概要
個人向けのインターネットがオタクの趣味でしかなかった西暦2000年前後、女性であることを公表してネットで活動する女オタクは珍しく、それだけで男性ユーザーからはアイドル扱いされる事も少なくなかった。これを本物のアイドルと区別するために「ネットアイドル」と呼ばれるようになった(「女っ気の無いネット上だからチヤホヤされるのであって、本物のアイドルには遠く及ばない」と言う揶揄も含まれている)。
ネット初期から広告代理店がいろいろ仕掛けていたがこれは上手く行かなかった。ネットアイドルの成功例として知られるのが眞鍋かをりや中川翔子だが、彼女達の場合、元々本物の芸能人であり若干ニュアンスが異なる。
インターネットの一般化により女オタクは珍しくもなくなり、更には本物のアイドルもブログ等を公開するのが常識となる。ニコニコ動画の踊り手や歌い手などもいたが、顔を隠していることが多かったり、二次元至上主義が唱えられたり、オフパコのイメージがついて回ったりといまいち支持を固められず、ドルオタからも「世は地下アイドルブームだし本物の方がいいよね」ということで、ネットアイドルというジャンルは一時冬の時代を逢える。
2010年代後半にYoutube、Tiktok、インスタグラムなどで、世間一般での知名度は無いがネットでは有名という人物がちらほら現れ、ネットアイドルというジャンルも復活した。
なお、バーチャルネットアイドルやVTuberの大半は「美少女設定のキャラ(中身は男)」による運営。存在自体が揶揄だからか、毒舌な幼女(と言う設定)が多め。我々の業界ではご褒美です。
バーチャルネットアイドルの頃は一枚絵だったが、Vtuberはポリゴンモデルでアニメーションするのが普通になった。また(声優を雇ったり、ボイスロイドを使ったりで)声も付くようになっている。
関連項目
ネカマ - 2000年代前半は「ネット上で女性を見たらおっさんと思え」という風潮だった。
バーチャルネットアイドル ちゆ12歳 - 初期ネットアイドルのパロディ。言葉使いは丁寧だが、所謂「オブラートに包んでいる」だけで内容は毒舌。2018年にはVTuberデビューもはたした。