた数々の欠点を改良した上で、生産性を重視して機体をコンパクト化している。

メガ・カノン砲の威力こそ初期型に劣るものの信頼性は飛躍的に向上しており、大気圏突入能力等も健在。本機もビームサーベルによる近接格闘が可能とされているが、設定のみでユニットの武装としては用意されていない。

コストパフォーマンスに優れたMAであり、地球侵攻作戦の主力部隊へ配備する予定であったが、当時のネオ・ジオン技術陣は、準サイコミュ搭載MSの設計に追われており、本機の開発は設計段階で打ち切られたとされる。


関連タグ

ガンダムセンチネル モビルアーマー

トッシュ・クレイ ファスト・サイド


ザクレロ:同じく『欠陥品』の烙印を押されたMA。

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