概要
自分の性欲を満たすため、恋人探しや出会い目的ではない場所に、女性との「出会い」を求めてやってくる男性。
オフ会や趣味のサークルなどで、女性に対し場にそぐわないナンパ行為や強引な贈り物をする、恋人の有無などのプライベートな質問をする、下着や胸を見せろなどといった非常識な要求をするなど。彼らの狙いはあわよくば性行為を行う事、いわゆるヤリ目である。特に悪質なケースでは、睡眠薬などのクスリを飲み物や食べ物に混ぜて、相手の意識をもうろうとさせ、抵抗できない状況にしてレイプするなどといった性暴力(これは出会いの場でやっても犯罪です)を働く常習犯も存在している。
SNSなどのインターネットコミュニティでは荒らしの一種としても扱われる。
「女性との出会いを求める男性」以外のケース
上で「女性との出会いを求めてやってくる男性」とは書いたが、定義上は女性の出会い厨や、同性を狙う出会い厨も含まれる。
しかし、迷惑行為としては男性が女性を狙う場合が圧倒的に多い。ただ、相手が異性愛者(ノンケ)と知りながらヤリ目で強引なアプローチをかけるゲイなど、男性がターゲットとなるケースが全くないわけではない。
なお、出会い厨とはやや異なるが、ゲイに異常な興味を持ち、ゲイ男性と友人になりたがる女性も古くからいるが、ゲイコミュニティからは「おこげ」と言われて嫌われがちである。逆に腐女子やおこげの女性に「腐男子」や「ゲイ」を装って近づき、女性の警戒心を解いて釣り上げようとする悪質なノンケ男性も存在している。
SNSでの出会い厨
特に標的とされやすいインターネット上のコミュニティとしては、以下の条件に当てはまるサイトが多い。
- 趣味でコミュニティを形成し交流する(共感を得やすく警戒を解きやすい)
- 趣味のコミュニティであるがその趣味に関して初心者やファンでも加入可能(たとえば「絵描きonly」のようなところは敬遠される)
- 画像や動画などではなく文字での交流が主体(事前に顔や身元がバレにくいことが前提であり、後に歌い手やゲーム実況等の音声による交流媒体も加わる)
- 未成年ユーザーが多く、かつ大手サイトの信用に便乗できる(メンバーが多いとそれにつれ対象も多く騙せる相手を見付けやすい、ロリコン向けのネタが得られる、運営が動きにくい等)
pixiv
無論、これらに当てはまるpixivなども例外ではなく、運営はこうした問題について2010年4月21日付でアナウンスを発している。→参照
被害
被害と言っても直接的な性被害だけとは限らないため、以下のような被害に遭わないよう、より一層の注意が必要である。
特に注意すべきケース
本人の性的嗜好から、または被害者の無知・未熟に付け込み易いという理由から、18歳未満の異性・同性を特に狙う者も存在する。
そういう者たちは最早ナンパですらなく、純粋に性的欲求を満たす目的の者が多い。
子供を狙った凶悪な性犯罪者と認識して、最大級の警戒心を持つべきである。
未成年者が被害を受けた場合は将来への影響も非常に重大なものとなるので、個人情報の漏洩にはより一層注意しなければならない。
そして被害は継続する
被害者本人には責任が無くとも、「ネタ」の名の下に延々と粘着やストーカー行為を繰り返す者たちがネット上には存在する。
そういった者たちに目を付けられないためにも、よく知らない他人を信用しない、出会い厨を相手にしないという姿勢が大切である。
その一方で…
ただし、悪質な女性やネカマなどに引っかかり釣り上げられて下記のような被害に遭う可能性があり、この行為をする側にも覚悟が必要。
- オンラインゲーム内でレアアイテム等を貢がせる、パワーレベリング等に付き合わせられる
- 状況を実況されたりまとめサイトに纏められ笑いものにされる
- 厨房自身の個人情報を入手されその情報を様々な形でばら撒いたりされる
こういう被害に遭うのが嫌なら、出会い系でもない場でのナンパ行為等は慎むべきである。
類語
特にpixiv等「創作系SNS」においてはコミックマーケット等のイベント等とも距離が近い関係上「純粋に同人などの仲間として出会う人達まで『出会い厨』と思われかねない」という指摘が存在し、それに伴い「ナンパ厨」という単語も用いられ、この名称で「ナンパ厨撲滅運動」という運動も立ち上げられており、露骨に性行為を求める人間を特に「脳が下半身に直結している」という意味で「直結厨」と呼び分ける事もある。
サークルクラッシャー
サークル等で男性同士が特定の女性を巡って争いを起こし、結果的にコミュニティが荒れたり、崩壊したりする事はままある。その場合、女性が「サークルクラッシャー」と呼ばれて嫌われる場合もある。
関連タグ
出会い 厨房(ネットスラング) 厨房の一覧 迷惑行為 規約違反 pixivマナー ナンパ ヤリチン ヤリ目