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まとめブログ

まとめぶろぐ

まとめブログとは、電子掲示板やSNSなどのトピックやレスの内容を抽出して記事とするブログ、まとめサイトの総称。
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概要編集

この種のブログ「コピペブログ」(内容メディアコピー&ペーストで作成されるため )や「アフィブログ」(ブログ内の宣伝アフィリエイトのために運営されるブログであるため。ただし全部アフィ付きとは限らないため、まとめブログ=アフィブログではない)と呼ばれ、特に電子掲示板である2ちゃんねるを題材にした「2chコピペブログ」、「2ch系ブログ」などが有名である。


経緯編集

もともと2chの名スレをまとめる程度のものであったのだが、2000年代の2ちゃんねるはユーザーも多く速報性があったため、日々のニュースとそれに対するネット世論の反応を見る、といった用途での利用が広まった。2000年代中頃から様々なジャンルで数多くのコピペブログが存在し、利用者の多さも相まってネット世界に良くも悪くも絶大な影響力を誇った。


しかし、まとめブログからの住民が2ちゃんねるに集まりすぎた結果、反応が極端なものばかりになってしまい、さらにSNSやヤフコメの台頭、マスコミの論調のネット寄り化(マスコミのまとめブログ化)や、極度に悪化したモラルを嫌って巡回を辞める人も多く、まとめブログ自体衰退の方向にあるとも言われている。それでも常習的に巡回する者も多く残っており、徐々に光の当たらぬ深層空間化している。


また、2ちゃんねるユーザーの減少や利用規約の変化などにより、この種のサイトは別のBBSSNS(例えばふたば☆ちゃんねるtwitterなど)の書き込みを扱うことが増えている。ブログ以外のインターネットのシステムを用いたものはまとめサイトと呼ばれる。


分類編集

ニュースなどの反応をまとめるブログ、ジャンル特化のブログ、逆に雑多な住人が存在するvipなんJのスレッドで盛り上がっているのをノージャンルでまとめるブログ、カテゴリ雑談系や生活系の掲示板をまとめるブログ、4chan等の海外サイトを翻訳して掲載している「海外の反応」系ブログ、掲示板でなくSNSをまとめるブログなど、管理人の得意とする範囲が異なり、基本的にいくつかの板に絞って紹介する形式を取ることが多く、場合によっては特定のスレッドやトピックのみをまとめるブログも存在している。


変わったところでは、特にアダルト系ブログに多いが、アップロードされた画像や動画などのファイルのみ転載するブログも存在する。


問題点編集

無論、これらのまとめる行為には、掲示板等におけるローカルルールFAQとしての利用や内容のアーカイブなど複数のメリットも存在する。特に2ちゃんねるの場合、過去の一時期においては過去ログが公開されていなかったこともあり、まとめブログが重宝された面も存在する。ところが電子掲示板等の有志以外の第三者によるまとめには複数の問題点が指摘されている。


著作権編集

掲示板等に掲載された画像動画またはそれのキャプチャ画像、あるいはスレッドの書き込み内容を管理者や権利者に無断で転載している場合が多い。これらの行為は本来電子掲示板等の管理者、または書き込みを行った人々、更には画像の著作権者に対し許諾を得る必要があるものの、まとめブログでこれらが守られているとは言い難い。


例として、とあるAV男優に似ているという理由で某漫画家を面白おかしく取り上げたスレッド内容を集めたまとめブログが集英社から「本人の肖像権を侵害している」として抗議警告を受け、一時閉鎖状態になった(現在はそれらの記事を削除して復帰している)。


広告収入編集

この種のブログの多くはアフィリエイトプログラムを導入し収入を得ており、この点は普通のブログでも考えられることである。しかし、まとめブログは普通のブログとは異なり、自分で作り上げた文章などを発表しているわけではない。「他人のふんどしで相撲を取っている」と見られることがあり、こうした観点から快く思わない掲示板のユーザーも多い。


中には広告収入を得たいがために、偏向的な記事を作成する者がいる。


偏向的な記事編集

次のような手口などを使い、偏向的な記事を作成するサイトが散見される。


このことから、特定作品へのアンチ増加やネガティブキャンペーンの誘導といったネット上での迷惑行為を助長しているという見方もされている。


こうしたブログを見てやってくる層、いわゆる「お客様」が来るのを嫌がれることも多いが、大半のまとめブログではそんなことはお構いなしにまとめを行う。


印象操作編集

スレの検証もかねてか旧運営時代は元スレへのリンクを必須として居た物の、DAT落ちによる閲覧不可はニュース、雑談系の板でしばしば起こる事だったが、運営の交代によりなんJ等DAT落ちしやすく勢いの早い板が専用鯖をもらい定着すると、大してスレが進んでいない小規模(1000まで未到達、次スレ無し等)なスレをDAT落ちした事を良いことに、過激なスレタイを付け色や字を変えさも人気スレだったかのような扱いで転載する行為が多発。


