赤坂アカ
あかさかあか
新潟県佐渡島出身。1988年8月29日生まれ。
2011年5月から電撃マ王で連載した『さよならピアノソナタ』のコミカライズ作画を担当していた、全3巻。
2015年からはミラクルジャンプにて、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』を連載していた(その後掲載誌をヤングジャンプへ)。
元々は原作者志望で漫画業界入り。『かぐや様は告らせたい』完結後は、専ら漫画原作者一本で活動している。
作風・人物
『超富裕層向けな学校内でのプライドの高い生徒同士の恋愛駆け引き』とか『アイドルや俳優活動に勤しみながら互いに求め合う若者たちの背後に見え隠れする芸能界の光と闇』といった、
閉鎖された特殊空間内での濃密な恋愛模様と、その背後の業界の闇を絡めつつも、適度な雑学やコメディを挟みながら展開されていく緩急のついたストーリーに定評がある。
また、シナリオの「掴み」の上手さは非常に高く評価されている。
発表してきた作品の多くが同じ世界、もしくはスターシステムが取られており、「かぐや様」のキャラクターが「推しの子」に、「推しの子」のキャラクターが「恋愛代行」に登場している。設定面では「ib」も「かぐや様」や「推しの子」と繋がりがあると赤坂自身が語っている。
近年明らかになってきたのはライブ感だけで作っている、風呂敷を畳むのが苦手なこと。
出世作である「かぐや様」「推しの子」共に物語の終盤には賛否両論の作品となっている。
特にシリアスパートになると一気に落っこちる傾向がある上に、代表作のほとんどが「ラストはハッピーエンド」的な方向からは恣意的なまでに遠ざかっている。
それに加えてある程度まで話が進むと連載中の作品に飽きてしまうのか、まだ作品が完結してないのに新しい作品を始めて前者のクオリティを低下させてしまうという悪癖がある。実際「かぐや様」は「推しの子」が始まったあたりから、「推しの子」は「恋愛代行」と同時進行だった期間と次の新連載の準備と並行作業をしていたと思われる最終盤にそれぞれ著しいクオリティの低下を起こしている。
このために、特にネット上等での作品評価の推移はかなりざわつくことが多い。
「かぐや様」~「推しの子」の連載過渡期には殺人的スケジュールだったといい(2作に加え、かぐや様のスピンオフの原作・監修までしていた。)当時のSNS等でもファンからは「いつか倒れるのでは?」と過労を心配されていた。
「推しの子」終了時のインタビューでは「あの時は人間の生活をしていなかった」と語り、「しばらくは農業とかしたいかも」とも口走っている。
氏の終盤につきもののあらゆる意味での衝撃の展開も、こうした過密スケジュールが関連している可能性もないではない。
なお推しの子は終盤どころか中盤のスキャンダル編から行き当たりばったりのライブ感だけで作っていると批判を受けている。
ライブ感については作者自身も触れており、推しの子については「連載を進めているうちに当初の予定から大きく変化していった」とのこと。
更に編集の意見も嫌がり聞かない事が多いらしく推しの子では同じく編集の意見を嫌う横槍メンゴ氏と共に負の相乗効果をもたらしてしまった。
2018年に『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(以下わたモテ)のキャラクター人気投票企画が行われ、赤坂も一読者として参加。
投票結果はネモが一位になったのだが、これより前に赤坂はSNSにおいて「ネモが一位になったら僕がゆりちゃんの漫画を描く」と宣言しており、このことから一部のわたモテファンから「赤坂の宣言のせいで漫画見たさに彼のファンたちが工作をした」と捉えられてしまい、ちょっとした騒動になっている(投票結果に赤坂氏の影響が出ていたかどうかの不明)。
批判自体は投票中の時点でもあったのだが赤坂は表現が悪かったという趣旨の反省しつつも宣言自体の撤回はせずむしろ票を呼びかける発言をしておりこれが「投票を扇動した」と拍車をかけることになってしまった。
騒動は赤坂氏への誹謗中傷が起きるほどになってしまい、「わたモテ」の作者の谷川ニコ氏から誹謗中傷を行った者たちに対し「他の方に迷惑をかけないでほしい」という発言が出るほどになってしまった。
赤坂氏は「ネモが一位になるとは思ってなかった」とファンに工作させるつもりなどは一切無かったとしつつも「こんな形で漫画を出しても誰も得をしない、アホなことを言ってしまった」と自分の影響力で投票企画が動いてしまうリスクを考えない発言をしたことを後悔している。
約束のゆりの漫画に関しては「誰も不幸にならない形で描く」として投稿を待ってもらうよう語っていたが発表時期については未定である。
連載
- さよならピアノソナタ(作画担当、原作:杉井光)
- ib-インスタントバレット-
- かぐや様は告らせたい
- 【推しの子】(原作担当、作画:横槍メンゴ)
- 恋愛代行(原作担当、作画:西沢5ミリ)