解説
2011年5月から電撃マ王で連載した『さよならピアノソナタ』のコミカライズ作画を担当していた、全3巻。
2015年からはミラクルジャンプにて、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』を連載していた(その後掲載誌をヤングジャンプへ)。
元々は原作者志望で漫画業界入り。『かぐや様は告らせたい』完結後は、専ら漫画原作者一本で活動している。
2012年1月27日に1st PLACE株式会社から発売されたVOCALOID音声ライブラリ『IA』のイメージキャラクターを手がけている。
ゲームスタッフで『天地創造』や『ガイア幻想紀』のプロデューサーを務めた父を持ち、父の作風が少なからず影響をうけている旨を語っている。
作風・人物
『超富裕層向けな学校内でのプライドの高い生徒同士の恋愛駆け引き』とか『アイドルや俳優活動に勤しみながら互いに求め合う若者たちの背後に見え隠れする芸能界の光と闇』といった、閉鎖された特殊空間内での濃密な恋愛模様と、その背後の業界の闇を絡めつつも、適度な雑学やコメディを挟みながら展開されていく緩急のついたストーリーが特徴。シナリオの「掴み」の上手さは非常に高く評価されている。
発表してきた作品の多くが同じ世界、もしくはスターシステムが取られており、「かぐや様」のキャラクターが「推しの子」に、「推しの子」のキャラクターが「恋愛代行」に登場している。設定面では「ib」も「かぐや様」や「推しの子」と繋がりがあると赤坂自身が語っている。
一方、良くも悪くも"ライブ感"に寄った構成で、最終的な風呂敷を畳むのが苦手なため、出世作である「かぐや様」「推しの子」共に終盤は賛否両論の内容となってしまい、ハッピーエンド的な方向からは恣意的なまでに遠ざかっている。
これには、作品の話がある程度進み、それなりのファンが付くなど連載が安定軌道に乗ったタイミングでその作品に飽きてしまうのか、まだ作品が完結してないのに新しい作品を始めて前者のクオリティを低下させてしまうという悪癖も大きく、どちらも次の新連載の準備及び連載と並行作業をしていたと思われる最終盤に失速を引き起こしている。
このために、特にネット上等での作品評価の推移はかなりざわつくことが多い。
ライブ感については作者自身も触れており、推しの子については「連載を進めているうちに当初の予定から大きく変化していった」とのこと。
「かぐや様」~「推しの子」の連載過渡期には殺人的スケジュールだったといい(2作に加え、かぐや様のスピンオフの原作・監修までしていた。)当時のSNS等でもファンからは「いつか倒れるのでは?」と過労を心配されていた。
「推しの子」終了時のインタビューでは「あの時は人間の生活をしていなかった」と語り、「しばらくは農業とかしたいかも」とも口走っている。上述した尻切れトンボな連載姿勢も、こうした過密スケジュールが関連している可能性は否定出来ない。
更に編集の意見も嫌う傾向があるらしく売れている事もあってか編集の意見は無視してしまうらしい。
「わたモテ」キャラ投票企画騒動
2018年に『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(以下わたモテ)のキャラクター人気投票企画が行われ、赤坂も一読者として参加。
投票結果はネモが一位になったのだが、これより前に赤坂はSNSにおいて「ネモが一位になったら僕がゆりちゃんの漫画を描く」と宣言しており、このことから一部のわたモテファンから「赤坂の宣言のせいで漫画見たさに彼のファンたちが工作をした」と捉えられてしまい、ちょっとした騒動になっている(投票結果に赤坂氏の影響が出ていたかどうかの不明)。
批判自体は投票中の時点でもあったのだが、赤坂は表現が悪かったという趣旨の反省しつつも宣言自体の撤回はせずむしろ票を呼びかける発言をしておりこれが「投票を扇動した」と拍車をかけることになってしまった。
騒動は赤坂氏への誹謗中傷が起きるほどになってしまい、「わたモテ」の作者の谷川ニコ氏から誹謗中傷を行った者たちに対し「他の方に迷惑をかけないでほしい」という発言が出るほどになってしまった。
赤坂氏は「ネモが一位になるとは思ってなかった」とファンに工作させるつもりなどは一切無かったとしつつも「こんな形で漫画を出しても誰も得をしない、アホなことを言ってしまった」と自分の影響力で投票企画が動いてしまうリスクを考えない発言をしたことを後悔している。
約束のゆりの漫画に関しては「誰も不幸にならない形で描く」として投稿を待ってもらうよう語っていたが発表時期については未定である。
作品
連載
- さよならピアノソナタ(作画担当、原作:杉井光)
- ib-インスタントバレット-
- かぐや様は告らせたい
- 【推しの子】(原作担当、作画:横槍メンゴ)
- 恋愛代行(原作担当、作画:西沢5ミリ)
小説イラスト
- も女会の不適切な日常
- 恋愛ヒーロー
- バーテンダー司法書士楓の事件ノート
- ボカロ界のヒミツの事件譜 2 名探偵エレGYちゃん様のボカロPデビュー
- 謎好き乙女シリーズ
- なめらかな世界と、その敵
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浦沢直樹、花沢健吾:同じくライブ感を重視し過ぎて風呂敷を上手く畳めない漫画家。