概要
主としてネット上のサービス、BBSの書き込みや動画サイト、いわゆるまとめブログのコメントの書き込みなどにおいて、攻撃的あるいは挑発的な態度で無闇に利用者同士の対立を煽り炎上させることを企てる人物のことであり、一般的には荒らしの一種とされる。
またサービスの利用者だけではなくアルファブログ( 多くの読者を持ち影響力の大きいブログ )やまとめブログ等情報発信を行えるサービスの管理人自体がこれに該当し、過激な見出しを付けることや内容を歪曲させ掲載する事で対立を煽るケースも多い。
言動
彼らは、過激な情報( 真実であるかは問わない )をもとに、ユーザー同士のつぶし合いを行わせるように仕向ける。
また、対立をあおるため、確証の取れていない情報や虚偽の内容、さらには別名を使い自分で記述した記事などをソースとした書き込みを行うことがある。
さらに、人格を使い分け別人物へのなりすましを行い、自作自演をしつつ挑発的な発言や人格否定、エナジーバンパイアや極端なバカに類似した言動を行うことにより相手への印象操作を行い、対立をあおることもある。
実際のところ対立厨自身は利用者同士の対立を煽って楽しむのが主目的であるとされ、実際には話題とする事柄には大した興味を持っていないことも多く、対象は「今そこそこ流行っているもの」にするため、ネットイナゴ的な面も見受けられる。
例えば、あるコンテンツのファンが集まる掲示板で、その作品を散々罵倒してファンを激怒させたかと思えば、そのコンテンツのアンチが集まる掲示板で逆にその作品を褒めちぎってアンチを激怒させるようなことを平気の平左でやったりする。
簡単にいえば、ファンが必死になって何かを擁護している様や、アンチが必死になって同じ何かをコケにする様を、馬鹿にしきって楽しんでいる非常に質が悪い荒らしである。
例(二次元版)
フィクションのダブルヒロイン同士とその信者を「女の敵は女(この言葉には様々なニュアンスがある)」などと言って煽ったかと思えば、事が過ぎ去って時間が問題を解決したり別の人が問題を解決したりして事態が沈静化したら、批判を逃れるために「叩きまくっているキャラ×叩かないキャラ」、あるいは「パチンコ弾代わりに使い終わったキャラ×ボロボロに傷付いたキャラ」というあからさまに単体で萌えていない二人組、関係性に萌えていない二人組の手抜き百合を作って残飯処理を行う。
敵対(殺し愛、ぼこり愛)をBL、百合変換するオタク(この層にも別の批判があったりするが)でもやらないことを平然とやってのける。
ダブルヒロインが「同じ男や目的を好き」という明確な理由があるならいいほうで、その設定がなく、争う理由すらないこともある。原作では仲いいパターンの他、お互い価値観がバラバラで棲み分けている関係を悪化させられるケースもあり、ダブルヒロインそれぞれの専用スレを対抗ヒロインの痛い信者になりすまして荒らし、ファンに単体萌え語りをさせようとせず、彼女たちの信者、アンチが対立させられるケースもある。
普通は嫌いなキャラ×好きなキャラのカップリングは作らないため、対立厨は後者も好きではなく、原作を隅まで読んで原作キャラに愛着を持った上で、敢えてパラレルワールドの二次創作でカップリングさせる層とは異なる。
三次元版にも言えるが、容姿や恋愛関係を貶した相手に謝ることや、凄いことをしたら素直に誉めること=人ではなく女として負けることと洗脳された女子(の信者)にもう一人の女子(の信者)が抵抗したら、「自分が上手く行かないのを相手のせいにしている」と言って、普段対立厨が苛めているダブルヒロインの片割れの信者面をする。
ダブルヒロイン(の信者)と関係ない場所で、「女同士の戦いは可哀想で見てられない」だの「あの女子は可哀想だ」だのと言い、あたかも自分が苛めて不幸にした女子の信者面や事件に関わっていない傍観者面をすることもあり、発言に心が籠っていない。
善人側や苛められる側や地味で大人しく隙がある側に特に愛情がない様子で、わざと悪事を肯定して苛めさせている側の信者でもなく、遊びに使い終わった二人組がどうなるかはまったく考えていない。対立厨が一番愛情があるのは自分で、争う者同士の信念などまるで見ていない。
