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オウゴンオニクワガタ

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きんいろのくわがたむし

昆虫綱・甲虫目・クワガタムシ科・オウゴンオニクワガタ属のクワガタムシの総称、或いはその中の一種(ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ)の和名。

概要

金色の身体が特徴の大型のクワガタムシ。ただしヘラクレスオオカブトのように湿度が高いと体色が黒く変化する。

本属(Allotops)には2種5亜種が確認されている。

東南アジアの標高600〜1000mほどの落葉樹林に生息し、夜行性で高温に弱い。

大アゴは少ししか開かないのであまり戦おうとはしないが(実際に性格もおとなしいが)、挟む力は強く、ケンカになると相手の脚を挟み切ってしまうこともある。

また、相手を押し出す力もオオクワガタ属並みに強い。

総合的な戦闘能力はクワガタの中でも最強クラスではないものの、中堅上位クラスはある。

金色の美しい体のおかげで人気が非常に高く、標本をコレクションする愛好家が多い。かつては産卵する朽ち木や餌となる菌糸の菌株が判明していなかったため、飼育が難しいとされていた。

しかしカワラダケ霊芝の菌を食すことが判り、飼育方法が解明された現在では、設備とカワラ菌糸さえあれば容易に産卵や幼虫を育てることができ、大型個体も羽化させられるようになった。

オニクワガタ属とは特に近縁というわけではない。

種類

ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ(A rosenbergi)

大アゴが外側に反り返っており、先端が三股に分かれている種類。最大83mm。また、同じように大型化するモーレンカンプ(後述)の亜種モセリ(後述)やババ(後述)と比較して体高がある。

♀も目の上の突起が2つあり、小楯板(甲虫の翅の付け根にある三角形の器官)が金色なことでモーレンカンプと見分けることができる。

インドネシアジャワ島西部に生息し、成虫はヤシ科のトウの木の樹液に集まるとされる。

現地では輸出用に養殖されており、日本に輸入されてくる個体の殆どが養殖ものである。

余談だが、発見された当時はあまりにもジャワ島の他のクワガタと異なることから外来種と思われていたらしい。

モーレンカンプオウゴンオニクワガタ(A moellenkampi)

大アゴがあまり反り返っておらず、途中から丸切りされたような種類。

♀は目の上の突起が1つしかなく、小楯板も黒色な点がローゼンベルグの♀と区別できる。

マレー半島やインドネシアなどに生息している。

原名亜種を含む4亜種に分類される。

原名亜種

インドネシアのスマトラ島に生息。最大68mmと中型の亜種。

艶消し状で少し銀色がかった体色をしている。

モセリ(後述)と比較して、頭部は小さく、前胸が幅広く、大顎も短い。

また、フルストルファー(後述)とは前胸背板がザラついていないことで見分けられる。

フルストルファーオウゴンオニクワガタ

(ssp.fruhstoferi)

ボルネオ島(マレーシア領)に生息。最大でも60mmにも満たない小型の亜種。

全体的にずんぐりむっくりしており、原名亜種に似るが、前胸背板がザラついており、体色も原名亜種よりもくすんだような色味をしている。

原名亜種よりも太短い印象を受け、大型個体は体高が出る。

♀は全身が黒色。また、♀の方が極端に大型化しやすいとされる。

標高の高い場所に採れ、採集できる数が少ないため、飼育下繁殖された流通個体も出回りにくい。

そのため市場ではペアで10万円前後と高額で取引される。

同じ島の南部カリマンタン(インドネシア領)で採れる個体もフルストルファーとされているが、外見は原名亜種寄り。♀も金色。

モセリオウゴンオニクワガタ

(ssp.moseri)

マレー半島に生息。最大80mm。

大型化する亜種のため当然ではあるが、原名亜種よりも頭部が大きく顎も長く伸びる。また、前胸背板は光沢があるが、上翅には薄いシワが入るため艶消し状。

ババ(後述)と比較して大顎がやや内股。

昔の図鑑ではよくオウゴンオニクワガタとして本亜種の標本や写真が載せられていた。

ババオウゴンオニクワガタ

(ssp.babai)

ミャンマーのタニンダーリ州(旧テナセリウム)の限られた地域に生息。飼育個体で83mmのものが記録されている。

オウゴンオニクワガタの中で最も美しいと言われ、人気も高い。

モーレンカンプの亜種の中では最も金色に近い体色をしており、モセリと比較して大顎もやや外股を向き、翅にも光沢がある点が特徴。

しかし、記載者が詳細な生息地を公表しなかったうえに、本亜種に分類される個体が極端に限られた地域にしか棲んでいないため現在本亜種として流通している飼育個体が本当にババなのかと疑問の声も出ている。

