マッチョイズムとは、男らしさを過剰に重視する思想。
男らしさの画一的な基準
マッチョイズムは、「男性はとにかく強く、逞しく、偉く、勇敢かつ好戦的で、感情を表に出さないべき」、「競争、勝負、強い権力、高い地位、多くの富、そして強さと言った物だけを追求する事こそが、男にとって価値と意義がある」などというような、男らしさの画一的な基準を設ける。この基準に当てはまらない男性は、男らしくない、もしくは女々しいなどと見なされ、差別・否定されることもある。
女性への差別
マッチョイズムは、男性優位主義と密接に関係しており、女性を男性よりも劣っていると見なす傾向がある。女性は家庭を守るべき、仕事は男性がするものといった考え方が根底にある。
競争主義
マッチョイズムは、常に競争や勝負に勝ち、成功しなければいけないという考え方を助長する。弱みを見せる事や、逆に競争や勝負を好まない事は恥ずかしいという風潮も生まれ、男性が自分自身の弱さを受け入れることを難しくする。
多様性の否定
マッチョイズムは、男らしさの基準から外れた人々を排除しようとする傾向がある。性的指向やジェンダーアイデンティティが異なる人々(同性愛者やトランスジェンダーなどのような、いわゆるLGBTなど)への差別につながることもある。
こうしたマッチョイズムに対する過剰な拘りなどによって生じる、社会的にも負の側面が近年、有害な男らしさなどと、呼ばれる事がある。