概要
2000年代において、オンラインゲームなどで男性プレイヤーが女性になり切りプレイすることは「ネカマ」と呼ばれていた。
主にチャット等で女性の振りをして男性をからかい、ひどい場合には男性から金品などを貢がせる行為が少なからず存在した。また、女性の振りをしてSNSを炎上させたり、お馬鹿な言動を行う構ってちゃんのユーザーも居た。
そのため、「ネカマ」というのはこれらの行為がマスメディアに取り沙汰された結果、犯罪者、詐欺師というイメージが強く存在した。
なお、男性プレイヤーが女性キャラクターを操るだけの場合はネカマとは言わない。あくまで女性を演じ女キャラクターを操作することをさす。
また、Vtuberの中には男性が女性キャラのモデルを操作するケースもあり、バ美肉と呼ばれる。中の人が男性であることをあえて公言し、一定の支持を受けている者もいる。
ただし、ボイスチェンジャーや加工アプリの普及もあって、昔に比べて格段に「ネカマ」がやりやすくなっているの事実である。
逆に、女性がネットで男性を演じる場合は「ネナベ」と称される。
ネカマの理由
ネカマの理由は人それぞれだろうが主に以下の通りであろう。
ゲーム内で有利
特に日本・韓国・中国などのアジア系(と言うか日本アニメ文化圏)のゲームでは女性キャラクターのアバターや装備が充実していることが多い。
見た目なども華美であったりして男性であれば興奮出来るようなものも多い。
逆に欧米製ゲームだとマッチョイズムかその逆のポリティカル・コレクトネスが強く女性優遇はほぼ無い。そもそも美少女が巨大武器を振る事に対し「リアルじゃない」とマジレスされる。
また作品によっては男性限定職と比較し女性限定で習得できるスキルに明らかにバランスブレイカーがあることといった文字通り有利になるケースもある。
優しくされたい
オンラインの世界では相手の性別で露骨に態度を変える人がいる。
女性に対して優しいが、男性に対しては辛辣というプレイヤーは(男女ともに)多いため、男性自機でゲームを開始すると自然とハードモードになりがちである。
優しくされたい、という理由でネカマを演じるものもいるだろう。
ロールプレイを楽しみたい
女性になりきってみたい、という理由である。
元々RPGというのはこのような「なりきり」を楽しむものでもある。
これは、「女性になりたい」という願望を持つ男性がかなり多いことが背景としてある。
そもそも女性に変更してイベントを進める事を推奨されるケースすら存在する。
「私は女だけど」
男性の意見には耳を傾けないが、女性の意見は聞くという人がいるため、あえて女性と偽って称賛を浴びたり、逆に反論するというもの。
男の尻なんぞ見続けたくない
MMORPGで一番画面に映る時間が長いのはプレイヤーキャラクターである。ましてや三人称視点タイプだと常にPCの背中(尻)を見え続けなくてはならない。当然男としては野郎の尻を見続けるより美少女の尻を見続けたほうが楽しいだろう。MMORPGで乳揺れを実装するようなゲームはほぼそういう客を見込んでの実装である。
まぁこの場合は女性を演じていないのでそもそもネカマではないが
その他様々な理由があると思われる。