デルタ翼は、航空機の主翼のデザインの一種。
由来はギリシャ文字のΔで、読んで字の如く三角形となるのが特色。
概要
高亜音速から超音速に至る高速域での飛行特性が良く、また主翼面積を大きく取ることができる(=主翼全体にかかる力が小さくなり、より高い機動性が実現する)ためジェット戦闘機などに用いられる。
一方で、特に単体(機体に単純な三角形の主翼をつけたような状態)では低速飛行中の飛行特性がかなり神経質であるため、現在では尾翼をつけたりカナード(前翼)を付けたり、ストレーキ/LERXと呼ばれる張り出しを設けたり、角度の違う翼を組み合わせたダブルデルタとしたり、或いは機体の制御にコンピューターを積極的に使用したりといった工夫がなされる事が殆ど。
紙飛行機もだいたいこの形。