概要
男性がインターネット上で女性を演じる行為を「ネット+オカマ」を略して「ネカマ」というのに対し、女性がインターネット上で男性を演じる行為を「ネット+オナベ」から「ネナベ」という。
ちなみにネナベという言葉は腐女子界隈で用いられたのが最初ではないかと言われている。
本人はそのつもりが無いのに「ネナベ」認定を受けることもある。
これは、ネット初期において男性ユーザーが多いパソコン系ネット空間と、女子高生ユーザーが多いガラケー系ネット空間が分離していたため、口調がまるっきり異なっていたことが原因としてある。
そのため、「女性はインターネット上では絵文字顔文字を大量に付けたりするはずだ」というイメージが男女問わずあり、淡々とした文章を書いていると誤解を生むことがある。
逆にネット上で古風な女言葉を使うのは高確率でネカマとされる。
(アジア系の)ネットゲームでは確実にネカマの方が多い。
男性プレイヤーが圧倒的に多いであろうPSO2やMOEにおいて女性キャラが人口の2/3以上を占めると言う公式の統計結果が出ていることが根拠となっている。
ネナベの理由
ナンパ行為がうっとうしい、ストーカーされないか心配
出会い厨等に付き纏われない為に男性の振りをするというもの。
現実世界でいえば一人暮らしの女性が軒先に男性のパンツを干すのと同類。
「女性としてちやほやされたい」と言うタイプのネカマとは真逆の理由である。
女性差別してくる奴らがうざい
「女はヒステリー持ちだから」と言ってまともな議論に水をさされる。
海外でも女性プレイヤーは下手と見られることが多いらしく、あえて男性キャラを操作する女性プレイヤーは多いとのこと。
男女問題での印象操作
フェミニズムや男性向け作品などの男女問題が絡む事柄を、自分の意見を効果的に見せようとして男性と偽り女性側に有利な意見をする事がある。(例としては男性ならまずやらない事に対して、「男性の自分(本当は女性)がやってるんだからそれは間違いだ。」と意見するなど。)
他の女性とは一線を画したい
男性が多い環境で女性がチヤホヤされるのと同様に、女性が多い環境では男性は珍しがられ、同業者からの批判を回避できるため、あえて女性が多い界隈で男性と偽るケース。具体的な例を出すと、腐女子の作家が男性と偽り、BL作品を投稿するというもの。Pixivにおいてもこうした例はそれなりに多いと思われる。
ゲーム上で有利
日本や韓国のゲームではあまり見られないが、欧米などのゲームでは男性キャラクターがステータス上有利なものも多い。
ゲームなんだから現実と異なる性別を楽しみたい
ネカマでも同様に有り得る理由。
このゲームでは男性キャラクターでプレイしたい
性別は自由に選べるが、ゲームのストーリーが男性キャラクターの方が親和性が高い…等と言う理由で男性キャラクターを選ぶ女性プレイヤーもいる。
そもそもネナベをしているつもりはない
なんとなく男性キャラクターを使う、というもの。HFOなんてネタも存在するし。特に腐女子に見られる傾向として、男性アバターに自己を当てはめているわけでなく、男性アバターを1人のキャラとして見なしている人はかなり多い。FGOの藤丸立香やグラブルのグランなどメディアミックスやコラボの関係で性格が設定されているアバターは特にそうだろう。
ネナベを見分ける目安
※必ずしも当てはまるわけではないので注意
- 会話が芝居掛かっている、荒い、或いは徹頭徹尾敬語、やたら下ネタばかり言う
- 自分(女性)のイメージした男性がモデルのため現実の男性からずれやすい
- 自分のプロフィールがやたら詳細、自分は男であると言う主張が強い
- バレないように考えた結果、言わなくてもいいようなことを積極的に話す
- 男性では理解できない(しづらい)分野で話す、女性の気持ちに共感しすぎる
- 一対一の会話を避けようとする
- 多数で喋るより深い話題になるのでボロが出やすいため
- (※参考程度)感情的になりやすい
- 女性は比較的男性に比べて理論よりも感情で動きやすい傾向にあるため
pixivでの問題点
pixivでは男性向けランキングに明らかな女性向けや腐向けの作品がランクインする現象が頻繁に起こっている。原因として、pixivの一部の女性の利用者がアカウント上の性別を男性と偽って利用しているためだと考えられる。
このような問題は本来の男性向けランキングに入るべき作品がランクインできないことやそのランキングを利用する人達に対し迷惑を掛けている可能性が指摘されている。
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