概要
型式番号RMS-143。
雑誌企画『ガンダム・センチネル』に文字設定のみ登場。
グリプス戦役期に小惑星ペズンの地球連邦軍ペズン基地で開発が進められていたモビルスーツ(MS)。
「ゼク・シリーズ」と呼ばれるペズン製MS群の3番手で、機体名の「ドライ」はドイツ語で「3」を意味する。
ゼク・シリーズ2番目の機種であるゼク・ツヴァイが強力ではあるが汎用性に欠ける巨人機として完成したことを反省し、機体の小型化を図るとともに、シリーズ最初の機体であるゼク・アインの「新世代の汎用MS」というコンセプトを、よりバランスよく洗練する形で開発が進められていた。ゼク・アインおよびツヴァイとのパーツの共通化も為されていたという。
しかし、宇宙世紀0088年に勃発した「ペズン事件」の際にニューディサイズがペズンを核爆弾で爆破したため、開発の継続が困難となり計画は中止された。
この爆破前に実機は完成していなかったようで、他のゼク・シリーズのようなニューディサイズによる接収・運用もなされていない。
なお、同時期にゼク・フィーアと呼ばれる機体(フィーアはドイツ語で「4」の意)の開発も進められていたというが、こちらも実機の完成には至っておらず、詳細は不明である。
2023年現在に至るまでメカニックデザインは設定されておらず、本記事のメイン画像をはじめ、インターネット上に存在する「ゼク・ドライ」のものとされるイラストは、いずれもファンによる非公式な二次創作に基づくものである
中には、「同人作品用に描かれた設定画」など、いわゆる野生のプロの手による公式と見紛うようなイラストも存在する。