注意
当記事はその性質上、親記事を甲虫王者ムシキングに参戦する昆虫一覧とする。
概要
ヘルクレスオオカブト(ヘラクレスオオカブト)の亜種リッキーの、上翅が青白い個体(をモデルにした甲虫王者ムシキングのキャラクターと言ったほうが適切かもしれない)。
リッキーは原名亜種に次いで大型化し、先端湾曲し突起がヘラ状になる頭角が特徴。
青い上翅をしたヘルクレスオオカブトはゲーム、『甲虫王者ムシキング』の影響で爆発的に知名度・人気が上昇した。本作の影響で「リッキー=青いヘルクレス」という勘違いをした人も多いのではないだろうか?
- また「ヘルクレスリッキー」は上翅が青い個体しか登場しなかったのもある。原名亜種との区別をつけやすくする為だったのかもしれないが。
リッキーブルーだけが「青いヘルクレスオオカブト」としてカード化された(アダー完結編では敵限定でエクアトリアヌスのブルー個体が登場)ためリッキーブルーだけが特に有名になってしまったが、ブルー個体はすべての亜種において出現する可能性がある。
例えばムシキングには前述の通り、リッキーとエクアトリアヌスのブルー個体が登場したが、「ヘルクレスオキシデンタリスブルー」、「ヘルクレスレイディブルー」などもあり得る可能性がある。
またブルー個体は雑誌『ビー・クワ8号』によれば原名亜種の「ヘルクレス・ヘルクレス」の方が出る確率が高いと言われている(約5%、他の亜種は1%〜0.01%で、ムシキングのヘルクレスリッキーブルーのカードにも「100匹に1匹しか生まれない」と記載されている。)。
ただし紫外線を当てて上翅の紫外線から身を守る層を破壊し脱色(劣化)させることにより、無理やり青いヘルクレスを作ることができる。
- ただし、これは作中でアダーが行っている事を現実で行う様な危なっかしい行為であるため、遺伝しないし、体に負荷をかけ寿命を縮める原因になってしまう。そもそも図鑑や飼育所などで大概「飼育ケースは日陰に置く事」と記載されている。また『ビークワ』によれば幼虫時に餌に牡蠣の殻やチョークの粉を混ぜアルカリ性にすることでブルーヘルクレスにすることも出来るとされ、複数の飼育者が実践したものの結果は不安定だったようで定着はしなかった。もっとも、カブトムシの幼虫は中性の環境を好むためこの手段もかなり危なっかしいが。
一応、紫外線による脱色は生死にかかわらず起こる。青い上翅を持つヘルクレスの標本が古いものに多いのは経年劣化して色あせたものと思われる。
- 先天的に黄色の色素が薄い個体が羽化することもあり、こちらは遺伝するがブルーというより白みがかったオリーブ色の上翅となる。
なお、ヘルクレスリッキーブルーという名称は生物学上の分類では(「ヘルクレスオキシデンタリスブルー」、「ヘルクレスレイディブルー」なども同様と言える)ないため甲虫王者ムシキングに登場する当甲虫を指すもので、厳密には架空の存在と考えた方が無難である。
ただし本作の人気に便乗し、ヘルクレスリッキーブルー(ヘラクレスリッキーブルー)という名称で青いヘルクレスオオカブトのフィギュアがあちらこちらで発売された。上記の事情故誤情報を元に作られたのかもしれないが…
各作品での扱い
甲虫王者ムシキング
2004セカンドプラスにて、ヘルクレスオオカブトと入れ替わる形で初登場。
強さは200、性格はアタックタイプ。必殺わざはパー。
肩書きは「青き伝説甲虫」。超必殺わざは「アースクエイクスロー」。
派生作品ではヘルクレスオオカブトより出番が多かったり、ラスボスとして登場することが多い(後述)。
「2006ファースト」でマンディブラリスフタマタクワガタに続いてつよさ200の甲虫では2度目のアダーコレクション入りを果たした。(つよさ160以上の甲虫がアダーコレクションになる事は少ない。また、他のヘルクレスオオカブトの亜種はアダーコレクションがない)
タッグマッチでは、グラントシロカブト(ネブ博士スペシャルを含む)またはティティウスシロカブトとの相性が◎である。
また、ネプチューンオオカブト、ヒルスシロカブト、ヘルクレスオキシデンタリス、サタンオオカブト、ヘルクレスオオカブトとは「ムシカードの強さの合計値が320以上で相性◯」にできる。特にヘルクレスオオカブトとのペアは唯一の「強さ200同士で相性◯」である。また、「アダーのリッキーブルー」と「アダーのサタン」を組ませることも可能。
新甲虫王者ムシキング
新ムシキングには2016 3rdの6月1日より始まるイベントバトルにて敵限定で登場(ちなみにそのイベントではサタンオオカブトが捕獲できた)。
キャラクターとしてはムシキング研究所の壁に穴を開けて脱走する凶暴性の持ち主。登場当初はモニ太にデータが記録されていなかったため肩書きも名前も「?????」であった。
この時の鳴き声はアヌビスゾウカブトの流用であり必殺技も「トルネードスロー」だった。