まとめサイトの記事を参照していただきたいが、コメント欄に投票機能がある場合だと、それを利用した自演や他のコメントsageなどの印象操作を簡単に行えてしまう部分もある。


荒れ放題のコメント欄編集

炎上すればするほど閲覧数が伸びて管理人への収益に繋がるため、多くのサイトでスパムや不適切コメントへの対応が甘い、あるいは全くの野放しである。それゆえコメントが荒れ放題になっていることが常となっている。管理人自らあえてコメ欄が荒れそうな偏向的なまとめ方をする場合もある。


検索妨害編集

更にこの種のサイトはインターネット検索では必ずと言ってもいいほど検索結果の上位を独占しているため、本当に知りたい情報の検索妨害を引き起こすケースも多い。特に大半のまとめブログはGoogleを狙ってSEO対策を行うため、Googleやその検索エンジンを流用しているYahoo!JAPANの検索上位はまとめブログだらけになる。


まとめブログ対策編集

上記に挙げた理由からこの種のサイトを嫌う人や、嫌わないにしても良い印象を持たない人は多い。

また、一方で何も知らないネット初心者が内容を鵜呑みにしてしまう事でネットde真実を引き起こす元凶にもなっている。各種メディアをマスゴミと叩くまとめブログであるが、根は同じ。

中にはこうした例に当てはまらないまとめブログも無くはないのだが、大なり小なり問題のあるサイトが多数派というのが現状である。


対策方法としてはgoogle検索結果の表示を操作できる「ゴシップサイトブロッカー」や、「personal blocklist」等の拡張機能を利用し、まとめブログのリストを共有・更新してことである。


運営者編集


この種のブログの管理人の性格の傾向として、上記のようなものが挙げられ、およそ倫理観は持ち合わせていない。ネットニュースの記者・編集者やまとめブログ以外のブログの管理人なども、このような人間が少なくなく、その思考回路は悪質なアルファ系サイト運営者やユーチューバーのそれに通ずるものがある。


また、ブログで発生する利益を巡った管理人同士の醜い衝突もあり、裁判にまで発展したケースすらある程。それ故、アフィカスという蔑称で呼ばれる事も多い。


悪名高いまとめブログ編集

下記に挙げるのはたいていアレなブログである。

伝説クラス編集

この二つのブログはいわゆるゲハまとめブログであり、ゲーム系迷惑サイトとも呼ばれる。恣意的な編集やステマ疑惑などが取り沙汰されている。ゲーム以外にも芸能ネタや政治ネタも多く取り扱う。

管理人の金銭トラブルによりサイトが分裂。更に2012年明けに発生したステルスマーケティング問題で管理人守銭奴っぷりが批判された。

ニュース系ブログでありながら恣意的な内容が多く、片山さつきが「ハム速を守ろう」とツイートした際には困惑と嘲笑を招いた。

ここは名称通りVIPPER系列のまとめ、ただし管理者の趣向により声優ネタやアニメネタが強かったが、デマを流すことも。ただしこれら五つのまとめブログの中では小物的な扱いである。


上記の5つのブログは、ひろゆき時代の2ちゃんねるから名指しで転載禁止を通告されている。


その他編集

いわゆるネトウヨ系まとめであり、現役総理Facebookでシェアされたり、裁判で訴えられたり(敗訴)したことで問題視された。実はドメインに韓国企業NHN Japan傘下のライブドアブログを使用しているため、嫌韓が食いつけば食いつくほど韓国に広告収入が入るというとんでもないマッチポンプ商法で儲けており、転載禁止を言い渡されていないまとめブログ中でも危険度はトップクラスといっても良い。

近年ブログで名誉毀損された中国人から訴えられ敗訴、広告を外され壊滅寸前になっていたが、ゾンビのようなしぶとさで復活した。

  • 声優ファン(seiyu fan)

ここも声優の話題がメインだが、事実の捏造や変な記事を載せて声優本人から苦情を出されることが多い。

  • たろそく

アニメ漫画系まとめ。内容は偏向しているという話である。

  • 暇人\(^o^)/速報

様々なネット上の時事ネタを取り扱っているが、内容はそれを馬鹿にした内容の掲示板記事を無断転載したものしか無い。その上で管理人の意に沿わないコメントを削除したりコメント禁止にしている。

