概要
学名は「Dorcus alcides」。
単にアルキデスヒラタクワガタとも。
昔の図鑑ではフトヒラタクワガタやオオズヒラタクワガタと載せられていることもある。
オスの体長は10cm近くなり、野外では最大104mmの個体が記録されている。
体の横幅が広いのが最大の特徴で、愛好家の間では体長よりも横幅が重要視される。
オスの大アゴには長いもの(長歯型)、短く内歯が発達したもの(短歯型)、その中間(中歯型)があり、短歯型は、カステルナウツヤクワガタやフェモラリスツヤクワガタの短歯型と並び最も挟む力が強いクワガタと言われている。
噛む力が非常に強力な上に、ヒラタクワガタの大型種の例に漏れず非常に攻撃的な性格である。
そのため、餌替えなどの際には噛まれないように、細心の注意が必要である。
一方で必ずしも好戦的とは言い切れない一面もある。例えば自分より明らかに格上と分かっている相手に対しては(追い詰められない限り)こちらからは一切攻撃しないという頭の良さも持ち合わせている。
なお、多くのクワガタムシでは体が大きいほど大アゴも長くなるのが普通だが、本種は大型個体でも短歯型が生まれることがある。
この変化は幼虫時代の生息環境によるものだと思われているが、詳しいことはわかっていない。
なお、一般的には低温で幼虫を飼育すると長歯型になりやすいと言われる。
自然界ではオスは複数のメスを従え樹木の幹にできた亀裂や絡んだ蔓の間、うろ、根本に潜んでいるとされる。
また、幼虫はまだ硬い朽木や切り株、倒木から見つかっている。
同じスマトラ島に生息するスマトラオオヒラタクワガタとは標高の高さで住み分けており、本種の方が標高の高い地域に生息している。
そのためスマトラやパラワンといったオオヒラタクワガタよりも暑さに弱いとされる。
飼育方法は他のオオヒラタクワガタと概ね同じで、大アゴやメス殺しに加えて温度管理に注意する必要がある。
本種はスマトラ島の固有種だが、ジャワ島にはユーリケファルスオオヒラタクワガタ(D eurycephalus)、ボルネオ島にはトラキクスオオヒラタクワガタ(D thoracicus)という近縁種(代置種)が生息している。
甲虫王者ムシキングでのアルキデスオオヒラタクワガタ
2004セカンドから登場。CGモデルは短歯型。つよさ160のスーパーアタックタイプ。必殺わざはグー。肩書きは「ハーレムプリンス」。超必殺わざは「コンプリートスマッシュ」。
体長は100mmと記載されているが、これは見栄えやパワーに乏しい長歯型個体に限られてしまう。強さが控えめに設定されている事を考えると、長歯型個体の方で描く予定だったのかもしれないが
ムシキングチーム公式レフェリーの「ジャッジマスター・フクチー」が愛用。
2006セカンドおよびダイヤモンドブルーではアダーコレクションが排出されていた。
アダー完結編で究極必殺わざ「スーパーコンプリートスマッシュ」を得た。
新甲虫王者ムシキングには旧作のヘルクレススパイラルを流用した一部イラストにて登場しているものの、最後まで参戦には至らなかった。同属の「スマトラオオヒラタクワガタ」がアルキデスを彷彿させる超攻撃特化型ステータスのため出しづらくなった、究極必殺わざを使えるのがアダー完結編になってからだったという理由もあるのかもしれないが…
- 公式サイトのカード一覧で確認しようにも「アダー完結編のカードは説明文が記載されておらず、カード写真は小さくて説明文が読めたものではない(拡大しても読めないほど荒い字で引き伸ばされる)」という理由で登場させられなかった可能性はある。ただし、「ネット通販でカードや攻略本やDVDを買い戻す」という手段は使えなかったのかという疑問もあるが。