同年7月より稼働の「激闘1弾」より正式に参戦。レアリティはSSR。肩書き、必殺技は旧作と同じだが必殺技はかなりアレンジが加えられている。
おたすけ相性はヘルクレスオオカブトと同じだが、リッキーはより攻撃に特化したステータスとなっており、スーパーアタックタイプのSGRヘルクレスオキシデンタリスに続いて2番目に高い140を誇る。
超神化3弾再録時にはこうげきが(同弾登場のSGRマレーコーカサスオオカブトと並んで)筐体排出ムシとしては最大値を更新する145に達し、4弾でマジンフォームのアクティオンゾウカブト(スーパーアタックオキシデンタリスに並ぶ150)が排出されるまで筐体排出ムシのこうげき最大値を誇った。
森の民の伝説
原名亜種のヘルクレスオオカブトが倒された後、真のラスボスとして登場。「ムシキング(2004セカンドプラスまではOPムービーだけの登場)」を除けば唯一2004セカンド以降に登場した虫である。
しかし最終回にて暴走したアダーが出したビームにより画面外で焼き払われるというなんとも言えない倒され方をした。なお、アースクエイクスローもこちらではなくヘルクレスが使用した。こちらも唯一2004セカンドプラス以降に登場したわざ(「ムシキング」「アクティオンゾウカブト」「ギラファノコギリクワガタ」の超必殺わざはそれぞれ「トルネードスロー」「ガンガンスマッシュ」「ブルロック」のまま)。
上翅以外は原名亜種のヘルクレスオオカブトのCGを流用している。
グレイテストチャンピオンへの道
G・門月選手の使用甲虫として登場。
アースクエイクスローでムシキングを仕留めようとするが、空中で受け身を取られローリングクレイドルで反撃される。
門月の指示ですぐさま立ち上がりムシキングを土俵際まで追い詰めるが、ケントの基点により勢い余って土俵の外に落ちてしまい、ドラゴンアタックで完封されてしまう。
何故か原名亜種のヘルクレスオオカブト(こちらは登場しない)の鳴き声をしている。
闇の改造甲虫
私はアダーに操られていただけなんだ!
cv:小山力也
当初は敵兵として登場したが、戦闘が解けて和解する味方キャラとなっている。扱い的にはアダー登場編の3番目のストーリーのゲスト味方枠と近い。
序盤でアダーに上記の通り操られた状態で現れ在来種を襲撃。ムシキングとの戦いとその後ギラファノコギリクワガタに盾代わりにされたことで負傷、自我を取り戻し、アダーに拉致されたムシキングを救出しようとするポポをアダーのアジトへ案内する。
当初は傷を負ったことにより飛べなかったが、ポポが母親からもらった傷薬を使ったことで回復した。
メンバーの中ではムシキングと並び冷静なタイプであり、再びギラファノコギリクワガタと対面した時は説得しようと試みていた。
人間によって日本に輸入された原作とは異なり、家族と平和に暮らしていたところをアダーに連れ去られ洗脳された設定に変更されている。
その際の回想シーンに登場する彼の家族やアダーに洗脳されているモブ甲虫には黄色い上翅の「ヘルクレスリッキー」が登場している。
今賀俊版
アルマ(甲虫王者ムシキング)を参照。
ザックの冒険編
シャドウ(ザックの冒険編)を参照。
余談
- 英語版は「Blue Hercules Beetle」という名称で、亜種の指定はカードに記載されている学名だけとなっている。「ヘルクレスオキシデンタリス」「ヘルクレスエクアトリアヌス」は登場バージョンの関係上、英語版では登場しない。
- こちらはバンダイナムコの作品で本作とは直接関係無いが、アニマルカイザーでは原名亜種のブルー個体が「ブルーヘラクレス」の名称で登場している。
関連タグ
ムシキングシリーズに登場した亜種
ギラファケイスケレッド…新ムシキングにおいて対になる形で同時登場したSSRムシ
アクティオンゾウカブト、タランドゥスオオツヤクワガタ、ギラファノコギリクワガタ、マンディブラリスフタマタクワガタ、ヘルクレスオオカブト、ヘルクレスリッキーブルー:旧ムシキングで最強の強さ200(金レア)だった甲虫たち。
新ムシキング超神化4弾ネタバレ注意
超神化4弾で追加されたメインシナリオ5章において、黒幕ブラックカナトによって操られたムシキング研究所の小野寺キリコによって再び外に放たれた後、ブラックカナトがその凶暴性に目をつけたために融合されてしまい、最強のマジンフォームとなって超神化編のラスボスとして君臨する。
肩書きは「究極魔神サタン」、必殺わざは「シュウエンノトキ」。黒と紫の紋章をまとう。文字は「DISASTER」。
新甲虫王者ムシキングが超神化4弾を最終弾として稼働終了することが発表されたため、実質的な新ムシキングのラスボスといえる。また結局カード化はできないままであった。
「究極魔神サタン」だけどこいつは同属だが関係ない。念のため。