また、タイのカンチャナブリ産のオウゴンオニクワガタがババとして出回ることもあるが、こちらも分類上はモセリであると思われる。

ただし現在流通しているどちらの産地のものもババの特徴を持っているため、モセリとババには地域個体群程度の差しかない可能性も無きに非ずである。

ムシキングでのオウゴンオニクワガタ

2003年秋に登場。二つ名は「黄金(こがね)の鎧」。

外見および学名はローゼンベルグ種。ただし森の救世主ではモーレンカンプ(これもモセリ種もしくはババ種をモデルにしていると思われるデザイン)オウゴンオニクワガタに近い姿で登場する。

 

性格はバランスタイプで必殺技はグー。超必殺技は「ヒャクレツケン」。アタタタタタタ!!

実際のコイツは大アゴの力が強いのだが、カードには「戦いに向いてない」と書かれている。つよさ180という高位のムシなのは派手なビジュアル故だろう。

ちなみにカードに表記されている体長が84mmと現実で記録されている最大サイズよりも少し大きいが、大型甲虫はおろか強さ160以上のムシを全種下回る。「エレファスゾウカブト」「ギアスゾウカブト」「アルキデスオオヒラタクワガタ」のいずれかと逆でも良かったのではなかろうか……

2004セカンドプラスをもって排出を終了、5周年コレクションカード第2弾で限定シークレットカードをひっさげて復活。(第1弾のシークレットはムシキング)

  • ただし、バーコードは通常版と同じ。結局5周年コレクションカードまでは一切バーコードが変更されていない。

アーケード版ではランダムなものの公式PVやスーパーコレクションの「ムシキングヒストリー」においてオウゴンオニが抜擢されているためにムシキングのオウゴンオニ=アダー登場編3という人も多い。(参考動画)

特にスーパーコレクションにおいてはアダー登場編4にて、「オウゴンオニのためにも…」という彼の死を仄めかす解説が加わっている。

なお、旧ムシキングの後継機「ムシキングバトル 合虫(がっちゅう)ガッツ!!」でも同名の技を使うが、こちらは大アゴで突くのではなく4本の脚で敵を殴りまくったのち、なんと直立してから左脚でフィニッシュブローというかなりシュールな技になっていた。

新甲虫王者ムシキングには2016 2ndにて参戦。同シリーズのSSRムシ「アクティオンゾウカブト」の雑誌での情報公開時に掲載された画像に姿が確認されていることから発覚した。階級はSR。肩書きは旧作と同じ(読み方は「おうごんのよろい」)。必殺技も旧作と同じだが表現がかなり控えめになっている。

2016年4月26日より稼働する2016 3rdにてSSRに覚醒することが判明した。肩書きが「黄金の甲冑」、必殺技も「センジュカイケン」に変わる。

2017年4月26日より稼働する激闘6弾にてSRの赤目甲虫(ブラック甲虫)として登場。

先述の覚醒オウゴンオニより体力とテクニックが高いが、攻撃が著しく低い。

超神化2弾では敵専用ではあるもののゴールドバトルにおいてSGRとして先行登場し、後に超神化4弾で正式に実装。肩書きは「キンキラ大黒天」で、必殺わざは「ゴールドラッシュ」。黄金の紋章に加え、装飾を纏う。

お助け相性は赤目個体がベースではあるものの、攻撃力にのみ+70という極端な伸び方をしている。

これにより、全能力が110とステータスが同レアで最もバランスのいいムシに仕上がっている

 

アニマルカイザー

銅レア(ムシキングの160相当)。やはり派手なだけでは金レアには届かないのか……

ちなみに金レアにはヘラクレスオオカブト、銀レアはギラファノコギリクワガタがいる。

ネーミング的にはモチーフであろう「ゴルドエンマクワガタ」が登場する。

しかしコイツのように金ピカでもなければそもそもノコギリクワガタのような体型なのであまり似ていない(オレンジと黄色ベースで炎のような模様、というカラーリングをしている)。

関連タグ

クワガタムシ クワガタムシ亜科 甲虫王者ムシキング 金色 黄金

タランドゥスオオツヤクワガタ(タランドゥスツヤクワガタ):旧ムシキングでの必殺技が同じ(タランドゥス変更前)、また分類学上も近縁であり、幼虫も同じようにサルノコシカケ類に分解された木を好む

グランディスオオクワガタオウゴンオニクワガタマルスゾウカブトパラワンオオヒラタクワガタブルマイスターツヤクワガタコーカサスオオカブトサタンオオカブト:旧ムシキングで強さ180(銀レア)だった甲虫たち。もっとも、マルス、パラワンヒラタ、コーカサスは現実世界では頭一つ抜けた実力の持ち主だが。

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