  • かしこまり速報

例のアレである淫夢系まとめ。上記の某漫画家の件で怒られた。転載禁止騒動の際になんJ民から「かしこまり速報だけは転載OK」という声が相次いだカルト的人気を誇ったブログ。

  • ナリ速

某男子高校生の自分語りを発端とするハセカラ系まとめ。wikiの編集にも干渉する。

  • ロボ魂通信

主にガンダムゾイドなどのロボットアニメや玩具の話題を取り扱うが、他方からのスレの無断転載をはじめ、話題を偏向して作品のファン同士の対立を煽ったり、管理人の意に沿わないコメントを削除したりコメント禁止にするなどの悪評が絶えない。特にふたば☆ちゃんねるからは住人にアフィカス認定されるほどに嫌悪されている。

ポケモン系のまとめにおいては実質的な最大手だが、無断使用や無駄転載、物議を醸し出す内容 (ゲハ的、贔屓、偏向、デマや対立を助長しかねない記事、不謹慎、特定のキャラクターに対する扱いの格差、管理人にとって都合の悪い情報を隠蔽、(魚拓対策なのか過去ログ送り→過去ログごと削除、該当レスを削除してスレのレス数を操作)、なども含め様々な悪評があり、反対署名も存在する。そして、管理人の人格を疑う噂も多いが、コメント投稿者の民度も極度に悪い。名前の似ているぽけみんは別サイトだが、ぽけりんはぽけみんを模倣しているという指摘もある。

  • あにこ便

アニメ関係の大手まとめサイト。アニメのキャプション数が多いため、見逃した人や予習と復習をしたい層に重宝されている。だが、「このサイトがあるからアニメそのものを見なくて済む」という利用者もおそらくいることから、見方を変えれば営業妨害と著作権の侵害とも言えなくもない。

また、コメント欄において量の荒らしが発生しており、それに対する運営側の対応も甘い。

  • 同人速報

同人誌、同人作家関係まとめ。pixivユーザーの絵師を名指しで誹謗中傷するため、pixivユーザーが最も見ちゃいけないサイト。

アニメ関係の大手まとめサイト。しかし他のサイト同様にアイドルYouTuberの炎上沙汰を盛んに取り上げるようになった。特にVTuberに対しては事実を歪曲した批判的な記事が多い。また、コメント欄の民度がひどいことでも知られる。

  • 音楽がないと生きていけない系ヲタがまとめてみた

主に音楽ジャンルを取り扱うまとめサイト。各アーティストへの名誉毀損・誹謗中傷をする内容が多い。スレッドも攻撃的なものばかりを選ぶため、音楽好きからは癌のような存在である。

  • IT速報

IT関連の記事やスマホやPCなどのガジェットについてついてまとめている。しかし、管理人の左翼思想が強く、ソース無し、偏ったデータによる露骨な中国、韓国上げ、日本下げが行われている。

  • VTuberまとめてみました
  • VTuberの巣窟
  • VTuberまとめ部!
  • にじホロVtuberまとめ速報

VTuber関連についてのまとめブログ。内容は誹謗中傷に片寄っており、記事の引用に使っている掲示板も「女神実況(仮)@bbspink掲示板」と呼ばれるログが残らない掲示板を使っている。対象を「親方」「サボり」など身内間でしか通じない名称・蔑称で呼ぶ、中の人前提で話すなど悪質そのもの。

なお、2022年12月にホロライブにじさんじが誹謗中傷対策として連携体制を結んだことを発表して上記2つのまとめサイトに対して法的措置を講じて事実上の閉鎖に追い込んでおり、VTuberまとめ部!など他の悪質なまとめブログもVTuber関連の記事を取り扱わなくなった事でこちらもにじホロから法的措置を講じられたと思われる(ただし、閉鎖したのは「~まとめてみました」だけで「巣窟」は植物育成日記と偽装して活動を継続、まとめ部はにじホロの取り扱いが少なくなっただけ、まとめ速報に至っては対処されていないのかそのままという始末)。


上記のいずれのまとめブログも、著作権侵害迷惑行為を働く悪質極まりないサイトであり、アクセスや引用は推奨されない。その他にも各部門に特化したコピペサイトなども大量に存在し、中には有志によるまとめなど、掲示板のスレッド住民から認められたものもある。

もっとも近年まとめ元の広告事情の劣化(5ちゃんねるなどは2024年時点では強制ジャンプ広告が当たり前の状況)などから、広告事情が比較的健全なまとめブログの方が良心的な場合もある。





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