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概要編集

ネパール〜南ベトナム東南アジアに広く分布するカブトムシ。アトラスオオカブト属(カルコソマ属)の代表種。

学名はChalcosoma atlas

種小名はギリシャ神話に登場する、神罰により天空を支えることになった巨人アトラスに因む。


雄は大きな2本の胸角が生えており、頭角と合わせて3本の角を持つ。また前胸の中央に小さな角とも称される突起を持ち、この突起を合わせて4本の角を持つと言われることもある。

体色は金属光沢がある緑〜青みがかった銀黒色。

コーカサスオオカブトをそのまま小さくしたような体型だが、アトラスには頭角の途中に棘状の突起が無いことで区別できる。

ただし、フィリピンアトラスやネシアアトラスの頭角の先端寄りには山状の緩やかな突起ができる。

またモーレンカンプオオカブトは光沢が弱く、前胸や胸角の幅が狭いうえに体高が高いため本種との見分けは容易。

雌の上翅には硬い体毛が生えており、お尻側から撫でるとチクチクする。

コーカサスに負けず劣らず攻撃的な性格で、闘争心が強い。


雑誌『ビー・クワ67号(以下ビークワ)』によると、標高0mの海岸から1500mの高地までの広範囲に生息しており、標高の高い地域の個体ほど大型化し角も発達すると記述されている。

日本のカブトムシと同じく、基本的には夜行性で灯火に集まるが昼間でも活動するとのこと。

ヤシの木や果実に集まるとの記録がなされている。


原産地が日本に比較的近いのと個体数が多いため、外国産昆虫としてはヒラタクワガタと並びインドネシアから大量に輸入されてきており、身近な存在と言える。


亜種編集

7亜種に分類される。


原名亜種(ssp.atlas)

スラウェシ島、サンギール諸島、トギアン島に分布する。

スラウェシ島のものはスラウェシアトラスと呼ばれる。

胸角はやや太く、湾曲が強い。

頭角にはフィリピンアトラスやネシアアトラスなどに見られる山状突起を持たない。

現地ではアカネ科の木の樹液を吸っているという記録がされている。

分類学の父と呼ばれるカール・フォン・リンネ氏により1758年に記載された。

しかし『ビークワ』によると、その際の論文には基産地がアメリカと誤表記されており、描画も見当たらないことから本種が本当は原名亜種でない可能性が浮上していると記述されている。


ペレンアトラス(ssp.shintae)

バンガイ諸島、スラ諸島に分布。

雄は体高がやや高く、前胸が狭く、胸角が長く真っ直ぐに伸びる。

頭角は原名亜種よりも短い傾向があるとされる。

標高0mからも得られるが、個体数は少ないとのこと。


ブトンアトラス(ssp.butonensis)

スラウェシ島南東部沖のブトン島に分布。

上翅の背面に浅い皺があり、胸角が外側を向く。

小型の雄が少数得られているのみであり、謎の多い亜種とされる。


フィリピンアトラス(ssp.hesperus)

フィリピンアトラス

フィリピンに分布。基産地はルソン島

大型化し、特にミンダナオ島産の個体(ミンダナオアトラス)は飼育個体で最大110mmとコーカサスに匹敵するサイズの個体が記録されている。

胸角の湾曲が強く、頭角先端寄りに山状突起を持つ。また前胸中央にある突起は大きく発達し、斜め上に反り返る。

上翅の幅は原名亜種と比較すると狭い。

亜種名はギリシャ語で宵の明星(金星)という意味である。


ネシアアトラス(ssp.keyboh)

アトラスオオカブト

マレーシアインドネシアに分布する。

上翅の幅が狭く、胸角もあまり湾曲しないため全体的にスレンダーな印象がある。頭角には山状突起を持つ。

標高0mの海岸沿いから1800mの高地まで広範囲に生息するが、コーカサスやモーレンカンプよりも低地を好む。

毎年夏になると日本に大量に輸入され、専門店はおろかペットショップホームセンターにも並び、果てはゲームセンターの景品としても扱われている。


シムルエアトラス(ssp.simeuluensis)

シムルエ島に分布。

頭角胸角ともに太短い。

雌は体が幅広く、上翅は体毛が少ない代わりにシワと若干の光沢を持つ。

ブトンアトラス同様少数の小型個体が得られているのみであるため詳細は不明。


マンテツアトラス(ssp.mantetsu)

ネパールインド北東部、ミャンマータイラオスカンボジアベトナムに分布。

インドアトラスとも。

体の大きさに比べて胸角が短く、先端が外向きになる。上翅は幅広く丸みを持つ。

頭角の山状突起は個体差があり、持たない個体もいる。


甲虫王者ムシキングでのアトラスオオカブト編集

つよさ140、必殺技はパー。アタックタイプ。肩書きは「アジアンファイター」。

超必殺技は「サイドスクリュースロー」。

オオクワガタミヤマクワガタと異なり日本出身でないからか、初期から登場している強さ140の甲虫で唯一、究極必殺わざを持たなかった。


アダー完結編になってからようやく究極必殺技が使えるようになった。


アダー完結編以前はそれほど高い強さではなかった上に究極必殺技も持たなかったため微妙な立ち位置だったが、アダー完結編以降(後述の新ムシキングを含む)は究極必殺技の習得やステータスの大幅強化など以前に比べてかなり優遇されている。


新甲虫王者ムシキング編集

2016 2ndより参戦。

階級はSR(旧作でいうつよさ160~180相当)と、コーカサスと同格にまで出世した。 肩書きと必殺技は旧作と同じ。


「超神化1弾」でSSRに覚醒。肩書きが「蒼天を支える者」、必殺技が旧作究極必殺と同名の「スーパーサイドスクリュースロー」になる。

SR→SSR覚醒で必殺技名が「スーパー○○」という形になるのはこいつが初。


超神化2弾でGRが登場。肩書きは「突き穿つアテナ」必殺技は「アイギスバースト」。黄緑色の紋章をまとう。

女神(アテナ)の名を冠しているが勿論オスである。

ついでに言うと、アトラス自体が神の名前なので、別の神の力を纏うと言うよく考えるとおかしな事態になっている。

そしてGRで唯一「マジンフォーム」が存在するムシだった。


関連タグ編集

カブトムシ

カルコソマ属 コーカサスオオカブト モーレンカンプオオカブト エンガノオオカブト


ネプチューンオオカブト:旧甲虫王者ムシキングで必殺技が同じムシ。


外部リンク編集

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