ちなみに、『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の第一回ペア人気投票に際して赤坂アカが取った有名な一連の行動は完璧に対立厨の典型例であり、曖昧、抽象的で分かりにくい例の紹介よりも遥かに良い対立厨の題材であると思われる。また、炎上商法と対立厨とエナジーバンパイアはそれぞれ紙一重の行為であり、自己に有利な結果へと狡猾、巧妙に誘導していくのがマキャベリスト、サイコパシーであり、破滅志向で破壊しつくすだけの者がエナジーバンパイアと言えよう。
以下の根本的な問題も忘れている。
- 相手は二次元に過ぎないため、現実に友達がいる人や他人を罵る以外の趣味がある人はその界隈から去ればいい
- ダブヒロ論争は片割れがいるからこそ成り立ち、アンチが文句を言ってもメイン側が不人気でもメイン側は消えることがなく、メイン側は公式で極悪非道として描写されていない限り酷い目には遭わず、勝ち組のままである
- メタに分析しても、不人気メインであれ人気サブであれ、ストーリー上で読者の印象に残るキャラを立てられる時点で大成功しており、論争すら起きない不人気作品も多い。そもそも対立厨は人気サブの信者ですらないが。
- 第三者視点で見た時に特に際立って見えるのは、戦っている二人組よりも、ランランと輝いた目で二人組を道化扱いし、鬼の首を取ったように嘲笑しつつ盛り上がっている対立厨自身である
- 戦っている二人組を極悪非道に見せて周囲に嫌わせるのは至難の業であり、対立厨よりも性悪に見せられない始末
- 日常生活には暗黙の了解があり、真のあるある、いるいる、やるやるのガイドラインには勝てない
- 最も対立厨の理想に近いのは、選ばれる側の異性や脇役ではなく、偽主人公と原作主人公の関係性であり、偽主人公は公式が「100-1=0」対策で駄目な読者の自己投影用、ぬか喜び用にミスリード要員として設置するケースが多い
例(現実版)
対立厨にとって気に入らないターゲットAがいた場合に、無関係の人間Bを持ち出して、「Bはお前を嫌っている」「みんなお前を嫌っている」「Bがお前に対して○○で○○で○○だと言っていた」と言って煽る。
本当は対立厨自身の負の本音であり、対立厨一人の意見をその他大勢のせいにしたり、主語を拡大したりして、会話に登場するのは対立厨の理想のオリキャラ化したBであり、人間味や真実味に乏しい。
だが、現実世界で嘘を本当に見せるのは至難の業であり、Aは対立厨よりもBを理解していることが多く、対立厨は現実では非リア充で自分を大きく見せるのにかなり無理があり、インターネットほど大それた洗脳や自作自演はできず、虚構蔓延や冤罪すらできずに終わることが多い。
写真週刊誌の芸能人をみんなのおもちゃ化する遊びのように赤の他人の家族の容姿の美醜差のある夫婦/親子/兄弟/姉妹、同い年、同期といった二人組を比較する遊びなどもするが、加害者家族の苛め問題や似ていない家族の托卵認定や被害者の美醜が関係ない性犯罪問題と比べたら屁でもなく、比べる二人組が一般人と社会不適合者ほどの差がなく、ミラーリングの劣化コピーのような価値観を持つ対立厨自身が嫌われるケースが多い。
比較厨にとってageはsageの布石であり、絶対に誉める側単体に告白しに行ったり同じ趣味が好きな同志を集めたりしない。
ピクシブ百科事典では、SNSの不特定多数の反応をかき集めて賛否両論に見せかけた対立煽りが行われることがある。
対処
このような人物はユーザーの側面では無視、相手にせず管理者への通報が一番の対処法である。
ただし、一部の対立厨に関しては無視したらしたらで粘着し続け閲覧者に精神的不快感を与え、去ったと思いきやほとぼりが冷めたときにまた現れて荒らし続ける対立厨が存在するため、そのようなユーザーに関してはユーザー方面では対処法が無いのが現状である。
またこのような人物が暴れているサイトの管理者の場合はこのような人物が行う行為を規約等で禁止すること、およびそのような人物と疑われる人物をアクセス禁止にするなどの処分も検討すべきである。
さらに、ブログの管理者等情報発信者がこのような人物の場合、彼らは情報源として信用できないことを実例を挙げて広報することが必要である。
無論このような人物とエナジーバンパイアやその他のキチガイと間違えることや、通常のユーザーをこの種の人物であるとレッテル貼りすることは危険な行為であるため、十分見極めが必要である。
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