社会不適合者
しゃかいふてきごうしゃ
社会にうまく適合出来ずに社会から孤立した人物、また自分をそのように感じている人物のこと。社不。
主に他者との円滑なコミュニケーションに不安を抱える(コミュ障)、時間など集団生活においてルールを守れない、空気が読めない(KY)といった特性を持つ人が「社会不適合者」と称される。
たとえばニート、ひきこもり(自宅警備員)、子供部屋おじさん/おばさん、ホームレス、(元)犯罪者のような、家庭などごく小規模で限定的なコミュニティにしか居場所がなく、社会とのつながりが希薄な生活を送る人の中には該当する人が少なくないと考えられる。
これは「社会不適合者だから」そのような状態になってしまうという側面がある一方、「社会から孤立しているから」社会不適合者的な人間性になってしまうという側面もあり、またイコールの存在ではない。
社会不適合者となってしまうのは、性格や生活習慣、あるいは病気や障害の症状・特性といった本人の持つ要因も大きいが、家庭や友人関係のような周囲の環境がそうさせてしまうことも多い。
また社会不適合者であることは、当事者が自慢する・特別な称号として誇るようなものではなく、同時に、重大な迷惑がかかっていない限り、他者が社会不適合であることそのものをわざわざ糾弾するべきではない。
社会不適合者を自負する人は、世間に対する負い目、引け目のようなものを感じていることが少なくないため、自ら社会からの関係を断とうとし、それにより疎外感・孤立感と世間とのずれが深まり更に孤立化が進むというループから抜け出しにくくなる可能性が高い。
また、ネットの普及により、チャットやSNSでの短文のやり取りなど、他者との表面的なコミュニケーションだけなら容易に出来ることから、ネットでのコミュニケーションにのめり込む者もいる。しかし、基本的にネット上の人間関係は現実のそれに対し希薄かつ脆弱であり、本質的な孤独感の回避につながる例は非常に稀であり、むしろ孤立化を推し進めてしまう傾向がある。
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