ネプチューンオオカブト
ねぷちゅーんおおかぶと
世界最大のカブトムシヘラクレスオオカブトに次ぐ大きさを持つカブトムシ。最大で165mmの個体が確認されている。
ヘラクレスと同じく南米に分布している。
学名は「Dynastes neptunus」。
ヘラクレスと同じオオカブト属(ディナステス属)に分類され、ヘラチューンとも呼ばれる交雑個体も確認されている。
また、ボリビアに分布するサタンオオカブトとは毛深い点や脚が短く、跗節(脚の先端)には棘が多く先端が肥大化する点から近縁種とされ、学者によっては本種とサタンをカバイロオオカブト亜属(Theogenes)とすることもある。こちらも実験で交雑個体が生まれることが確認されている。
オオカブト属に共通して長い頭角と胸角をそれぞれ1本ずつ持っており、胸角の基部(根本)には小さな角とも称される1対の長い胸角突起を有する。
また頭角は全カブトムシ中最長と言われており、胸角と同じかそれ以上の長さになる。
ただし計測の際は胸角で測るのが一般的であるため、胸角の方が長い個体が美しいとされる。
体色は全身黒色でエナメルのような光沢を持つ。
飼育(ブリード)はヘラクレスに準ずるが、幼虫の期間が長く、成虫になるまでおよそ2年かかる。飼育下の成虫の寿命は1年前後。
適温は20〜25℃。 勘違いされがちだが低温種ではない。20℃以下での幼虫飼育は動きが鈍くなり大型にならない。また、蛹化時期で不全や死亡する個体も出現する。
22℃管理が最も大型となり幼虫体重120g〜130g級、成虫全長140mm〜150mm級が出現する。マット交換は3ヶ月に一度、常に新鮮なマットを供給し続けることが重要。加水しすぎに注意すること。
2024年時点の最新情報は下記。
19℃以下管理と22℃前後管理を比較すると、22℃管理の方が幼虫期間が3ヶ月ほど長くなる。一方19℃以下管理は幼虫期間が短くなり2年以内で蛹化する。幼虫期間を伸ばして飼育した方が上振れが出やすい。これは近縁種のサタンオオカブトも同じ。
温厚な性格であまり喧嘩をしない。足が短くしがみつく脚力が弱いので先手を取られると負ける。ヘラクレスと戦わせると負けることが多いが、全く相手にならないわけでもなく、勝利する所も確認されている。またコーカサスに[[勝利する動画
>https://www.youtube.com/watch?v=fiATYYy_ZBQ]]も確認されている。
対ギラファ戦→ https://youtu.be/oXDxrVMIZuk?si=jjYRbtT0vXCLcmpf
ヘラクレスに比べて頭角が非常に長いというメリットを活かした、相手を突き上げる戦い方を得意とする。また、長いリーチを活かしてヘラクレスやコーカサスの攻撃を牽制できるのも強み。
太短い脚は戦闘時の押し合いに役立つ。前方へ押し合う脚力はめっぽう強い。脚の棘はかなり多くスパイクの役割を持つ。分布域が重なるメガソマ属やヘラクレスのような、突進してくるフィジカルモンスターに対抗するための進化と思われる。
跗節がかなり大きく発達しているため、よく言われる地上歩行性だからという話は信憑性が低い。地上歩行性の種類は跗節が細く退化している。
2亜種に分類される。
原名亜種(ssp.neptunus)
アンデス山脈西側(エクアドル、コロンビア、ペルー北部)に分布。
特徴は概要を参照。
昆虫写真家の重鎮海野和男氏の名著『カブトムシの百科』ではエクアドルでは12月頃に発生のピークを迎えると記されている。
ローチオオカブト(ssp.rouchei)
ベネズエラに分布。野外最大記録が130.3mmと原名亜種よりも小さい。
体毛が多く、上翅の体毛が4列ある。
無角突起がやや下向きになる点が特徴とされることもあるが個体差があり、真っ直ぐに伸びる個体も普通に存在している。
なお、原名亜種にも胸角突起が下を向く個体が確認されている。
原名亜種よりも標高の低い地域に生息しているとされ、前述の『カブトムシの百科』では5月に発生のピークを迎えると記されている。
甲虫王者ムシキングシリーズでのネプチューンオオカブト
「もう怒りを抑えられないぞ!」
強さ160のムシとして登場。性格はバランスタイプ。必殺技はパー。前述の通り世界有数の巨体を持ちながら、ゲーム上での強さは中型甲虫として設定されていた。
肩書きは「幻の巨神」。
超必殺わざは「サイドスクリュースロー」。
同じ超必殺わざのアトラスオオカブト同様アダー完結編で究極必殺わざ「スーパーサイドスクリュースロー」が使えるようになった。
ネブ博士の親友である「ムシキング・ジョニー」が愛用するムシでもあり、「GCへの道2」限定で緑色になっている「ムシキングジョニースペシャルネプチューンオオカブト」が使用できた。
- この「ムシキングジョニースペシャルネプチューンオオカブト」は通常のネプチューンオオカブトと併用できる。
- また、同作の特典である「MK.ジョニーマスターズカード」をスキャンした上でこのムシカードをスキャンすると登場時のジョニーのボイスが「ネプチューン、行くぞ!」と変化するギミックがあった。
新甲虫王者ムシキング
2016 1stに参戦。必殺わざは「ネプチューンウェイブ」に変更。
レアリティはSSRと、ヘルクレスオオカブトと同格の強さに昇格した。
(むしろサイズ的に見ると旧作ではゲームバランスの問題からか弱めに設定されていた)
発表当初は「お助け相性の関係でヘルクレスよりも強いのでは?」と言われることも多かったが、チョキやパーのお助け昆虫の充実に伴いヘルクレスと同等程度の評価に落ち着いた。
激闘6弾で新技「ワダツミ」および優秀なステータスとお助け相性をひっさげて再登場。
前者の技で再登場した超神化4弾では、公式サイトの説明文が「ムシキング・ジョニー」の存在を仄めかしていると話題になった。
なお初期シーズンに当たる2016 3rdまでに登場したSSR甲虫の中では唯一、赤い目をした「ブラック甲虫」仕様でのカード化はされなかった。
かつてダークサイド・ネプチューンとして登場した経緯もあり、今作においても使用できないことを惜しむ声も。
新甲虫王者ムシキングでのローチオオカブト
激闘3弾より参戦。SR。肩書きは「四本角の新星」。必殺技は「トリトーンテンペスト」。
超神化4弾でGRが登場。肩書きは「黒きオーディン」、必殺技は「クロイイカズチ」。
ヘラクレスオオカブト、グラントシロカブト、サタンオオカブト…同じディナステス属のカブトムシ。
アトラスオオカブト…旧ムシキングで必殺技が同じ。
改造コーカサスオオカブト、ヘルクレスエクアトリアヌスブルー…ダークサイド・ネプチューンと同様にラストボスを務めたことがある甲虫。
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