概要
ボルネオ島(カリマンタン島)とその南東部にあるラウト島に分布する。
アトラスオオカブト属のカブトムシ。別名ボルネオオオカブト。
学名は「Chalcosoma moellenkampi」。
種名はドイツ人昆虫学者ヴィルヘルム・メーレンカンプ氏に因んでおり、他にもモーレンカンプオウゴンオニクワガタなど氏の名前が献名された昆虫が複数存在する。
雄は同属のコーカサスオオカブトやアトラスオオカブトと比較すると体高が高く細身。
また、前胸はコーカサスやアトラスより狭い上に艶が無く、胸角は直線的に伸びる。
頭角は鋭く尖り、コーカサスに見られる頭角の突起も痕跡程度のものがあるだけである。
雌は上翅に柔らかい体毛が生えており、お尻側から撫でるとふわふわする。
ボルネオ島(カリマンタン島)におけるコーカサスのポジションを占めている種とされ、ボルネオ島にはアトラスは生息しているがコーカサスは生息しておらず、代わりに固有種である本種が生息している。
雑誌『ビー・クワ67号』によると、ボルネオ島北部、西部では標高1500m以上に生息するが、南部、南東部では標高が比較的低い500〜600mの山地でも採れるとのこと。ラウト島ではさらに標高の低い場所に生息しているようだ。
同じくインドネシアから輸入されるジャワ島のコーカサスや、スマトラ島、スラウェシ島のアトラスほど大量に日本に入らないため前2種に比較して飼育者は少なく、ややマイナー。それでもムシキングに登場したおかげで昔よりは知名度は上がったが。
カルコソマ属の例に漏れず攻撃的で闘争心の強い性格をしている。
甲虫王者ムシキングシリーズでのモーレンカンプオオカブト
2004ファーストより登場。つよさ160、必殺技はパー。アタックタイプ。肩書きは「ボルネオの守護神」。
超必殺技は「サイクロンホイップ」。
2006年冬期のダイヤモンドブルーおよび2007年春期のフォレストグリーンではアダーコレクションが排出されていた。
アニメ版である森の民の伝説ではデュークの甲虫として登場。
脚本の都合かサビイロカブトやヒルトゥスヘラヅノカブトの超必殺技である「ダイシャリン」を繰り出した。
新甲虫王者ムシキングでは2015 2ndより参戦。
階級はSR(旧作のつよさ160~180相当)。アトラス同様コーカサスと同格の扱いになった。
2015セカンドのものは性格や細身な体に反して体力に優れた能力で、SRでありながら当時1位。なお攻撃力に優れる傾向にあるカルコソマ属としては唯一(個体次第では)攻撃力よりもテクニックが高くなる場合もあったりと異端な性能だった。
激闘・超神化で再録されたものは他のカルコソマ属同様に攻撃力に優れた能力に変更されている。
というかおたすけ相性の関係上覚醒アトラスの下位互換になってしまった。
関連タグ
カルコソマ属 コーカサスオオカブト アトラスオオカブト エンガノオオカブト
ケンタウルスオオカブト:旧甲虫王者ムシキングで必殺技が同じムシ。