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概要編集

特定の対象に付きまとい、嫌がらせや誹謗中傷を長期的に続ける荒らし行為である。また、過ぎ去った過去の議論・論争を掘り起こし、再熱させようとする行為も含まれる。


煽りや反論、スルーには動じず長期間居座り続け、自らの一方的な悪口を永遠に続けることを目的としており、そのしぶとさは半端無い。

下手すると話題自体や住人よりも"寿命"が長いのではないかと思われるような超長期間に渡る粘着も少なくなく、住人から激しい恨みを買っている場合もある他、完全にいなくならせる為にはある程度強制的に排除を行う必要性があるのも事実である。


それ故に「無視してもどうせ荒らし続けるから、反応して荒らしと化してもいい」と言うように反応し事態を悪化させ、炎上にまで発展するケースも少なくない。

実際に2ちゃんねるで●ユーザーの個人情報流出騒動が起こった際には、恨みを持った各スレッドの住人らが集まって多くの粘着荒らしの住所や本名を特定し、彼らはネットだけではなく現実社会からも抹殺される事態となった。


一般的な荒らしの目的が「相手の反応を楽しむもの」に対して、粘着の場合は反応の有無を問わず「その場にいる利用者を精神的に不快にさせる」ことや「自分自身のストレス発散」を目的としているケースもあるため、荒らしに対するセオリーの無視やスルーが効かないか下策となってしまう。


主に粘着行為は、アニメや漫画、ゲーム等議論が盛んな話題に行われる傾向が多い。

他にキャラネタやキャラサロンといったなりきりが行われる板にも現れやすく、キャラハン(漫画やアニメの人物になりきる利用者)に対して粘着を行い、結果いなくなるという事態にまで発展させてしまう。


また、主たる対象が他のユーザーでなくても粘着は起こりうる。

特に二次元界隈で見られるケースとしては、アニメキャラクターに対する虐待肥満化・白痴化・ビッチ化DQN化などのマイナスイメージを広めたい者がネガティブキャンペーンを行う場合である。一種のキャラヘイトヘイト創作であるといえる。

この場合、2ちゃんねるやpixivやニコニコ動画などの匿名の場でコピペAAコラ画像・ヘイト文章の貼り付けやファンのこき下ろしなどが長期間に渡って行われることが多い。


粘着への対抗手段としては削除依頼・無視はもちろんのこと、状況によっては他の利用者への警告、荒らし行為をまとめたサイト・テンプレートの開設なども考えられる。

一方匿名掲示板などで利用者が粘着の存在に気づかず放置を行ってしまうと、そのまま匿名性を隠れ蓑にして対象の追い出しや批判ネタの定着を図ってしまう場合がある。

無闇に煽ることは好ましくないものの、かといって無視し続けて全く言及も行わない状態だとつけあがってやりたい放題に荒らされてしまう可能性もあり注意が必要である。


一番最善の対処法は運営に通報するという策である。そもそも運営が規制をすれば利用者が言及などをせずとも自然と沙汰される。


粘着者の行動があまりに度が過ぎる場合は、警察に通報するという対策をとってもよいであろう。粘着者の書き込みの内容によっては、逮捕される可能性がある。


pixivにおいて編集

複数アカウントが作りやすいpixivにおいてもやはり現れることがあり、特定のpixivユーザーに対してスタックフィードやメールで誹謗中傷、または投稿されたイラストに対して中傷じみたコメントタグ荒らしを行われる。

当然アカウントブロックや通報すれば問題無いが、荒らし側が規制されたら即座に別のアカウントを使用して再び荒らしに来るために問題となっている。


ピクシブ百科事典でも同様に粘着が行われることが多く、特定の記事に対して削除する必要性の感じられない記事の白紙化、または削除された中傷的な記事の差し戻しが定期的に行われることが多い。編集内容で特定ユーザーを対象とする誹謗中傷も急増している。

同一ユーザーによる短時間での連続編集や編集合戦を行う者、些事とも言える過剰な百科事典内リンクを付けることや些細な大文字・小文字の押し付けも問題となっている。


これは記事だけではなくユーザー単位で行われることもあり、特定のユーザーの書いた記述だけを執拗に削除したり白紙化したりなどの行動を行っている場合もある。この場合、他ユーザーからは気づかれにくいため非常に厄介。中には正論な行動のみをとることで自分が批判されないように慎重にしつつ、特定ユーザーの嫌がらせをするという者もいる。


これもまた、規制されても複数アカウントを使用するため、ましてブロック機能を持たないピクシブ百科事典であるゆえに白紙化や記事の差し戻しが頻繁に行われることが多く、ピクシブ百科事典の大きな問題となってしまっている。


粘着と見なされないためには編集

自分と他人の価値観が違うことを自覚する編集

まず大前提として、ネットは異なる価値観を持った不特定多数の人間同士の集まる空間であることを認識すべきである。人の数だけ異なる価値観がある以上、その優劣を論じ合うことはまったく意味がなく、不毛な言葉の応酬に終始するだけである。

今、自分が誰かとやり取りをしている中で意見のぶつかり合いがあったり、相手の中に気に入らないと感じる部分があったりした場合、まずこのことを思い出していただきたい。


様々な価値観や判断の物差しが存在する中で、自分の正しさを証明するために相手をねじ伏せてでも屈服させたいという攻撃的な感情は誰しも多かれ少なかれ抱いているものだが、それが行き過ぎることが、粘着の原因のひとつとなる。

また、ネット上で他人との衝突を起こしてしまった場合、えてして人は冷静さを失いやすい傾向にあるため、普段は温厚でマナーを守っていると自負している人であっても、何かの拍子に豹変して相手への攻撃に走ってしまうということもよくある話である。


リアルの生活、ネット生活双方でストレスを貯めないようにする編集

ネット上で抱えたストレスを現実生活に引きずってしまうと日常生活に支障をきたしてしまう。その逆もまたしかりで、実生活が充実できておらず常に何かしら不満とストレスを抱えた人が、不満の発散のためにネット上で騒ぎを起こしたり荒らし行為に走る例も多い。


後者についてだが、ネットには明るく楽しくなれる情報もあれば、暗く重く、悲しいニュースや腹立たしい出来事などの人の心を重くしてしまう情報もある。その他にも、悪意に満ちたサイトや荒らしによって荒らされている真っ最中のコミュニティなど、ネット上には負のエネルギーをまき散らす環境が多く存在している。


ネットに没入しているとこれらの様々な情報に晒されることになるため、平然としているように見えてもその実、我々ネットユーザーの心というものは多かれ少なかれストレスを受けているものなのである。

ストレスが溜まれば誰もが冷静な思考ができなくなる上に判断力も鈍ってしまう。

更にこうした状態は怒りという感情に結び付きやすいため、他者・他所に対する攻撃性となって発散されてしまう。


こうした行動を防ぐためには、

  • ネットにばかり没入して実生活をおろそかにしない
  • 気を滅入らせたり不快感を催させたりするような情報を遠ざける
  • 荒らしが跋扈しているサイトには近づかない
  • 実生活のストレスをネット上に持ち込まないように普段からストレスの少ない生活を心がける(ネットでの振舞方含む)

といった対策をとり、心身の健康を十分に保つように心がけよう。


関連タグ編集

アンチ 迷惑行為 承認欲求 かまってちゃん

編集合戦 中毒


外部リンク編集

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