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概要編集

日本では佐渡島に次ぐ大きさを持つ島で、鹿児島県奄美群島の主島である。行政区分的には奄美市龍郷町大和村宇検村瀬戸内町の各自治体から構成される。


主要産業等編集

サトウキビパイナップルなどの農業、マグロカツオタコなどの漁業、大島紬黒糖焼酎醸造などの製造業が盛ん。黒糖焼酎に関しては奄美群島でしか生産できない特産品である。


また、マングローブ林などの豊かな自然や亜熱帯の美しい海、飛行機でいけるアクセスの良さから観光業も盛んで、ダイビングサーフィンホエールウォッチングで訪れる人も多い。


歴史と文化編集

奄美群島は中世には琉球王国に支配されていたことがあり、歴史的経緯から琉球文化と薩摩文化が交錯する。


三線の演奏でうたわれる島唄など、沖縄に似ているようでいてまた異なる、独自の文化が息づいている。ちなみに「島唄」は、本来は沖縄民謡ではなく奄美民謡を指すのだが、沖縄音階を使ったTHE BOOMの同名の曲がヒットしてから両者が混同されることが多くなっている。また、沖縄の島唄に明るい雰囲気があるのに対し、奄美の島唄は長く他国に支配されてきた歴史からかどこか物悲しいメロディである。


交通編集

本土との交通機関はフェリーと飛行機になる。

フェリー編集

マルエーフェリーとマリックスラインがそれぞれ隔日交代で鹿児島港から奄美群島の各港を経由して那覇港まで運航。

飛行機編集

鹿児島那覇福岡伊丹関空羽田成田の各都市へ1日1便以上往復で運航している。

また、喜界島徳之島沖永良部島与論島と群島内の各空港へも運航。

そのため、奄美空港は離島空港であるにもかかわらずお盆や正月に大変混雑する空港である。

海上タクシー編集

最南端の瀬戸内町、古仁屋港からは加計呂麻島請島与路島へのフェリーの他、海上タクシーも運航している。

ご当地ナンバー編集

自動車ナンバーは奄美群島については鹿児島ナンバーから独立し、奄美ナンバーが用いられている。対象者が日本で一番少ないレアナンバーである。


ゆるキャラ編集

奄美市のゆるキャラとして「コクトくん」というかわいらしいアマミノクロウサギをモチーフにしたキャラクターがいる。「黒糖+黒兎」が名前の由来。


しかし、このコクトくん、公式で黒すぎる設定を持っている。


奄美大島では観光客が車で黒兎をひき逃げしてしまう事故があとを立たない。そのため、コクトくんも車に引かれて重傷を負っており、身に付けている白い服のようなものは実は包帯である


観光の際は奄美の自然への配慮をどうぞよろしくお願いいたします。


観光地編集


  • 中部は「奄美海洋展示館」という小さな水族館



  • 南部は「ほのほし海岸」。砂浜の石が丸く、不思議な音が出る。


イベント編集

  • 船漕ぎ大会

奄美大島夏の最大イベント。島内の企業や行政がそれぞれチームを作り、船でレースを行う。

チームは地元の企業や学校等が圧倒的に強く、島外から来ている人が多い行政機関(ハローワーク税務署など)や大企業の奄美支所のチームなどは非常に弱い。このことを、実況に野次られる。もう一度言うが、観客ではなく実況に野次られる。実況の口の悪さが目立つ大会として、ある種の風物詩になっている。イモトアヤコが番組の企画で参加したこともある。



生態系編集

最も有名なアマミノクロウサギなどの固有種が存在する事で知られる。


また、意外と海獣との関連性も強く、過去には世界のジュゴンの分布の北限でもあり、ミナミハンドウイルカが種として登録された場所であり、絶滅寸前とされるセミクジラの近代における東シナ海でのすべての記録が奄美大島に由来している。

固有種編集


世界遺産への登録編集

登録申請と見送り編集

2018年、世界自然遺産登録を目指していた奄美大島・徳之島沖縄本島北部であるが、残念ながら延期の勧告が為されて18年中の登録は断念せざるを得なくなった。

いくつかの問題が指摘されているが、中でも地域が分断され過ぎているという点は頷かざるを得ない。奄美・徳之島に加えて沖縄を入れるとすれば、その間にある沖永良部島与論島が不自然に飛んでいるようにも見える。

次回の登録が認められるよういっそうの整備が進み、また島民も自ら魅力を発信していけるようにしたい。

一年越しの登録勧告編集

2021年5月10日世界遺産に登録勧告。

環境省は10日、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」について、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)が世界自然遺産への登録を勧告したと発表した。7月に開かれる同委員会で正式決定される見通しである。奄美大島独自の自然環境を守るためにも、環境破壊につながらない観光客の受け入れが大事であろう。奄美大島には是非とも自然と上手く共存し、発展していって欲しい。

そして遂に…7月26日に登録された


伝承編集


その他編集

人口は7万人ほど。規模の小さな離島のイメージがあるが、特に中心部である名瀬の屋仁川通は意外と都会的であり、鹿児島県下では天文館通に次ぐ第二の繁華街とも言われる。

また、ファミリーマートモスバーガーTSUTAYAGEOAEON(元ダイエーの最南端店舗)など全国チェーンの支店が普通に存在。残念ながら閉店してしまったが、以前はケンタッキーフライドチキンゴーゴーカレーもあった。カラオケ映画館などの娯楽施設も一通り揃っている。税務署ハローワークなどの国の機関、県の出先もあり、単なる観光地ではなく、住む場所として生活に不自由することはほとんどないと思われる。


関連タグ編集

鹿児島県

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