概要
奄美群島(奄美大島、徳之島、加計呂麻島、与路島、請島)に分布する日本固有種のクワガタ。ヒラタクワガタ亜属だが、ヒラタクワガタとは別種で近縁では無いとされている。
野外最大体長は70.1mm。飼育下最大記録は2021年現在74.6mm。
学名は「Dorcus metacostatus」。
種小名は「後ろに肋(あばら)を持つ」という意味で、その名や和名の通り雌雄共に上翅に太い筋を有する。オオクワガタ属のクワガタで雄の大型個体でも上翅に筋を持つのは本種だけと何気に珍しい特徴だったりする。
大顎は直線的で、先端が内側に強く湾曲する。内歯は中央より先端寄りに生える。
現地では生息個体数が多く、バナナトラップなどで簡単に捕獲できる他、畑の隅でも見つけられるとされる。
ヒラタクワガタの例に漏れず、好戦的な性格とされている。
甲虫王者ムシキングシリーズのスジブトヒラタクワガタ
「オイラはスジブトヒラタクワガタ、スジブトって呼んでくれ!」
映画「甲虫王者ムシキング スーパーバトルムービー 〜闇の改造甲虫〜」にゲスト兼主人公のひとり(一匹)として登場。
ムシキングに勝負を挑みたくて南の島の森からやってきたお調子者のクワガタムシ。
外国甲虫なんか怖くないと見栄を張るが実はバトルをしたことがなく、臆病者。
目の前でムシキングがポポを人質に取られアダーに攫われてしまい、その時何もできなかった罪悪感からポポや洗脳から解放されたリッキーと共にムシキング救出へ向かう。
彼の心情の変化も本作の見どころのひとつ。
前売券特典でカードが配布(のちに2007ファーストで「映画大ヒットありがとう記念」として排出)された。
強さ120。必殺技はチョキ、超必殺わざは「(スーパー)カワセミハッグ」。性格はディフェンスタイプ。肩書きは「あまみの奇跡」。
スジブトヒラタクワガタのカードをアダー完結編で使うとこの映画をモチーフにしたスペシャルストーリーが楽しめた。
なお劇中では「戦いが苦手な小心者」という設定だったが、現実のスジブトヒラタクワガタは割と好戦的な性格である。
ちなみにスジブト役を担当した塚地氏の相方の鈴木拓氏は、カナブン役を担当している。
新甲虫王者ムシキングでは2016 2ndより正式に参戦を果たす。階級はR。必殺技は「D.V.B」に変わり、発動する手はグーに変更された。
(旧作と新作で必殺技発動の手が変更されたムシは他にヒメカブト・ゴホンヅノカブト(旧:グー→新:パー)、フンボルトヒナカブト(旧:パー→新:グー)がいる)
関連タグ
- クワガタムシ
- ヒラタクワガタ
- 奄美群島 奄美大島 徳之島
- ミクラミヤマクワガタ:離島のミヤマクワガタ。条例により採集が禁止されている。
- オキナワカブト : 離島のカブトムシ
- ティティウスヒラタクワガタ…ゲーム内でディフェンスタイプに設定されているヒラタクワガタ亜属の一種。